若手生産者、さわやか青年鈴木さんの朝採りふっくら!新鮮そら豆

旭市周辺の新鮮なお野菜を主に生協などに出荷している「村悟空」という生産団体があります。今回はその若手メンバーのお一人鈴木敏弘さんのそら豆畑に行ってきました。

若手生産者、さわやか青年鈴木さんにお話を伺いました。

ミレー風子)
こんにちは。収穫前のそら豆の畑を見る機会はあまりないので、今回、とっても楽しみにしてきました。そら豆の花がきれいに咲いていますね~。

鈴木敏弘さん)
まだ収穫には時期が早くて今は花の真っ盛りなんですよ。下の段にほんの10cmくらいの小さなそら豆がようやくできた頃です。

ミ)
いつ頃、ピークを迎えるのでしょうか?

鈴)
これからですね。ちょうど田植えで忙しい頃にそら豆もグングン育つんです。予定では5月の2週目くらいから出荷したいと思っているのですが、今年は1月から3月が特に寒かったから、やや生育が遅れているかもしれません。

ミ)
そら豆って、そもそもが育つのに時間がかかる野菜だとお聞きしましたが・・・。

鈴)
そうなんですよ。種まきをしたのは10月末。その後、本葉が出て10cmほどに成長した苗を畑に定植させたのが11月10日ですから、畑を占領しているだけでも半年ですね。

ミ)
半年も!!?初夏に食べる野菜なのに、冬の霜に長い間耐えて?今、ここにいるんですね!霜には強いのですか?

鈴)
そら豆は寒さには強く、むしろ暑さに弱いくらいなんです。少しでも早く育ってくれたらとトンネル(ビニールでできた小さなハウスのような農業資材)で覆っていましたが、これからは中が20度以上になるので生育に支障をきたす心配があります。だからこのトンネルも早く取りたいのですが、何しろ今、田植えも忙しいので仕事がなかなか追いつかない状態なんです。

ミ)
この時期、農家さんはどこも大忙しで大変ですね。すごく元気よくすくすくと育っているように見えますが、虫や病気などの害は少ないのですか?

鈴木敏弘さん
横芝光町でそら豆を育てている鈴木敏弘さんです。

10cmくらいになったそら豆
まだ10cmくらいの大きさのそら豆です。

トンネルをのぞきこむ鈴木さん
トンネルの中のそら豆をのぞきこむ、鈴木さんです。気温が上がるとトンネルを外す必要があります。

鈴)
なるべく農薬を使いたくないので、うちはそら豆の木の間隔を大きく空けて植えているんです。定植した後も次々に脇芽が出て、そのまま育つとそこにもそら豆ができるので、全体としては実が小さくなってしまうのです。それで脇芽を剪定するのですが、一般的には収量をあげるため7~8本の木を残しています。でも僕が残すのは4本だけ。かなり少ない方だと思います。そうすると風通しがよく光もよく入るので病気になりにくく害虫対策にもなるんです。そして全体の収量は少なくなりますが、大きくて重たいそら豆に育つんですよ。

そら豆の花がその後豆になるなんて不思議です。
そら豆の花
そら豆の花が元気に咲いていました。


摘芯の場所
摘芯の場所を教えていただきました。このあたりを切り落とします。


畑の中の鈴木さん
そら豆はサヤが傾いてきて45度くらいになったころが食べごろだそうです。

ミ)
そら豆の花ってとっても可愛らしいですね。近づくとほんのりとしたいい優しい香りがします。この花が大きくて重たいそら豆になるなんて?ちょっと信じられない気分です。

鈴)
花が咲いて枯れた後、花びらが自然に落ちると、その中に小さなサヤができているんです。最初は本当に小さいのですが、中にはもうしっかり豆が入っています。それが徐々に育って、5月に入ったらどんどん大きくなりますよ。

ミ)
一本の木に何段もなるのですか?

鈴)
はい。どんどん段が増えていくので、だいたい13段目くらいで一番上にある成長点を切り落とします。この摘芯によってようやく成長が止まり、今度は豆の方がふっくらと育つ時期に入るんです。もうそろそろその作業もやらなければなりません。

ミ)
そら豆って、出たなあと思ったら、あっという間に時期が終わってしまって、食べ損ねたって年もあるくらい旬の短い野菜ですね。

鈴)
そうなんです。時間との勝負です。畑に半年もいたくせに?これだけ面積があっても収穫するのはたった2週間なんですよ。その頃は、朝4時には起きて雨が降っても晴れても適期のものを選んで収穫しています。

ミ)
収穫の適期はどうやって見分けるのですか?

鈴)
最初はそら豆というだけあって、サヤが空に向かって真上にピ~ンと伸びるようになっているんです。でもそれがだんだん傾いてきて45度くらいになった頃が食べ頃かな。中の豆のオハグロ?が少々黒ずんでいる頃が一番いいんですよ。収穫が遅れると水分がどんどん抜けて不味くなってしまいます。

ミ)
雨が降っても収穫なんて、早朝の短期決戦という感じですね。お若いから元気いっぱいでお仕事に集中できるのでしょうね。お一人でやっているのですか?

鈴)
うちは農家なので農作業は家族みんなでやっていますよ。父はお米を作っています。農業大学校を卒業した後、僕もすぐに就農し、自分で責任を持って栽培できる作物を決めさせてもらいました。それで今年、僕の担当はそら豆とオクラと長ねぎなんです。

語る鈴木さん
ご家族全員農業をしています。鈴木さんの担当は、そら豆とオクラと長ねぎだそうです。

ミ)
ご自身の担当を決めた方がやりやすいのですか?

鈴)
経験が浅くても自分で担当すると、どんな方針で行こうかなって自分で決められるじゃないですか?僕は木の本数を少なくして少々収穫量が減ってもいいから、どっしりとした大粒のそら豆を作りたいなあと思ったんです。

ミ)
この可愛い花からそんなに大粒のそら豆が収穫できるなんてすごいですねえ。でも、お宅から畑までかなり離れているから大変ではありませんか?

鈴)
そうですね。ここはうちの畑ではなくそら豆を作るために借りたんです。荒地になっていた場所を開墾し、堆肥に豚糞や鶏糞の堆肥、ワラなども入れ、土作りをしました。

朝採りふっくら!新鮮そら豆です。ぜひ食べてください。

ミ)
農薬もかなり減らして栽培されているそうですね。

鈴)
はい。昨年から千葉エコ認証も取得しました。農薬はできる限り使いたくないなあと思っています。この畑は家からちょっと離れていますが、毎日畑に立ち寄り、野菜たちの様子を見に来ています。そうすればちょっとした病気や変化などもすぐに発見できるでしょう?

ミ)
農薬を使いたくないと思うきっかけが何かあったのですか?

鈴)
農業大学校時代の実習先が有機農業をやっているお宅だったんです。とてもいい先輩農家さんのお話を聞いて影響を受け、自分でもやるならそうしようと思いました。将来的には有機認証も取得したいと思っています。

サヤを開いたそら豆
千葉エコ認証も取得しています。そら豆が収穫できる時期は限られていますので、忘れずに食べてください。

そら豆入り中華サラダ
そら豆を入れた中華サラダを作りました。いつもと少し違ったサラダをお楽しみください。

ミ)
どんなふうにして食べるのが好きですか?

鈴)
もちろん茹でて食べるのが多いですが、そのまま天ぷらにしたり、そら豆をパスタの中に入れて一緒に炒めるのもいいですよ。

ミ)
最後にミレーのお客様に一言お願いします。

鈴)
野菜は鮮度が命です。朝穫りしたふっくらと太った美味しいそら豆をお届けしますので、なるべく早く食べてほしいですね。そら豆はこの時期だけのものなので、一年に一度、忘れずに食べてくださいね。

川端えい子(風子)

鈴木さんとは初めてお会いしたのですが、とてもイケメンのお兄さん!という感じのさわやかな若者でした。こんなに明るく前向きに、そして楽しそうに農業をやっている若い方にお会いできると、何だかとっても嬉しくなってしまいます。これからが旬のそら豆。皆さんもぜひお試しくださいね。

取材者:川端 えい子(風子)
年月日:2008年4月29日
 
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