|
ミレー風子)
こんにちは。やっと菅澤さんの取材をさせていただくことができました。いつもお名前は伺っていたのですが、なかなか機会がなくて、いつになったら畑に行けるのかなと楽しみにしていたんですよ。
菅澤)
俺はみみずの会の中でもちょっと担当が違っていたし、ミレーに出荷している野菜もメンバー全員で分担しているから、いつも畑に野菜があるというわけでもなかったんだ。だから今まで取材を頼まれても、畑にできているものと取材してもらいたい野菜のタイミングが合わなくて、機会がなかったんだよ。
ミ)
今回、にんじんの取材が間に合って本当によかったです。
菅)
そうだね。あまりたくさん作ってなくて、じきに全部掘り終わっちゃうから早く取材してたくさん売ってくれないと、また畑が空っぽになっちゃうかもよ(笑)。
ミ)
ハイ。ではさっそく(笑)。まずにんじんの品種から教えていただけますか?
菅)
これは「勝陽(しょうよう)」という品種だよ。暑い夏でも生育しやすいと言われている丈夫な品種なんだ。無農薬でつくるには、できるだけ丈夫な品種じゃないと病気に負けちゃうんだよ。丈夫なだけじゃなく、とても甘くてみずみずしいといった特徴もあるので、味も良いんだよ。ここのにんじんは、2月にマルチ(雑草よけや保温のために畑に敷く細長いビニール)を敷いて種まきをして、トンネルをかけて、寒い冬の間に少しずつ育ったものなんだよ。
ミ)
もう充分大きく育ってますね。あとは収穫されるのを待つばかり・・・といったところですか?
菅)
夏場のにんじんは、冬と違って長く土に中においておくと傷みやすいから、7月中旬までには全部、掘りあげて冷蔵庫にしまっておくんだよ。それを夏の間に少しずつ出荷していくのだけれど、千葉県ではどうしても秋になるとにんじんがなくなってしまうんだ。
ミ)
冬から春へのつなぎ目は、うまく春にんじんができればなんとか間に合うようですが、さすがに9月頃には春にんじんもなくなってしまいますからね。風子のお店でも、夏の終わりになると野菜の種類が少なくて苦労します。ところでこのにんじんはいつ頃間引きしたのですか?
菅)
4月末からトンネルの中に手を入れて間引いていくんだけど、その頃には草も生えてくるから、草取りをしながら間引くんだよ。だから一列間引き終わるまで随分と時間がかかるんだ。
ミ)
一番大きな元気が良い芽を残して他の芽を摘んでいくのですか?
菅)
そういうわけでもないんだよ。トンネルの中は、真ん中が一番気温が高くて、端の方は外気に近いから気温が低いんだ。だからどうしても真ん中あたりの芽が一番大きく伸びてしまうんだよ。でもそれを残してしまうと、今度は全体のバランスが取れなくなる。だから、大きいものを残すというよりも全体の生育が平均的になるように大きさを揃えていくんだよ。
ミ)
大きく育っている芽が良いとは限らないという事なのですね。何だか間引きって難しそうですね。
菅)
そんなことはないよ。全体の生育状況を見ていけばいいんだからさ。それより間引きの時期になると草の勢いがすごいから、いいかげんに手で草を抜いちゃうと、小さなにんじんの芽まで一緒に抜けちゃうんだよ。だからうちでは草を抜かずにハサミで切っているの。でもそうすると草の根が残っているから、ほらこの通り、草だらけになっちゃうんだよね。
ミ)
草が生えている畑の方が、除草剤を使っていないということが分かるので、見ていても安心できるのですが・・・。
菅)
いやあ、そう言ってもらえると嬉しいなあ。でも、こんなに草だらけな状態でいいと思っているわけじゃないんだよ。手が回りきらないので、こうなっちゃうともうお手上げって感じなんだけどさ・・・。
|
連作をしないとか、化学的なことも考えていろいろと
苦労されて、安全な野菜を作っているのですね。