ごぼう 田谷栄一さん
今回は風子がミレーの取材をした中でも、かなり早い時間の待ち合わせとなりました。なんと!ごぼう畑での待ち合わせ時間は朝の7時!!遅刻しないようにと、前日に目覚まし時計のアラームをセットしたかいあって、どうにか起きることが出来た風子は6時に家を出て田谷さんの畑に向かいました。
ごぼう掘りの様子を見に行きました。大きな機械で迫力満点でした。
畑
早朝、ごぼうの畑にやってきました。

田谷さん
ごぼうの生産者、成田市の田谷栄一さんです。

掘りたてのごぼう
ちょうど掘りたてのごぼうがありました。

ミレー風子)
おはようございます!早朝の畑はとても気持ちがいいですね~!!

田谷)
おはよう!夏の間は暑いからさ、掘ったごぼうを土の上に置いておくとどんどん乾燥してしまうんだよ。だから出荷のある日は、まだ陽射しの強くない早朝のうちに掘って、朝の8時には袋詰めをするんだ。

ミ)
夏の間のごぼうはストックをしないで、出荷のある時だけ掘るのですか?

田)
そうだよ。だって、ごぼうは畑に植えておいたらまだまだ大きく育っていくからさ、注文があった分だけを掘って、後はまだ畑の中に植えておくんだよ。だからこの時期、お客さんに届くのは、どれも朝掘ったばかりの掘りたてごぼうなんだ。

ミ)
こんなに太いのにまだまだ成長するなんてスゴイですねえ。8月というとごぼうにしてはとても早い出荷だと思うのですが、これは夏の出荷用のごぼうなのでしょうか?

田)
夏が収穫時期のごぼうはまた別の種類の細くて小さいやつでさ、あまり長くならない品種があるでしょ?あれとは違うんだよ。これは柳川理想と言ってね、冬に食べるごぼうと同じ種類のものなんだ。早稲ごぼうともまた違うんだよ。このまま畑に植えたままにしておけば、もっともっと大きく太く育つ味の濃いごぼうなんだ。

ミ)
それを今、掘っちゃうんですか?

田)
まあね。お盆明けに食べたいという要望があるからさ。その為に、ちょっと早めの3月に種を蒔くんだけど、最初から株と株の間を広くあけておくんだ。そうすれば、根が栄養を吸収しやすくなって成長も比較的早いんだよ。

ミ)
それにしても大きなトラクターですねえ。これで掘っていくのですか?

田)
ごぼう掘りは初めてかい?じゃあ今、機械を動かしてごぼうを掘っていくから見ていてよ。

 そう言って田谷さんはトラクターに乗り込みました。
  田谷さんのトラクターはとても大型で迫力があります。 田谷さんがトラクターを動かすと、後ろについている鍬のような歯がどんどん土を掘り、次々にごぼうが掘り起こされていきます。
  その後、田谷さんは畑を歩きながら、柔らかくなった土の中から ごぼうを手で抜いて数箇所ずつまとめて置き、お手伝いの方々がそれを紐で束ねて、最後に軽トラックに積んでいくという作業でした。

トラクター
大きなトラクターです。

手伝いのひと
田谷さんがトラクターで掘り起こしたごぼうを、お手伝いの方がトラックへ積んでいきます。
ごぼう作りにおいては、草取りが一番大変な作業です。
トラクター
後ろを見ながらトラクターを進める田谷さんです。

ごぼう作りは何よりも草取りが大変です
ごぼう作りは何よりも草取りが大変です。手作業に頼らなければならないことが多いです。

ごぼうを掘る
トラクターの歯のような部分がごぼうを掘り起こします。
ミ)
この前のさつまいも堀りの時もそうだったのですが、田谷さんの持っていらっしゃる機械は、すごく大きくて迫力がありますねえ。 田)
オレは昔から大型機械を扱ってきたからね。大型のトラクターでのごぼう掘りはもう20年もやってきたからお手の物だよ。でも、ごぼう作りの名人はこの辺にはたくさんいるんだ。その名人達より日の浅いオレなんかはまだまだだけど、ごぼう掘りだったらまかせてくれよ。

ミ)
大きいので操縦も難しそうですね。

田)
そうだねえ。機械が大きいから、畑の中をごぼうを折らずに正確に掘っていくのは、ハッキリ言ってかなり熟練していないとできないよね。

ミ)
じゃあ、田谷さんはごぼう掘りの名人じゃないですか!?

田)
まあ、ずっと掘ってきたからねえ(笑)。ごぼうは掘る時だけでなく、種まきの時もこの機械を使うんだ。ごぼうは下に伸びていくから、土を1m以上掘り起こして柔らかくしておくんだよ。とても鍬やスコップだけではできないよ。

ミ)
ごぼう作りはどんなことが大変なのですか?

田)
種まきと収穫はこのトラクターが活躍してくれるので作業も早いんだけど、今の時期のごぼうは、育つ時期が春から夏にかけてでしょ?だから草取りが一番大変だね。機械で畝と畝の間の草取りをしたけど、細かいところは手でやらないといけないし、ごぼうの葉っぱよりも草の背丈が高くなってはいけないので、8月はずっと草取りばかりだったね。

ミ)
8月は草が盛んに伸びる時期なので草取りは本当に大変ですよね。それにごぼうは一度作ると、畑を何年か空けておかなくてはならないそうですね。

田)
根が長く伸びていく野菜だから、同じ畑では5年に一度しか作ることができないんだよ。だからごぼうを作る農家はたくさん畑が必要なんだ。ここはごぼうの前に人参を植えていたんだけど、人参の後のごぼうを作るという組み合わせは比較的いいみたいだね。それ以外の年は麦を植えて畑を休ませたりしているよ。

ミ)
堆肥は何を使っていらっしゃるのですか?

田)
豚糞、馬糞、籾殻などで作っている堆肥だよ。でも種まきの直前に堆肥を入れてもダメなんだ。3月に蒔くなら2月にはもう堆肥を入れて、種まきの前には有機肥料も入れて、早い時期からじっくり土作りをしていかないとね。

畑全景
ごぼうは同じ畑では5年に一度しか作れません。計画的に畑を休ませたり、他のものを植えたりします。
掘りたてはみずみずしくてやわらかいです。ぜひお試しください。
ごぼうの袋詰め作業
早朝にごぼうを掘り、その後で袋詰め作業にとりかかります。

ぜひお試しください。
ごぼうとかぼちゃの揚げ梅煮を作ってみました。みずみずしくて柔らかいごぼうをお試しください。

ミ)
田谷さんの作っているごぼうや人参、さつまいもなどの根菜はとっても美味しいのでミレーでも大人気ですよ。特にごぼうは香りが濃くて太くて私も大好きなんです。

田)
ごぼうは茎の下の部分の直径で太さを見るんだよ。土の中で成長して、地中の一番固い底に届いたら、今度は下に成長しないで横に広がっていくから、どんどん太くなっていくんだよ。

ミ)
田谷さんのごぼうは、太くても全然固くないんですよ。それがスゴイなあといつも思います。今年のごぼうもまた美味しそうですねえ。

田)
掘りたてはみずみずしくて柔らかいよ。まあ、ちょっと持っていって食べてみてよ。

ミ)
ありがとうございます。8月も終わりが近づくと、そろそろ夏野菜だけでなく、根菜も食べたくなってきますね。今日はまだ時間が早いので、これから帰っても自分の店のランチタイムに間に合いそうです。さっそく料理させていただきますね~。

風子 田谷さんはとても大柄な体格の方ですが、そんな田谷さんが小さく見えてしまうくらい、ごぼう掘りのトラクターは大きいものでした。でも狭い畝と畝の間で、大型のトラクターを正確に操ってごぼうを掘っていく様子を見ているのは迫力があってとても楽しかったです。皆さんも田谷さんのみずみずしく薫り高い美味しいごぼうをぜひどうぞ!
取材者:川端 えい子(風子)
年月日:2006年8月20日
 
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