ミ)
こちらの人参は前に教えていただいた黒田五寸ですか?
府)
そうだよ。とても甘くて味が濃くて美味しい人参なんだよ。でも土に中で割れやすい性質があるから育てにくい品種なんだ。
ミ)
肥料などはたくさんいるのでしょうか?
府)
豚糞と籾殻で作っている堆肥を入れている。堆肥は1反歩あたりに2トンは入れているよ。肥料は糠、油粕、魚粉、牡蠣ガラ、籾殻などをミックスしたボカシを使っているのだけれど、みみずの会のメンバーはそれぞれ配合が違うんだ。土壌検査で土の成分の傾向を見てもらって、うちはカリウムが強いと言われたので、苦土(くど)などを加えて調整しているんだ。
ミ)
カリウムというのは窒素、リン酸、カリのカリウムですよね。三大栄養と言われているのに、多いといけないのですか?
府)
土全体のバランスなんだろうねえ。多ければいいというわけでもないみたいだね。根の方に行く栄養が偏ってしまうこともあって、成長する後半になって人参や里芋などが土の中で割れてしまうみたいなんだよ。不思議なもんだねえ。
ミ)
でもそうして検査しながら土を良い状態にして野菜を作っているから、みみずの会のお野菜は美味しいんですね。
府)
そう言ってもらえると嬉しいけれど、無農薬で作っていくというのは本当に大変でね。テレビで映されるようなキャベツ畑とか見ていると、1本も草が生えていないし、虫食いもないキャベツがずらーっと並んでいて、随分キレイなんだよね。ああいう畑を見てしまうと、無農薬野菜の畑に来たことがない人は、キャベツはあんなにキレイにできるものなんだって、キレイなのが普通なんだって思ってしまうよね。だけど、無農薬で作っていると、畑は草だらけだし、野菜は虫食いだらけだし、テレビのようにはいかないんだ。お客様にそういう生産現場を見てもらえたらいいなあと思っているんだ。
ミ)
私は草が生えている畑を見るとほっとしますね。むしろ、あんまりキレイな畑だと、さぞかし薬をたくさん使っているんだろうなあと思ってしまいます。
府)
こうして無農薬で作っている野菜をたくさんの人たちに食べてもら
えたら、それは我々生産者にとってはすごく嬉しいことなんだよ。だからちょっと形が悪くても虫食いがあったとしても、安心して食べてもらえたらなあと思っています。
ミ)
でも、たあ菜でも人参でも本当に美味しそうですね。このたあ菜なんて葉っぱがピンピンしていて、元気がいいですものねえ。みなさんにもこんなに美味しくって安心して食べられる野菜たちをたくさん食べていただけたらいいですね。どうもありがとうございました。
取材の日はとても寒い日だったので、畑で立ったままお話しているうちにすっかり冷えてしまいました。風子はその後、店に帰るからいいのですが、府間さんご夫婦は取材の後も、草取りやら野菜の収穫やらと農作業が続きます。寒い中を一生懸命育ててくださった野菜たちです。どうぞみなさんも美味しく食べてくださいね~。
取材:2005年12月6日
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除草剤を使わないため、草取りも大変な作業です。冬でも安心できないそうです。

府間さんに人参を採っていただきました。

黒田五寸という種類の人参です。甘くて味がとても濃いです。

堆肥は土のバランスをとるために、こまめに調整するそうです。

安心して食べられる、美味しい野菜をぜひお召し上がりください。
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