豊作だよ。
芝山町の斉藤晴記さんと言えば、昨年の秋に アイガモ農法で作った無農薬のお米を出荷してくださった方です。ミレー始まって以来、初めての無農薬米は大人気ですぐに完売してしまいましたが、稲刈りが終わってからも斉藤さんの畑仕事は続きます。先週の龍崎さんに続き、今回は同じ三里塚農法の会に所属する斉藤さんの美味しい人参をご紹介します~。
三里塚農法の会 斎藤 晴記さんの人参畑にやってきました。

 

ミレー)
こんにちは。秋のお米の取材以来ですが、アイガモ農法の無農薬米は大人気でしたね~。今回は人参について取材させてくださいね。

斉藤)
人参の畑ったって、今の時期はもう何もないけど、せっかく来たんだし行ってみるかい?ちょっと離れている場所にあるんだけど。

そう言って斉藤さんのトラックに乗せていただいて畑に行ってきました。

ミ)
すぐ後ろが成田空港なんですね。飛行機の音さえしなければ、木々に囲まれて、どこか別の世界みたいないい場所ですね。

斉)
この畑は3反歩あるけど借りてる場所なんだ。だけど今年からはお米を中心に作っていくから、3月にはこの場所も返す予定なんだよ。うちは子供が小さくて奥さんがまだ動けないから、実際に作業できるのは俺一人だろ?だから田んぼと畑、両方を一人でやるのは無理なんだよ。来年からは畑の面積を狭くして野菜はほんの少しにする予定なんだ。

ミ)
斉藤さんの人参はとっても美味しいので作付け面積を減らすのは残念です。ところでこの人参は何という品種なのですか?

斉)
うちのは彩紅(あやべに)という品種なんだ。千浜人参みたいに中まで赤くて甘い人参だよ。わりと新しい品種で、登場してからまだ7~8年くらいかな。甘くて味が濃い人参だよ。

 

 

生産物:人参
所在地:千葉県芝山町

 

斉藤さんの畑
斉藤 晴記さんの人参畑にやってきました。成田空港はすぐ近くですが、とてものどかなところです。

 

斉藤晴記さん
斉藤晴記さんです。人参のほかにも無農薬米を作っていることで有名です。

 

人参の葉っぱ
少し前までは人参の葉っぱも元気に顔を出していました。

 

彩紅(あやべに)という品種の甘くて味が濃い人参です。

 

ミ)
最近かなり寒いのですが、生育はどうなんでしょうか?

斉)
大丈夫。例年どおり8月3日から5日の間に種まきをして、10月末から出荷しているよ。ここの畑には散水設備がないから天水だけが頼りなんだ。だから7月の末に雨がたくさん降ってから種を蒔く。その方が水分がたっぷりになって発芽率が高いんだよ。大きさもいつもどおり順調に育っているよ。寒くなるのが12月になってからだったので、寒くなる前に充分に生育できたんだね。

ミ)
8月に蒔いた後の間引きは稲刈りと重なって、とてもお忙しかったのではないですか?

斉)
間引きなんかする前に、天然の間引きがあったよ。発芽してから虫に食われてさ、ヨトウムシなんだろうね。葉っぱの成長点を食べてしまうんだよ。人の野菜を勝手に勝手に間引きしちゃうんだからさ、俺たちはドロボウ虫なんて呼んでいるんだけどね。

ミ)
だいぶ食べられてしまったのですか?

斉)
おかげで間引きしないで済んだけどさ(笑)。農薬をかけないから、虫が発生しちゃうともうお手上げ。あとは草との戦いだね。草が畝間に生え始めると、人参の植わっている間にロータリーをかけていくんだけど、人参の芽が大きくなるまでは、手で芽の回りの草も取ってやんなきゃなんないでしょ。ホント人参の草取りは大変だね。暑い時期だしさ。順番にやっていくんだけど、最後の畑が終わる頃にはもう最初の畑の草が伸びていて、手作業だとなかなか追いつかないね。

ミ)
堆肥は三里塚農法の会で共同で作っているものをお使いになっているのですか?

斉)
そうだよ。春作用と秋作用をそれぞれ5月と11月に仕込んでいるんだ。牛糞とおが屑で一次発酵させたものに、米ぬかと発酵菌を加えて、毎月切り返しをしながら、半年間ねかせた完熟堆肥を、各自の畑に持っていって、さらに半年ねかせてから畑に入れていくんだ。

ミ)
この畑の中にも入っているのですか?

斉)
そうだよ。ここは7月頃に堆肥を入れて、7月末になってから有機肥料を加えた後、種を蒔いているんだ。

ミ)
もうこの畑の人参には土がかぶさっているのですね。

斉)
通常だったら1月の後半から2月の初旬にかけて培土(土を人参にかぶせていくこと)するんだけど、今年は寒いから12月のうちにやってしまったよ。土をかぶせておくと人参の頭が霜にやられないからね。この後、3月になったら全部を掘り起こして冷蔵庫で貯蔵するんだ。

 

 

人参を掘り出す斉藤さん
土の中から人参を掘り出していただきました。

 

彩紅
「彩紅(あやべに)」という種類の人参です。

 

虫に食われた人参
無農薬で作ってるため、どうしても虫に食べられてしまうそうです。

寒さの中で一段と甘くなっています。ぜひお試しください。

 

ミ)
寒さの影響は大きいのでしょうか?

斉)
人参は大丈夫だけどさ、ほらこのブロッコリー。例年ならもう出荷が終わっているはずなのに、寒くて大きくならないんだ。まだ一回も出荷していない。それに隣りのほうれん草も大きくならないんだよね。ほうれん草は霜にやられた方が甘くなるけど、寒すぎて背が伸びないんだよ。だから今年の葉物はハウスで作っている人たち以外はほとんど出荷できないよね。

ミ)
今まで千葉県で野菜不足を実感したことはあまりなかったのですが、今年はけっこう大変な事になりそうですね。

斉)
今年は寒すぎるよ。これ2月の陽気でしょ?こんなに寒い冬は俺が農業やってきた中でも初めてだよなあ。

ミ)
でも人参だけでもなんとか豊作で美味しく育っていてよかったですね。

斉)
出せるのはもう人参くらいしかないよ。大根も終わっちゃったし。本当に寒すぎるよねえ。

ミ)
だけど人参はこの寒さの中で甘く美味しく育っているのでしょうね。やっぱり有機で作られた人参やほうれん草は、一番味の違いがわかりますよね。本当に味も香りも濃くて美味しいですもの。

斉)
確かに食べてみたら味の違いはわかるよね。味がしっかりついているし、美味しいなあと思うよ。

ミ)
今回は2週にわたって龍崎さんと斉藤さんの人参をご紹介してきましたが、ミレーのお客様にお伝えしたいことは何かありますか?

斉)
とにかく食べてみてくださいとしか言えないよねえ。味は旨いんだからさ。味の違いを感じて欲しいなあ。

斉藤さんの畑に取材に行った後、千葉県でも大雪が降ってしまいました。その後、作物たちがどうなってしまったのか、とても心配です。でも人参は順調に育って、土の中で寒さに負けずに掘りあげられるのを待っています。

龍崎さんの人参も、斉藤さんの人参もまたすごーく美味しいです。三里塚農法の会の美味しいにんじん!!どうぞお試しくださいね~。

取材:2006年1月20日

 

 

葉物
寒さの影響で葉物を中心に野菜不足となっています。

 

出荷前の人参
厳冬でも人参はとても元気に育っています。 豊作です。

 

豊作の人参
甘さたっぷり、香りも濃いおいしい彩紅をお試しください。

 
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