千葉県香取市 香取 薫さん

千葉県の名産品といえば「落花生(ピーナッツ)」。とても身近な作物ですが、お手元に届くまでに大変な手間がかかっていることをご存知ですか?栽培方法にこだわった煎り落花生は、地元でも100グラム400円。簡単には手が出ないお値段ですが、これも他の作物と違いとにかく手間がかかるため。ですが、その手間を惜しまず、「型破り」な方法で煎り落花生を作る生産者さんをご紹介します。

トマトが好きだから

香取薫さん。 農薬や化学肥料を一切使わずに、落花生や有機大和芋を育てて15年のベテラン生産者さんです。
実は、落花生は「見た目」で値段が決まる作物と言われ、農薬を多様して虫食いを防いだりするのが一般的。ですが、香取さんのやり方は全く違います。
「おいしいものをお届けするのが農家の基本。だから、味わいを一番大切にしています。使うべきなのは農薬ではなく、僕たち農家の技術だと思うんです」と香取さんは力強く語ります。
栽培方法も型破りなら、おいしさへのこだわりも型破り。まず、熟すまで待ってから収穫するのが常識とされる落花生を、熟す一歩手前で収穫します。

有機大和芋でもお馴染み。香取さんの畑を訪ねました(写真上)/香取さんの話を聞く早川店長(写真下)

「熟す前が一番おいしいんです。その分、収穫量は減っちゃうけどね。でも、おいしい方が喜んでもらえるでしょ?」と香取さん。
さらに、本来なら見た目を良くするために落花生を水で洗うのが普通ですが、ここも型破りなのが香取さん流。「うちは洗いません。落花生の殻についた小さな傷から水が入ってしまうから、味が落ちてしまうんです。」

噂のトマト おいしさの理由
炒りたてアツアツの落花生。香取さんの職人技が光ります(写真上)/落花生を手に、嬉しそうな早川店長(写真下)

ところが、いくらおいしくても、この「型破り」な落花生では、その見た目のせいで市場に出荷することができません。
そこで香取さんは15年前に、自ら焙煎して市場を通さずに販売することを決意。
「落花生はとにかく手間がかかってね。まず収穫したものを家族みんなで手で選別するんです。それから煎っていくんだけれど、この作業が一番難しくてね。ちょっとタイミングを間違えたらあっという間に焦げてしまうんだ。コツをつかむまで、何度失敗したか分からないよ。」
長年試行錯誤を繰り返して腕を磨き、今では豆の種類や乾燥具合に合わせて、絶妙な煎り加減に仕上げる香取さん。その姿は職人さんそのもの。

味を決めるのは「農家の腕」

香取さんの煎り落花生は地元でも大変有名です。
殻をバリっと割り、形の良い落花生を口に入れた瞬間に広がる香ばしさ。さらに、噛めば噛むほどジワリジワリとにじみ出てくる極上のコクと甘み。
思わず顔がほころんでいくのが分かります。
このおいしさを出すためには、香取さんだけでなく、香取さんのお父さんや息子さんの協力も欠かせません。
手で一つ一つを選別する様子を見ているだけで、「手間は惜しまず、おいしいものをお届けするのが農家の基本」と話す香取さんご一家の想いがひしひしと伝わってきました。

一つ一つ、丁寧に手で選別していきます(写真上)/左から、香取さんの息子さん、香取さん、早川店長(写真下)
旨みぎっしりの林さんのトマト

こだわりが詰まった香取さんの煎り落花生は、味の良い煎り落花生をお探しのお客様にぜひ一度お召し上がりいただきたい一品です。冬限定のお届けとなりますので、ぜひお早めにお試しくださいませ。

取材者:米久保 和美
年月日:2009年1月6日

 
お客様の声
 


 
トラックバック
 
clear.gif