ミ)
すごいですねえ。昔の方は体の鍛え方が違う!(・・・とひたすら感心する風子)ところで里いもはどのように育てていくのですか?
浅)
4月中旬に、この小芋をマルチを敷いた高畝(たかうね:高めに盛り土した畝)の土の中に植えていくんだけど、これは機械じゃできないんだ。だから1個1個、手で植えていく。それが結構大変だね。20日くらいで芽が出てくるから、その後は脇芽を摘んで一番勢いのいい芽を残しておくんだよ。
ミ)
里いもの葉は大きくて丈夫そうだから、雑草にも強いのですか?
浅)
大きいけどさ、夏を越さなくちゃならないでしょ。だからもう雑草との闘いよ。最初は畝と畝の間をかんり機という草取りの機械を入れていけるからいいんだよ。でも芋は地下に根を張って育っていくから、ある程度したら、もう機械はいれられないんだ。その後はずっと手で取っていくしかなくて、暑い夏の時期はちょっと油断すると草ボーボーになっちゃって、もう大変だね。
ミ)
害虫などにはやられにくいのですか?
浅)
虫はねえ、何が原因で大量に発生するか、よくわからないんだけど、時々すごい勢いで発生して葉っぱを食べちゃうんだ。でも今年はたまたまかもしれないけど、そんなに多くはなかったね。やっかいな害虫には、葉を食べるハスモンヨトウという虫がいるんだよ。大量発生したらもう何にもできない。薬もかけられないし、有機や漢方の忌避剤はもう発生してしまった後にはきかないんだよ。だからそうなったら手でつぶすしかないけど、手でつぶせる量じゃないから、もうお手上げって感じだよ。
ミ)
今年はあまり害虫が出なくてよかったですね。虫が少なかったので里いもの出来もよかったということなのでしょうか?
浅)
わかんねえなあ。虫が少なくても実際に掘ってみて、食べてみるまで本当にわからねえ。虫が少ないから豊作だとも限らないんだよ。有機農業は慣行栽培の半分の量が採れたらいい方だって思っているからさ。まあ、雨がちょうどいい塩梅に降ってくれたから、去年よりはいいかもねえ・・・ってくらいにしか言えねえな。豊作なんてことはまずないんだからさ。
ミ)
やはり有機農業は難しいですねえ。堆肥などはどうされているのですか?
浅)
みみずの会ではみんなぼかし肥料を使って作っているんだよ。配合は個人個人で少しずつ違うけど、板橋(みみずの会の代表)の家に機械があっただろう?あれでかくはんするんだよ。それと、堆肥は牛糞を入れているよ。
ミ)
肥料や堆肥は里いもを植える4月前に畑に入れるのですか?
浅)
そうだよ。2月くらいから堆肥を入れて、その後にぼかし肥料を入れて、うちではその後に糠なんかも入れている。寒い時期から土作りの準備をしておくんだ。
ミ)
浅井さんも「みみずの会」ができる前は慣行栽培の農家をやっていらしたのですよね。どうして途中で有機農業に変えていこうと思ったのですか?
浅)
みみずの会の代表である板橋とは同級生で青年団の頃からの付き合いなんだ。それにメンバーにも同級生が多くてさ、一緒にやんねえかっていうから、まあ、やってみっかって感じで、徐々に切り替えていったんだよ。
ミ)
切り替えていって今はどうですか?
浅)
ああ、大変だよ。思うように収穫できないしさ。昔うちはトマトとキュウリをハウスで作っていたんだ。だから作業量が決まっていて、ある程度やったら体を休めることもできた。だけど有機農業をはじめてからは、作業の量も手間もものすごく増えたよ。みみずの会でも多品目を出荷していかなくちゃいけないし、体を休める暇がないんだ。だからずっと大変だよ。今でもさ。
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里芋の根っこや毛を取る、「毛取り機」を見せていただきました。

毛取り機に、里芋を入れていきます。

少しずつ手で里芋を入れていきます。

機械の下から、根と毛が取れた里芋が出てきます。

80歳近いおばあちゃんは、一緒に畑作業をしてくれる貴重な働き手だそうです。

有機農業に転向してから、作業が増え苦労されているそうです。

里芋は、土と一緒に運んできて、後から分けることも多いそうです。
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