新じゃがいも

田中さんのお宅はミレーのすぐ近く。 そして田中さんは生産者グループに所属せずお一人で地道に無農薬野菜を作っている方です。2年ぶりとなる今回の取材は、ちょうど新じゃがを掘っている最中にお邪魔することができました。

じゃがいもの生産者、香取市の田中豊さんを訪れました。

 

ミレー風子)
こんにちは~。朝お電話した時にはお天気がどうなることかと心配だったのですが、昼過ぎから見事にカラっと晴れて、すごく暑い日になりましたね。夕方のお約束にしていただいたおかげで、予定どおりじゃがいもを掘っているところが取材できてよかったです。

田中)
朝だったらまだ昨日の雨で畑が湿っているから、芋ほり機を動かせなかったけれど、昼からどんどん晴れてきたので、ちょうどよかったね。

ミ)
あちらの畝(うね)のじゃがいもは、ちょうど土から掘り上げたところのようですね。

田)
そうだよ。掘った後、すぐにコンテナにしまわずにちょっと土の上で乾かしてから、茎を取り除いてひとつずつ手でコンテナにしまっていくんだ。

ミ)
この機械で掘るのですね。ちょっと掘っているところを見せていただけますか?

田中さんは芋掘り機がついたトラクターのエンジンをかけて後ろをみながら、畝の上をゆっくり動かしていきました。進みながら後ろについている芋掘り機の シャベルのような部分が土を掘っていきます。そして、トラクターが進むにつれ、次々にじゃがいもが土から掘り上げられて地表に顔を出していきます。あっと言う間に一畝掘り終わってしまいました。

ミ)
すごい!あっという間!!機械を使うと早いんですね。

田)
だけど、これからじゃがいもの茎をはずしてから、乾かして、手作業でコンテナに入れていくとなると、一日にできるのはせいぜい5列くらいかなあ。掘った後に雨が降っちゃったら大変だから、この作業は天気を見ながらやっていくんだよ。

ミ)
今掘っているじゃがいもは何という品種ですか?

田)
これはメークイン。今年もまたメークインと男爵、キタアカリの3種類をこの畑で作っているんだよ。

ミ)
ミレーでも「じゃがいもと言えば田中さん」と、お客様からご指名があるほど3種類ともすごい人気でしたよね。それがまた今年も食べられるんですね。

田)
今年は春先に雨が多かったからやっぱり生育がよくなくて、去年よりは収量が少なそうな気がするけど、掘った分は新しいうちにたくさん食べてもらえたらなあと思っているよ。

 

 

生産物: じゃがいも
生産地: 香取市

田中 豊さん
じゃがいもの生産者、田中 豊さんです。

 

掘り上げたばかりのじゃがいも
掘り上げたばかりのじゃがいもは、土の上で乾かして、茎を取り除いて収穫するそうです。

 

トラクターを動かす田中さん
トラクターでじゃがいもを土から掘り出します。

 

じゃがいもが育つ頃に草も伸びるので、草取りが大変な作業だそうです。

 

ミ)
ここは田中さんのご自宅からちょっと離れているのですが、山深い場所にあるいい畑ですねえ。誰も他の人がいないというか、本当に一人っきりという感じですね。こういう場所に住めたらいいなあと思います。

田)
この畑はもう10年以上、農薬を一切使っていないんだよ。去年はここにサツマイモも植えたんだよ。そう言えば向こうで分譲している土地があったみたいだけど、買って住んじゃえば?

ミ)
その前にお金を貯めなくっちゃ~。でも、鳥たちもたくさん鳴いていて風も気持ちよくて本当にいい場所です。農薬を使っていないから、生き物が安心して住み続けられるのでしょうね。それにしても、畑には草がほとんど生えていなくて、随分きれいにしていらっしゃるのですね。

田)
草取りはこまめにやっているからね。だけど、ちょうどじゃがいもの生育時期と、草がどんどん育つ時期が重なるから、じゃがいもは草取りが大変だよ。

ミ)
種芋を植えたのはいつ頃なのですか?

田)
3月中旬頃だよ。種芋を4分の1に切ったものを植えていくんだけど、じゃがいもは芽の数だけ発芽してしまうから、大きいものを残して間引きをしていくんだ。それをやらないと一つの茎にたくさん芋ができるんだけど、大きくは育たないんだよ。

ミ)
じゃがいもを育てる上での大変なことってどういうことですか?

田)
大変なのは草取り。それ以外は、ほとんど植えっぱなしでも大丈夫、無農薬でも比較的育てやすい野菜だと思うよ。

ミ)
堆肥や肥料は入れるのですか?

田)
堆肥は入れなくても大丈夫みたいだけど、肥料は米ぬかや油粕(菜種油の搾りカス)、カキ殻などがミックスされた有機肥料を入れているよ。

ミ)
今年は日照不足だと言われていますが、影響はありましたか?

田)
日照不足の影響はあまり無かったようだけど、今年は天気が悪い日が多かったでしょ。春の大風の日には、何本かじゃがいもの木が倒されてしまったんだ。じゃがいもの芋そのものは土の中で育つけど、木が折れてしまうと成長が止まってしまうんだよ。それに雨も多かったからね。

ミ)
じゃがいもの生長には湿度の影響もあるのですか?

田)
入梅前から雨が多かったから、湿度と高温の影響でベト病という病気になってしまった木が多いね。湿度が高いと菌が繁殖してしまうんだよ。農薬をかけていれば防げるのだろうけれど、うちでは何も使っていないから、収穫前になると木がほとんど残っていないんだよ。

 

 

山深いところにある畑
田中さんの畑は山に囲まれていて、良いところでした。

 

 

 

 

草取りをする田中さん
草取りが一番大変な作業だそうです。

 

 

 

土の様子
ほくほくとした土です。堆肥は有機肥料を使っています。

 

 

 

じゃがいもの葉
今年はじゃがいもの木が倒されてしまうトラブルがあったそうです。
ほくほくとしていて、とても美味しいじゃがいもをお召上がりください。

 

田)
うちは他にもサツマイモ、八つ頭、落花生などを無農薬で作っていて、千葉エコ農産物の認証を受けているんだけど、あれは野菜ごとに毎年、栽培計画を提出しなくてはならないんだよ。それで今年は忙しくてうっかりじゃがいもの申請をするのを忘れてしまったんだ。だから今年は昨年のようなシール(エコ農産物認証シール)を貼れないんだけど、正真正銘の無農薬じゃがいもだから安心して食べてほしいと思っているよ。

ミ)
エコ認証というのは農家さんを知らない方や、お店に行って何を買ったらいいのかわからない方、さらにはどこで安心して食べられる野菜を買ったらいいのかわからない方たちなどが、野菜を選ぶ時の目安にするためには必要なものだと思っています。でも、ミレーでは基本的に無農薬(一部減農薬)の野菜を販売しているし、こうして取材した生産者さんたちを、写真付きでご紹介しているので、ミレーのお客様にはエコ認証やJAS有機認証のシールの有無に関わらず、安心して食べていただける野菜だということは、わかっていただけるのではないかと思いますよ。

田)
まあ、今年はエコ認証のシールは貼ってないけれど、去年と同様、美味く育ってくれたので、よかったら今年もまたたくさん食べてほしいな。

田中さんとお話した後に、じゃがいもを集めてコンテナに入れる作業のお手伝いをしました。畑の場所がすごくのどかな場所なので、思わず農作業をしたくなってしまったのです。掘りたてのメークインがゴロンゴロンと畑に転がっていて、それはそれは見ているだけでも美味しそうでしたよ。少し分けてもらって家で食べたら味が濃くてとっても美味しかったですよ~♪

皆さんもぜひお試しくださいね~!

取材:2006年6月30日

 

 

掘りたてのじゃがいも
正真正銘、無農薬のじゃがいもです。

 

コンテナの中のじゃがいも
いろいろな料理に欠かせないじゃがいもです。

 

ぜひお召上がりください。
無農薬で安心して食べられます。ぜひお召上がりください。

 

 
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