坊ちゃんはイケメンです。

生産者としても、ミレー農場で開催されている農業教室の講師としても大活躍の溝口君。そんな溝口君が作った坊ちゃんかぼちゃは、ミレー農場の雑草たちにも負けずに大きく育って、収穫されるのを今か今かと待っていましたよ~!

ミレー農場の溝口和孝さんに坊ちゃんかぼちゃのお話しを聞きました。
溝口和孝さん
ミレー農場の溝口和孝さんの畑に行きました。

ミレー風子)
この前の農業教室の時は取材をありがとうございました。あれからまだ1ヶ月経っていないのに、あの時と比べて草の勢いがずいぶん強くなってきたようですね。

溝口さん)
そうなんです。あっという間ですよ~。だんだん草刈りが追いつかなくなってきました。でも、坊ちゃんかぼちゃの周辺は、かぼちゃの方が勢いがあって、ほら、草がそれほど生えていないでしょ?

ミ)
本当ですね。そう言えば、以前おかげさま農場の山倉さんの坊ちゃんかぼちゃを取材した時、ほうきを持ってかぼちゃの蔓を掻き分けながら収穫するとお話されていましたよ。

溝)
ホント、こんなに蔓が伸びてくると、蔓を踏まないように掻き分けながら、この中から熟して大きくなっているかぼちゃを見つけるのが、なかなか大変なんですよ。一本の苗から蔓がどんどん伸びて、最終的には10個から15個くらい実をつけるので、かなりの伸び方ですよね。今はまだ実が青い感じでしょ?だんだん色が濃くなってきて、蔓につながっているヘタの部分がコルクのように茶色くなってきたら、収穫時なんですよ。

ミ)
まだ黄色い花が咲いていますが、これがみんなかぼちゃになる花ですか?

溝)
今咲いているのはほとんどが雄花です。かぼちゃには雄花と雌花の2種類の花が咲くんですよ。最初に咲くのは雌花です。花の下に小さな玉がついているんですよ。もうほとんど残っていないけど、あ、これが雌花ですよ。

ミ)
あ、本当だ。花の根元にかぼちゃの赤ちゃんがついてますね。

溝)
でも受粉しないと実にならないんですよ。ミレー農場には虫がたくさんいるから自然に虫たちによって受粉するんです。

かぼちゃの花
かぼちゃの黄色い花が咲いていました。

とうもろこし畑
花の根元にはまだ小さいかぼちゃの実がなっていました。
実が変質しないように溝口さん独自の工夫をこらしています。
ミ)
生育の行程を教えていただけますか?

溝)
3月に種を蒔いて育苗ハウスで育てたものを、4月3週目頃、マルチ(雑草避けや保温の為の細長いビニールのシート資材)を敷いて、トンネル(小さなビニールハウスのような資材)をかけた畑に定植させます。5月に入って暖かくなってからトンネルをはずすのですが、その頃はもうかなり脇芽を出しながら蔓が伸びています。それで根元から脇芽を数えて5節目のところで、先端にある成長点を切るんです(摘芯と言います)。

蔓を持つ溝口さん
3月に種を蒔いた坊ちゃんかぼちゃ。今は蔓がこんなに伸びています。

ミ)
脇芽は左右に一つずつ残すという感じなのでしょうか?

溝)
そうですね。その後、実際にはそこから孫の蔓まで伸びてくるので、それも切った方がいいのですが、なかなかそこまでは手が回りません。

ミ)
お聞きしていてとても説明がわかりやすかったのですが、これも農業教室で生徒さん達に説明しているからでしょうか?

溝)
そうかもしれませんね。いつも教室の前はいろいろ準備しているんですよ。皆さんに作業の説明をしなくちゃいけないでしょ? わかりやすく説明したいなあといろいろ調べていますからね~(笑)

ミ)
かぼちゃの栽培で何か大変なことって何かありますか?

蔓がからまるかぼちゃの実
蔓の間でかぼちゃの実が育っています。地面に接すると変質してしまうこともあるそうです。

溝)
勢いよくグングンと伸びてくれるから、あまり手はかからないのですが、ただ、地面の上でかぼちゃの実が育つと、下になっている部分が茶色く変質してしまうんです。カサブタみたいな感じです。マルチの上だったらまだ直接土と接していないので大丈夫なのですが、伸びていくに従い、どうしても地面に接するかぼちゃが出てきてしまうんですよ。だから今年から新しい方法を取り入れることにしました。向こうの畑を見てください。

反対側にある畑ではトンネルの上にかぼちゃの蔓が這っていました。

味が濃くて甘く美味しい坊ちゃんかぼちゃです。ぜひ食べてください。
ミ)
トンネルのパイプがそのまま残っていて、そこに細い紐のようなものが張ってあるんですね。

溝)
そうなんです。トンネルのパイプにネットのようなものを付けて、伸びた蔓をその上に這わせていくんです。それでまた伸びてきたら、反対側に戻すようにすれば、どんどんかぼちゃのトンネルができてきます。

トンネルのパイプ
トンネルのパイプが残るかぼちゃ畑。パイプにネットを付けて、かぼちゃの蔓を這わせます。

ミ)
ちょっと見ただけだとトンネル状なので、とてもかぼちゃを育てているようには見せませんね。

溝)
でもこの方法だと地面にかぼちゃが付かないんですよ。それできれいにできるかなあと思ってやってみました。

ミ)
肥料などもかなり必要なのですか?

溝)
春、かぼちゃを定植する前に堆肥を入れて、定植させてからは、畝の両サイドにぼかし肥料を入れました。確かにかぼちゃは肥料をたくさん食う野菜なのですが、瓜科の野菜は「蔓ボケ」と言って肥料が強すぎると蔓ばかり伸びて実ができない場合があるんです。だから肥料もほどほどがいいようですね。

ミ)
肥料がいい具合かどうかというのは、どうやって見分けるのですか?

溝)
難しいですけどね。坊ちゃんかぼちゃの場合は、葉っぱが小さくてたくさんある方がいいと言われています。逆に大きな葉がたくさんできると肥料が多い場合があるようですよ。

なす
なすも大きく育っていました。出荷間近です。

かぼちゃのタルト
溝口さんの坊ちゃんかぼちゃで、タルトを作りました。自然な甘さが楽しめます。

ミ)
他にもこれからすぐに出荷できる野菜はありますか?

溝)
なすがもうすぐ出せますね。今年は風除けにソルゴーを植えたんですよ。なすは風に当たるとすぐ実が茶色く傷ついてしまうので、ソルゴーを風除けにしました。今のところ順調に育っていますよ。

ミ)
本当にきれいななすですねえ。向こうにはとうもろこしももうすぐ収穫できそうだし、枝豆もできてますね。いろいろ美味しそうな野菜が元気に育っているので、ミレー農場の広がりを感じます。

溝)
農業教室をやっているから、いろいろな野菜を生徒さんに見せるため野菜の品目もどんどん増えてきました。今年の坊ちゃんかぼちゃは、多分、きれいに育ってくれるかと思っています。味が濃くて甘くて美味しい坊ちゃんかぼちゃなので、皆さんにもたくさん食べてほしいなあと思います。

風子

ほんの3週間の間に草も生えてきましたが、野菜たちもグングンと成長をし続け、ミレー農場の様子はまたこの前とは変わってきました。溝口君の坊ちゃんかぼちゃは草にも負けず元気に成長しています。人数の少ないご家庭でも1回で食べきれるミニサイズのかぼちゃです。ぜひお試しくださいね!

取材者:川端 えい子(風子)
年月日:2007年7月2日
 
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