異例の大雪。磯崎くん大丈夫?

風子が磯崎君に初めて会ったのは、一年半くらい前の初夏でした。まぶしい日差しの中、これから植えられるのを待っている野菜の苗を見せていただきながら、新規就農者としての思いをいろいろ語っていただきました。今回の取材では、その後の成長ぶりを見たくて、大雪の2日後に磯崎君の畑に行ってきました。

ひさびさの大雪の降った後、磯崎さんの畑に行ってきました。

 

ミレー風子)
こんにちは~。お久しぶりですねえ。今日の取材は農業者としての磯崎君の最近の活動をいろいろ聞こうと思ってやってきました。いやあ、それにしてもすごい雪ですね~。まだたっぷり積もっているじゃないですか?!

磯崎)
もうスゴイですよ。この辺りは千葉県の中でも割と寒いところだから、今もまだこんなに雪が残っちゃってますよ。車、大丈夫でしたか?

ミ)
四駆ではないので、ここに入ってしまったら出られなくなりそうだったので道路際に置いてきました。だけど奥の方はまだこんなに雪が積もっているなんて驚きです。長靴を履いてきてよかった~。今日は白菜の収穫なんですね。

磯)
そうですよ。だけど本当にこの雪の中を掘り出しているなんて、千葉県の畑じゃないような、なんだかスゴイ状態ですよね。収穫するのも雪をよけながらなので、時間がかかっちゃって・・・。取材だったらもっと畑の状態のいい時に写真撮ってほしかったなあ(笑)・・・。

ミ)
白菜は雪が積もっても大丈夫だったのですか?

磯)
やっぱり厳しいですねえ。来週も出荷したかったのですが、ちょっと無理みたい。今だって、雪をかきわけながら、一つずつ見ているんだけど、外葉は凍っちゃってもうダメだし、中もやられちゃっているのが多くて、半分以上出せないですね。だからせっかく取材に来てくれても、もうこのメルマガが配信される時には、もう出荷できる白菜はないと思いますよ。残念です。

ミ)
まあ、残念。すごくショックです。せっかく取材してみなさんに磯崎君の白菜をご紹介しようと思っていたのですが・・・。

磯)
雪がこんなに降っちゃって、予定外というか、ちょっと調子くるっちゃいましたよね。

ミ)
この白菜はいつ頃、蒔いたものなんですか?

磯)
7月末に苗床に種まきをしたものです。3週間くらいたつと本葉が4~5枚になるんですよ。その後に定植したのですが、ちょうど草取りなどで忙しい時期だったので、定植する時間をなかなかとれなくて・・・。いつもいろいろな作業に追われているので、ちょうどいいタイミングで種を蒔いたり、収穫したりするのが一番難しいですね。やはり一人で作業するのはかなり大変です。

ミ)
白菜は初めて作ったのですか?

磯)
そうです。みみずの会の先輩方にいろいろ教えてもらって、白菜の株の回りの草を手で取ったり、その時に虫を見つけて手でつぶしたりしながら作ったので、もう収穫できた時は嬉しくてね。すぐに食べてみましたよ。すごく甘くて美味しいなあと思いましたよ。

 

 

生産物:白菜、ほうれん草ほか
所在地:千葉県香取郡多古町

 

磯崎さんの畑
久々の大雪の後に磯崎さんの畑に取材に行きました。一面、雪で覆われています。

 

磯崎 誠さん
磯崎 誠さんです。

 

雪に覆われた畑と夕焼け
野菜もすっかり雪に包まれています。

最近はみみずの会の先輩農家さんに教えてもらっています。

 

ミ)
今年はとにかく寒いし、今回の雪も本当にすごかったから、これから出荷する野菜の方は大丈夫なのでしょうか?

磯)
2月に出荷する予定で蒔いたほうれん草はある程度収穫できると思いますよ。人参もまだ掘っていなくて土の中に植えられたままの状態なので、出荷できると思いますよ。

ミ)
春に向けてはどうですか?

磯)
11月に蒔いたスナップエンドウが順調にいけば5~6月に出荷できそうなのですが、寒さの影響でちょっと成長が悪いみたいですね。これから追い蒔きもしていこうかなと思っています。あとはニガウリ、シシトウ、ツルムラサキなども蒔いていく予定です。

ミ)
堆肥はどうしているのですか?

磯)
この畑には豚糞の堆肥を夏に入れました。それとみみずの会の板橋さんの所で作らせていただいているボカシ肥料も加えています。

ミ)
みみずの会の方たちとも一緒に活動しているのですか?

磯)
そうなんですよ。この1年、何が大きく変わったかと言えば、みみずの会に顔を出させていただけるようになったことです。まだ正式なメンバーと言えるほどたくさんの野菜は作っていないのですが、板橋さんをはじめ、先輩の農家さんにいろいろ教えていただいています。

ミ)
板橋さんは本当に頼りになる良い方ですものね。

磯)
そうなんですよ。「これから農業やっていくんだったら、とにかくいろいろな農家さんと知り合って顔を覚えてもらえ。」ってよく言われます。だから週1回のミーテイングにも出席させてもらっていますし、「とにかくわからないことは何でも聞け!」と言ってくださるんですよ。だから種まきでも栽培方法でも野菜に関することは何でも教えていただいています。一人きりでやっていたら、わからないことだらけでもっと大変だったでしょうね。つくづくありがたいなあと思っています。

 

 

白菜を掘り出す磯崎さん
雪の中から白菜を掘り出しています。

 

凍った白菜
凍ってしまった白菜も多く、出荷量に影響が出てしまいました。

 

出荷を待つ白菜
それでも出荷できるものだけ選り分けて集めます。

畑仕事は充実しています。いつでも前向きです。

 

ミ)
前回の取材から、1年半たって、もうすっかり農業を専業でやっていらっしゃるのでしょう?どうですか?1年たって・・・。

磯)
以前は生活費の足しにと思ってアルバイトをしてた時期もありましたが、やっぱり農業って手のかかる仕事だから、バイトしながら片手間になど絶対できないんですよ。それに、他で仕事するくらいなら、自分の畑の仕事をもっとやりたいなって思って、だいぶ前から農業一本で働いてます。それに借りている畑も増えましたからね。

ミ)
面積が増えても一人でやっているのだったら、ますます大変になってしまったのではないですか?

磯)
ここら辺では「結(ゆい)」といって農繁期にお互いの畑で助け合ったりしているんですよ。だから本当に忙しい時は他の農家さんたちと手伝い合ったりしています。それに、大変ではあるのですが、ボク、あまり悲観的に考えていないんです。いつも希望を持って明るい方に解釈していますから。今年あたりから、うまく行けば、自分の中での収支もプラスになっていくハズだし、これからはもっともっと無農薬野菜が必要とされる時代になっていくだろうって思っていますから。

ミ)
よかった!若い人は前向きが一番ですよ!

磯)
ボクね、会社にいた時は営業やってて、自分で言うのもなんですが、けっこう成績のいい営業マンだったんですよ。だからやる気になってやれば何でもできるって思っているんです。いつか結婚して家も建てたい・・・そのためにキチンと食えるような農業をやるにはどうしたらいいかって、いつも考えています。

ミ)
夢の実現のために、どういうことを考えているのですか?

磯)
作付け計画をキチンと立てるということでしょうか。年間を通して出荷できる野菜を途切らせないで作っていくにはどうしたらいいか、今ある畑の中でどう回転させていったらいいのかを考えています。通年出荷ができたら、かなりいい線までいけるって思っているんですよ。そういう意味でも今年は勝負の一年になりそうです。

ミ)
やっぱり畑仕事がお好きなんでしょうね。

磯)
自分でやることを自分で決めて、やり方もいろいろ試しながら作ることができて、こんな楽しい仕事はないんじゃないですか?すごく充実していますね。やりがいがあります。

ミ)
どういう時に喜びを感じるのですか?

磯)
種を蒔いて芽が出る時、それが育って収穫する時。いつもワクワクしますね。育っていく過程をずっと見守っているから、実際に食べられるようになったら、すごく嬉しいですよ。ボクは千葉に実家があるのですが、自分で作った野菜をお袋にも送っているし、自分でも食べているし、もうスーパーで野菜を買うっていうことはまずないですね。

ミ)
何だかとっても頼もしいですね。ミレーのお客様に何か一言メッセージはありますか?

磯)
そうですね。とにかく新鮮な野菜は旨いから、それに薬も全く使っていないから、安心してたくさん食べて欲しいなと思っています。

雪のたくさん残る畑の中で、とにかく寒い取材でした。だけど、若くて頼もしい磯崎君はそんな雪の中でも元気に白菜の収穫をしていました。それに、自分が農業をやっていくことを確信して前向きに生きている姿はとてもさわやか!まるでスキー場にいるみたいでしたが風子にとっても忘れられない取材となりました。

取材:2006年1月27日

 

 

語る磯崎さん
最近は先輩農家さんに、アドバイスをもらうことも多いそうです。助け合いです。

 

出荷を待つトラック
一通り出荷の準備が整いました。

 

よろしくお願いします。
白菜に限らず、今後も多くの野菜をご提供します。よろしくお願いします。

 
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