無農薬野菜作り教室 溝口 和孝

今回の取材にはミレーのお野菜を食べているお客様の一人、高橋有希さんもわざわざ東京から来てくださいました。実は溝口君と高橋さんは、農業教室を始めようと、今、いろいろ準備されているとのこと。溝口君の畑の様子と合わせて、お教室の話もゆっくりお読みくださいね。

ミレーのお客様 高橋有希さんと溝口 和孝さんの畑を訪れました。

 

ミレー風子)
こんにちは~。久しぶりにいいお天気が続いていますね。今回は溝口君のレタスがミレーに出荷中だし、そらまめの収穫も始まるというので、その取材と合わせて、高橋さんにも農業教室の話を聞こうと思って、取材にやってきました。どうですか?畑の方は・・・。

溝口)
相変わらず雑草がすごい勢いで伸びてますよ。実は昨日も草を刈ったんですけどね。ご覧の通りです・・・。

高橋)
こんにちは~。私も今日は何かできることがあったらすぐ動けるようにと長靴と麦わら帽子持参でやってきました。よろしくお願いしまーす。

ミ)
実は私、来る度にここが農場らしく開拓されていくので驚いているんですよ。放置されて雑草だらけだった最初の状態を知っているから、よくここまでがんばったなあ、スゴイなあといつも思っているんです。今回もまた作物の数が増えて、より一層充実してきたという感じですね。

溝)
実は僕、去年の年末に実家を出て多古町に引越してきたんですよ。そこには作業場もあるので袋詰めや種まきもでき、作業効率がずいぶんよくなりましたね。以前は銚子市から通っていたので、畑に通う時間もだいぶ短縮されました。また、作付け面積を増やしたかったので、もう一箇所、別の場所にも畑を借りたんですよ。

高)
これがこの前の野菜セットに入っていたリーフレタスですね。スゴイ!葉っぱが生き生きとしていますね~。

溝)
今回のリーフレタスは3月に種を蒔いて育苗(いくびょう)してから畑に定植させたものです。けっこういい感じにできあがって、よかったなあと思っています。

ミ)
今の時期は比較的、害虫が少ないようですが、もう少しすると大変になってきますよね。去年の夏の取材では、襲いくる(?)蚊や虫達を避けながら、木陰を探してお話しましたね~。

溝)
そうですね。確かにここにはすごくたくさんの虫がいますが、害虫ばかりではないということがだんだんわかってきました。テントウムシには、いい奴と悪い奴がいますし、カマキリやカゲロウの仲間、ゴミムシも益虫だってことがわかりました。ここには害虫を食べるいい虫もいっぱいいるみたいですね。まあ餌である害虫の方が多くないと生態系のバランスが取れないわけですから、全ての害虫がいなくなるということはないですけどね・・・。

 

 

生産物: そらまめ、玉ねぎ
生産地: 香取市

 

溝口さん 高橋さん
ミレーのお客さまの一人、高橋 有希さんとともに、溝口さんの畑を訪れました。

 

溝口さんの畑
最初は荒野だった畑もこんなに整備されました。

 

リーフレタス
リーフレタスです。

 

虫
溝口さんの畑にはさまざまな虫がいます。

 

そらまめに赤玉ねぎ、野菜の種類が豊富な季節です。

 

ミ)
自然界のバランスって不思議ですね。それぞれが深く関わりあって共存しているというのが面白いなあと思います。虫を見る目が変わったりして・・・?さて、いよいよこれからそらまめの時期になりますね。

溝)
そうですね。そらまめは種を蒔いてから収穫までにとても時間のかかる作物なんです。これは昨年の10月に蒔いたものですが、6月になってようやく出荷できるので、なんと8ヶ月も畑を占領していたことになるんですよ。

ミ)
意外なほど時間がかかるんですね。今年の収穫量はどうですか?

溝)
やっぱり日照不足の影響が出てきてますね。通常であれば一つの株からもっとたくさんの脇芽が出て、この節ごとにそらまめがなっていくのですが、今年の春の悪天候続きで花が少なかった分、実るサヤも少ないです。ほら、上の方にはサヤがなっていないでしょう?だから出荷できる量もすごく限られてしまうと思いますよ。

ミ)
これだけ株があってもそらまめの収穫量は例年に比べて少ないということですね。だけど、この天候にも負けず元気に育った貴重なそらまめですもの。大事にいただきたいですね。

高)
そらまめの収穫時期って、どうやって見分けるのでしょうか?

溝)
外側の皮に張りが出て、黒い線が出てきて、サヤが下を向いてきたらいいみたいですね。もうこれなんか大丈夫そうですよ。一つ採ってみましょうか。

そう言って溝口君はそらまめを採って、サヤを開いて中味を出してくれました。キレイに並んだそらまめがしっとりと瑞々しくて美味しそうです。

ミ)
うわあ、美味しそう!そらまめのシーズンって毎年ほんの一瞬で、出たかなと思ったらすぐ終わってしまうものですが、やっぱりそらまめを食べると初夏の訪れを実感できますよね。ビールも美味しくなってくる頃だし・・・。みみずの会でもそらまめを作っているのは、溝口君ただ一人だけなので、本当に貴重なそらまめですね。ところで今は他にどんなものを作っているのですか?

溝)
向こうが赤玉ネギです。普通の玉ネギの方は先日収穫が終わって今は保存してあります。それとこれはコールラビといってドイツ語でキャベツカブという意味の野菜です。去年、みみずの会の菅澤繁樹さんが作っていて、すすめられたので作ってみました。珍しい野菜ですがスライスして酢漬けにしたり、スープにしたりすると美味しいそうですよ。それとレタスですね。このとうもろこしは苗作りを失敗しちゃってちょっとしかないんです。風で倒れてしまいましたし、今年はダメそうです。後はカボチャやきゅうり、唐辛子の苗たちが植えられるのを待っているのですが、なかなか手が回らなくて作業が追いつかないんです。

ミ)
春と秋は一年中で一番野菜の種類が豊富で忙しい時期ですものね。向こうに麦もありますね。

溝)
緑肥用の麦です。土をよくするために麦を蒔いて刈り込み、土にうなっていくために植えたものです。この前、高橋さんがご夫婦で蒔いてくれたものなんですよ。

高)
ほんのちょっとお手伝いしただけなんですが、実際に芽が出てくるのを見ると嬉しいですね。それにミレー農場はとても気持ちがいいので、東京からここへ来るのがとても楽しみなんですよ。今日は溝口さんの取材に同行させていただきありがとうございました。

 

 

そらまめ
そらまめが大きくなっていました。

 

そらまめのアップ
今年は日照不足の影響で、出荷できる量も限られてしまっているそうです。

 

そらまめのサヤを開く
そらまめのサヤを開くと、とってもおいしそうな豆が並んでいました。

 

赤玉ねぎ

赤玉ねぎも丸々としてきています。

 

緑肥用の麦

緑肥用の麦も植えられていました。

 

「無農薬野菜作り教室」を開講します。溝口さんが講師です。

 

ミ)
ここはいい場所ですものね。夕陽もとってもキレイだし・・・。ところで農業教室について高橋さんからご説明いただけますか?

高)
私は東京で中小企業診断士の仕事をしています。農業流通のリサーチもしたことあり、農産物の販売をはじめ、食と農業についてはずっと興味を持っていました。もちろんミレーのお野菜も食べていますよ。それで今回、溝口さんを講師に「無農薬野菜作り教室」を企画することにしたんです。

ミ)
とても面白そうですね。どんな内容なのでしょうか?

高)
これからは、自分の食べる野菜は自分で作りたいと思う方が増えていくと思います。だけど、東京など大都市では、市民農園を借りようと思ってもどこも倍率が高いし、農地自体がとても少ないんです。運よく畑を借りられたとしても、初心者は何から始めたらいいのかわからない。そこで、どなたか指導してくださる農家さんがいないだろうかと早川店長さんにご相談したら、溝口さんを紹介してくださったのです。

ミ)
では、溝口君がその教室の講師として農業の指導に当たってくれるということなのでしょうか?

高)
そうなんです。主に初心者の方を対象にした教室なのですが、月に2回、土曜日に、この畑に来て、溝口さんに指導していただきながら、半年間、無農薬野菜を作っていく予定です。

ミ)
具体的にはどういうことをするのでしょうか?

高)
毎回何かしら収穫できる野菜があるように、溝口さんがいろいろ栽培計画を立ててくださったのですが、収穫作業だけでなく、草取りから種まき、マルチ(雑草避けに畑に敷くビニール)やトンネルの使い方など、溝口さんのお手伝いをしながら農作業をしていく予定です。もちろんテキストも作って配りたいと思っています。

ミ)
とても面白そうですね。溝口君、このお話が来た時、どんなお気持ちでしたか?

溝)
正直なところ、僕じゃまだ早いんじゃないかと思いました。僕でいいのかな・・・って。本格的な農業を教えるなら、もっとベテランのふさわしい方がたくさんいらっしゃるからです。僕は、就農してまだ2年ちょっ
とで経験も浅いのですが、体当たりで、わからないままに何でも模索しながらやってきました。だからそのわからない自分がわからないなりにやってきたことや、やりながら学んでいったことを皆さんにお伝えしていけたらなあと思って、引き受けることにしたんです。

高)
何度か打ち合わせを兼ねてミレー農場におじゃましているのですが、溝口さんの教え方はとても丁寧でわかりやすいんです。ベテランの農家さんだったら当たり前と思っていることも、溝口さんは一から順序良く丁寧に教えてくださるという感じで、これなら私にもできるという気がしてきます。

溝)
僕自身はほとんど初心者で、たくさん失敗もしてきました。だから就農したと言ってもゼロから始めたばかりだし、感覚的にも素人の皆さんとかなり近いものもあるかと思います。だから初心者の方のわからないところが、僕にはわかるような気がするんです。だったら僕が経験から学んできたことをわかりやすくお話できたらなあって・・・。

ミ)
とても面白そうな企画ですね。いろいろな方たちと出会えるし楽しそう~。

溝)
僕は、農業者としてもちろん自立していきたいですが、それと同時に、都会と農村をつなぐ活動もしていきたいと思っています。都会の方がどんな野菜を食べたいと思っているのか、さらに僕の作った野菜を食べたときの感想も直接お聞きできたら嬉しいです。そういうことは僕自身が野菜を作る上で、とても参考になると思っているんです。

ミ)
こういう活動を新しく始めていくことは、溝口君にとってもきっといい経験になっていくような気がします。最後に、これからの抱負もお話していただけますか?

溝)
第一はやはり、農業者として自分の作った野菜をきちんと出荷できる人になりたいということです。少しずつですが安定して作物が作れるようにはなってきましたが、もっともっと勉強して、できるだけ途切れることなく長く出荷できるようにしたいですね。そして色々な人たちに畑に来てもらって、交流する場を作れたらいいなあと思っています。

ミ)
自立の次はお嫁さん・・・かな?(笑)

溝)
ハイ。真剣にそう思っていますよ。誰かいい人いないですかねえ(笑)。

ミ)
一人の農作業も二人でやれば、もっともっといろいろなことができるようになるし、夢が広がっていきますものね。そういう意味でも(?)農業教室はがんばらなくっちゃね!(笑)

これから新しい活動も始まって、ますますたくましくなっていく溝口君です。溝口君のそらまめ、風味が濃くてとても美味しいですよ。みなさん、どうぞお試しくださいね。

※無農薬野菜教室について詳しく知りたい!という方は、 フォトシンセシス高橋さんまでどうぞ。

042-481-0391 yuky@ma.neweb.ne.jp

取材:2006年5月30日

 

 

 

無農薬野菜作り教室について語る高橋さん
高橋さんは「無農薬野菜作り教室」を企画しています。講師は溝口さんです。

 

 

説明する高橋さん
「これからは自分で食べる野菜は自分で作りたいと思う方が増えていく」高橋さんは語ります。

 

 

 

春キャベツです。ぜひお試しください
「自分も初心者。体当たりでわからないなりにやってきたことを皆さんに伝えたい」溝口さんの気持ちです。

 

 

 

出荷の作業をする溝口さん
溝口さんの教え方は丁寧で分かりやすいです。講師にもってこいですね。

 

 

そらまめ
生産者、そして講師の溝口さんが育てたそらまめをぜひお試しください。

 

赤玉ねぎ
赤玉ねぎや、その他、今後もたくさんの野菜を作って行きます。お楽しみに。
 
お客様の声
 


 
トラックバック
 
clear.gif