野菜&若手生産者 岡田耕治さん
岡田君の畑には、今年の春も取材に行き双子のパパになった感想などいろいろなお話をお聞きしてきました。そして半年後。ますます優しいパパとして、たくましい農家さんとしてさらに成長した岡田君に再会してきました。
若手生産者でおなじみ、みみずの会の岡田 耕治さんです。

ミレー風子)
こんにちは。前回は子育てと野菜作りの共通点などについてお話していただき、すごく印象に残る取材となりました。今回はこの秋の初物となるかぶのことをいろいろ教えてくださいね。

岡)
まあ、見てくださいよ!すごくキレイにできたでしょ?自分でもこの時期にこんなにきれいなかぶができたので驚いているんですよ。

そう言って岡田君はトンネル(保温や虫除けに使われる小さなビニールハウスのような覆い)のビニールをめくって、一つ一つかぶを抜いて並べてくれました。真っ白に輝いたきれいなかぶが勢ぞろい!

岡)
実はね、このかぶ、早めに出荷するために8月後半に種まきをしたんですよ。

ミ)
8月は虫も多いし草もたくさん生える時期なのに、こんなにきれいにできたのは何か特別な工夫をしたのですか?

岡)
太陽熱消毒をしたんです。8月に透明のマルチ(畑の畝に敷くビニール等でできた細長い資材)を敷き詰めて、そのまま放置しておくんですよ。マルチを敷くことによって地中の温度が高くなり、その熱で草の種の発芽や虫の発生を抑制するという方法です。その時にね、実験的にニームという忌避剤を地中に入れてみたんです。

ミ)
ニームって最近よく聞く名前ですが、どういうものなのですか?

岡)
「インドセンダン」というインドや東南アジアに自生している常緑樹の木の実をつぶしたものです。ニームは、ガンや皮膚病、糖尿病などの予防にも効果があると言われています。虫に対しての忌避効果もあるので、農薬に代わる安全な害虫忌避剤として、今、農業関係者から注目されている資材なんです。

ミ)
ニームの効果は何で知ったのですか?

岡)
いろいろ話題になっているので小耳に挟んでいたのですが、少し前に農業用の資材を売っているお店の方から紹介してもらったので使ってみました。

岡田耕治さん
成田市 みみずの会のメンバー、岡田 耕治さんです。


トンネル
かぶはトンネルの中で育っています。


岡田さんとかぶ
トンネルのビニールをめくってかぶを抜いて並べてくれました。真っ白に輝いていて、まるまるとしたかぶです。
ミ)
ニームを太陽熱消毒と併用して使ったということですね。

岡)
はい。ニームの忌避効果は1~2ヶ月ということなので、少しでも効果が持続すればと思って、種まきをしてからもニームを入れてみました。さらに、早く蒔いたものには虫除けのためにトンネルもかけました。もう自分のできることはみんなやってみよう!というような気持ちで作ってみました。

無農薬なのに虫食いのない真っ白に輝くかぶができました。
土に埋まったかぶ
ニーム効果(?)で虫にも食われず、実りました。

葉っぱもきれいなかぶ
葉も虫に食われず、青々としています。

ミ)
その結果が、この青々とした葉っぱと、虫食いのない真っ白に実った美味しそうなかぶというわけなんですね。

岡)
そうなんですよ。発芽率もすごくよかったです。それに、いつもなら何割かは虫に食べられて出荷できなくなるのですが、今回はほぼ全部のかぶが出荷できそうです。

ミ)
じゃあ、さっそくニームの効果があったということなのでしょうか?

岡)
今年は比較的虫が少ない年でした。だからニームの効果だけで虫食いが抑えられたとは言い切れないのですが、結果がよかったので、今ではみみずの会の他のメンバーもニームを使うようになりました。

ミ)
新しい資材を使うときは、いろいろ不安もあるのではないでしょうか?

岡)
使ってみないとわからないので不安はありますね。それに安全性についても分からないことが多いので、有機JAS適合資材として登録されているものを使うことにしました。

ミ)
でもよかったですね。こんなに立派なかぶができて。すごく美味しそうですよ。

岡)
こっちの畑には種を蒔いて発芽したばかりのかぶがあります。こんなに小さな芽が育っていくのかと思うと可愛いでしょ?

ミ)
本当に可愛いですね。この芽が健気に育っていくなんて、すごく感動的!。それにしても、こんなに小さいとかぶだか何だかわからないですね。これはかぶの芽?

岡)
それは違いますよ。どう見たってハコベでしょ?

ミ)
ある程度、育てばわかるけど、こんなに小さいと区別がつかないですよ。

(必死に見分けようとする風子。だけどやっぱり小さすぎてわからない~!)

発芽したばかりのかぶ
他の畑にも発芽したばかりのかぶもありました。

芽
まだ小さな芽ですが、どんどん大きく育っていきます。
一生懸命作ったかぶです。どうぞ召し上がってください。
かぶを持つ岡田さん
無農薬とは思えないくらい虫食いが少なく、きれいなかぶです。

岡)
だけど風子さん、いつも虫食いだらけの有機野菜ばかり見ている消費者の人たちは、こんなにきれいにできるんだったら、もしかして農薬使っているんじゃないの? なんて思ったりしないかなあ・・・? 逆に心配になったりするんだけど・・・。

ミ)
農家さんの顔と苦労を知っていたら、そういうことは無いと思いますよ。そのためにこうして野菜を作っている現場で農家さんのお話を聞いてお客様にお伝えしているのですから。それに、一生懸命に努力や工夫した結果、すごくいいものができたとしたら、それは喜ぶべきことだと思いますよ。

岡)
でもね。きれいにできたというのも実はたまたまなんですよ。今年の気候とか種を蒔いた時期とか、いろいろな良い条件が重なったからで、きれいな野菜がいつも作れるとは限らないんですよ。もちろん少しでもいいものを作っていこうという姿勢は忘れたくないなあと思うのですが・・・。

ミ)
そういう岡田君の素直な思いをお客様に伝えていけたらいいなあと私は思います。岡田君の野菜はこれから続々と出てくるんですよね。今年は何を作っているのですか?

岡)
そうですね。かぶはみみずの会の中では一番早い出荷となりました。10月末にはキャベツや水菜、11月からはオータムポエムや大根、スティックブロッコリー、にんじんなど目白押しです。

ミ)
相変わらず子育ても畑も楽しそうですね。お子さんたちも動き始めたらますます大変でしょう?

岡)
僕は、畑でも子育てでも、大変って思ったことは本当にないんです。可愛くて仕方ない。奥さんも一緒に手伝ってもらったら作業はもっと楽になるのだろうけれど、子供たちは今、一番可愛い盛りだから保育園に預けてしまうのはもったいない。成長をじっくり見ていたいんですよ。畑もそうです。こうして順番に毎日少しずつ、育っていく様子を見ているのがすごく楽しいんですよ。

オータムポエム

かぶの他にもこれからオータムポエムなども出荷できる予定です。



みみずの会

岡田さんの属するみみずの会のみなさんです。美味しい野菜が続々登場します。



かぶの調理例

かぶと水菜でサラダを作りました。使い勝手も抜群の野菜です。

ミ)
最後にミレーのお客様に一言どうぞ。

岡)
一人でも多くのお客様に、ミレーのページを通して畑の様子を知っていただけたら嬉しいです。僕たち生産者も一生懸命工夫しながら、美味しくてきれいで安心して食べられる野菜を作れるようにがんばっています。これからもどうぞよろしくお願いします。

風子 岡田君が「やれることはみんなやった」と言ってたかぶ。その甲斐あって、すばらしい出来栄えとなりました。もちろん農薬は一切使っていない安心して食べられます。だけど私はこんなに立派なかぶでも、そうでない時のかぶも、岡田君が一生懸命作ってくれた野菜だから、両方とも同じように大切に食べたいなと思いました。皆さんもぜひ召し上がってくださいね~。
取材者:川端 えい子(風子)
年月日:2006年9月28日
 
お客様の声
 


 
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