ミ)
冬の野菜である白菜を春に作るのはとても大変そうですが・・・?
板)
うちはいろいろな種類の野菜をたくさん作っているので、一つの野菜の面積はそれほど広くないんだ。だから白菜も手で一つずつ定植していくんだけど、まずそれが大変だよね。あとは害虫だね。早い時期はまだいいんだけど、これから気温が上がっていくと、青虫、コナガ、カブラハ蜂、アブラムシなどの害虫が発生するんだ。有機の忌避剤などで防除しているけど、一度発生してしまったら忌避材もほとんど効かないから、虫の発生には毎日気を配っているんだよ。
ミ)
3月頃に植える時は堆肥も入れるのでしょうか?
板)
定植する半月くらい前に、堆肥とボカシ肥料を畑に入れるんだ。堆肥やボカシが土の微生物に分解されて土に馴染んでいくのを待ってから定植するんだよ。
ミ)
白菜はたくさん肥料を必要とする野菜なのですか?
板)
カルシウムや鉄分が多い土を好む野菜のようだけど、細かい分析をしたわけではないから、実際のところ、はっきりとはわからないね。だけど肥料を入れても吸収する量が少ない野菜なんじゃないかと思うよ。白菜を作った後の畑で、他の野菜を作った時、育ちすぎたりして、随分肥料が残っているように感じたことがあるからね。
ミ)
この畑の前後にはどんなものを蒔いているのですか?
板)
白菜の前は里芋。白菜が終わったら牧草を植える予定だよ。
ミ)
牧草はいつ頃まで植えておくのでしょうか?
板)
2~3ヶ月してまだ実がつく前に全部刈り取って、畑にすき込むんだ。
ミ)
牧草を植えた後の畑はすごく土が良くなると、他の生産者の方々もおっしゃってましたが、それはどうしてなのでしょうか?
板)
牧草や麦はイネ科の植物でしょ?このあたりの畑で作る野菜にはイネ科の野菜はないんだ。有機農業の場合、同じ野菜(または同じ科の野菜)を同じ畑で連作しないようにしているんだ。それは、同じ野菜ばかり作っていると、同じ肥料ばかりが吸収されるので、土の中の微生物のバランスが崩れてしまうからなんだ。だけど間にイネ科の作物を植えると、今度は違う肥料を吸収するでしょ?さらにイネ科の作物が土の中にすき込まれると、今度はまた違う肥料へと変化していくんだよ。それで土の中の微生物のバランスがよくなっていくんだ。
ミ)
畑から吸収される肥料が、野菜の種類によって異なるというのも不思議ですね。さらに吸収した後の作物が土にすき込まれると、また違う肥料へと変化していくというのもすごいなあと思います。
板)
目には見えないけど、微生物が土の中で働いてくれているということなんだろうね。そういう変化は育てている野菜の様子を見ているとよくわかるよ。
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