熟赤医青 桃太郎8

春に大人気だったあの甘くて美味しい「太陽いちご」の生産者である小山和典さんを覚えていらっしゃいますか?山武市でエコファーマーの認証を受けている小山さんは、いちごだけでなく、今の時期はハウスの中でトマトも作っているんですよ。どんなトマトなのか、ゆっくりお話を聞いてきました。

桃太郎8というトマトを育てている、小山和典さんにお話を伺いました。

ミレー風子)
こんにちは。お久しぶりです。この時期はいちごの直売所がお休みなので、その間はトマトを作っていらっしゃるのですね。

小山和典さん)
そうなんですよ。実はいちごよりもトマトを作ってきた期間の方がずっと長くて専門なんです。もう25年もやっているんですよ。いちごの後はメロンを作って、いちごの直売が始る前の10月から11月にかけてはトマトを作っています。

ミ)
今作っているトマトは何という品種なのですか?

小)
うちではずっと「桃太郎」を作っています。実は「桃太郎」という品種は20種類以上あるんですよ。市場に出しているのは普通の「桃太郎」なのですが、ミレーのお客様に向けては特別に「桃太郎8(エイト)」を作ってみることにしました。これは「桃太郎」の中でも一番甘いと言われている品種なんですよ。

ハウス
トマトが育っているハウスにやってきました。

小山和典さん
山武市でトマトを育てている小山和典さんです。
トマト
まだ青く、熟すのはこれからですが、大きなトマトの実が下がっていました。「桃太郎8」という品種です。

ミ)
「桃太郎」と言えばトマトの中でも甘いことで有名ですが、その中でももっと甘いトマトがあるんですか?

小)
それがあるんですよ。フルーツトマトは別ですが、普通のトマトの中で「桃太郎8」は本当に甘い品種なんですよ。だけど、花数が少なく病気になりやすくてあまり多くの収量が見込めないので、農家ではあまり作りたがらないんです。この「エイト」は初めて作るので、地力が弱まらないように土壌を改良するなどして、栽培するまでの準備には手間をかけました。

ミ)
こちらのトマトもいちごと同様にエコファーマーの認証を受けているのですか?

小)
そうですね。エコファーマーの認証を取るため「持続性の高い農業生産方式の導入に関する計画」を知事に提出して、いちごやトマトを減農薬減化学肥料で栽培しています。化学肥料は定植前に一回入れるだけで、追肥は有機堆肥を使っています。消毒もできる限り少なくしています。

粘着テープやネットで防虫し、ハチで受粉、手間のかかる作業が一杯です。
ミ)
害虫対策はどのようにしているのですか?

小)
「ホリバー」と呼ばれる虫用の粘着テープをハウスの中に吊るしています。また、防虫ネットも使っていますが、タバココナジラミなどは網の目が2mmのネットでも入ってこられるので、防ぎようがありませんね。

ミ)
小山さんは年間を通してずっとお忙しそうですが、いつ頃からトマトの栽培を始めるのですか?

小)
このハウスには7月20日頃、定植しました。その後、芽かきや、誘引(紐で伸びていく蔓をつるす)、水まきなどの仕事がありますが、今の時期はいちごの苗作りも始まり、並行作業になるので、すごく忙しいんです。

ミ)
受粉はやはりいちごと同じようにハウスにハチを入れるのでしょうか?

小)
そうですね。マルハナバチを飛ばして、受粉させています。

ミ)
今年のトマトの生育はどうですか?

小)
暑いから毎日の水やりが大変だったね。だけどハカビ病にもならなかったし、まだ青いので食べてはいないんだけど、多分すごく甘くて美味しいトマトに育ったと思うよ。

 

ホリバー
虫用の粘着テープ「ホリバー」です。ハウスの中にたくさんぶら下がっていました。

トマトの花
トマトの花です。マルハナバチを飛ばして受粉します。
作業中の小山さん
作業中の小山さん。トマトのほかにいちごも育てています。いつも大忙しです。

ミ)
消毒を減らした分、病気の対策も大変だと思いますが、具体的にどのようなことに気をつけていらっしゃるのでしょうか?

小)
必要以上に水分を入れないように雨の時はハウスの戸を閉めたり、トマトがある程度育ったら下葉を刈って風通りをよくしたりするくらいかなあ。

ミレーのお客様用に作った「桃太郎8」です。どうぞお楽しみに。

ミ)
トマトも糖度を計ったりするのですか?

小)
トマトの場合、7度くらいが甘いと言われる基準なんだけど、うちのは多分 6.5度くらいになると思うよ。

ミ)
完熟で出荷するのですか?

小)
真っ赤になってからだと、お客さんが買って食べる前に、あっという間に熟しすぎてしまうので、真っ赤になる直前に収穫しているよ。その後常温でおいておくとどんどん赤くなっていくんだよ。

ミ)
トマト栽培はどのような点が大変ですか?

小)
病害虫対策はもちろんだけど、一番難しいのはトマトの味を出すことかな。美味しいトマトらしい味を出すのはやはり、土の力が必要だと思うんだ。長くやっていてもそれは難しいことだねえ・・・。

ミ)
今年初めてミレーのお客様用に作っていただいた「桃太郎8」は、どんな味に育っているかとっても楽しみですね。

小)
私も楽しみです。もう青い実が少しずつ赤くなってきています。とにかく甘いトマトなので一度食べてくださいね!

まだ青いトマト
取材のときは、まだ青いトマトでしたが・・・

熟したトマト
まもなく赤く熟して甘いトマトになります。

トマトと豆腐のグラタン
トマトと豆腐のグラタンを作ってみました。トマトはさまざまな料理に使えますので楽しみです。
風子

取材当日は、まだ熟し始めたばかりで、赤いトマトはみつけられなかったのですが元気よくハウスいっぱいにトマトの木が育っていました。トマトの出荷はまだ始っていないのに、小山さんは冬に向けてのいちごの苗作りに追われて大忙し。いつも農家さんは季節を先取りした作業に追われているんですね。ミレーのために特別に作っていただいた甘い「桃太郎8」、どうぞお楽しみに!

取材者:川端 えい子(風子)
年月日:2007年9月10日
 
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