成田市 みみずの会 岡田耕治さん ほうれん草

今回の取材はみみずの会の若手生産者、岡田君です。新規就農をして6年目。今回はほうれん草の取材でしたが、「もう何度も取材してもらってるから、今回は畑に行く前に種まきをしませんか?」と誘ってくださいました。

成田市みみずの会の岡田耕治さんのほうれん草畑に行きました。
岡田耕治さん
成田市みみずの会の岡田耕治さんです。

レタスの種
ミニキャベツとレタスの種まきには、種のまわりを肥料のようなものでコーティングされた「コート種子」を使いました。

ミレー風子)
こんにちは。今回の種まき、とても楽しみにしてきました。よろしくお願いしまーす!

岡)
ではさっそくミニキャベツとレタスの種まきをしましょう。

・・・と言って、岡田君が持ってきたのは小さな白い粒がたくさん入っているプラスチック容器でした。

ミ)
これがミニキャベツとレタスの種ですか?

岡)
これは「コート種子」と言って、種の回りを肥料のようなものでコーテイングして種まきしやすいようになっているんです。レタスやミニキャベツの種は、そのままだと風に飛んでしまうくらい小さくて軽いので、ピンセットを使わないと種まきできないんですよ。ほら、これがもともとの種です。

岡田君はコート種子を割って、中に入っていたキャベツとレタスの種を見せてくれました。本当に種はフワフワと軽くてとても小さいものでした。これでは指でつかむのも大変そうです。

ミ)
へえ~。レタスの種がこんなに小さいなんて知りませんでした。

岡)
それではこのセルトレイ(種まき用に小さく区切られたプラスチックのトレイ)に土を入れていくので、小さな四角いマスに一粒ずつ種を蒔いていってくださいね。

岡田君に教えてもらった通りに、 トレイの中のマスに、コート種子を一粒ずつ蒔きました。出来上がると岡田君は上から土をかけてハウスの中に並べていきます。

ミ)
この種は蒔いてからどのくらいで発芽するのですか?

岡)
4~5日くらいで小さな芽を出します。そのまま40日ほどこの育苗ハウスの中に入れておくと小さな苗に育つので、3月中旬に畑に定植させます。その後4月中旬まで育てればミレーのお客様にもお届けできる予定です。

ミ)
4月中旬だともう桜も終わって、春爛漫という感じの時期ですね。2ヶ月先の季節に向けて、農家さんの仕事はもう始まっているんですね。

岡)
農業の仕事ってもちろん収穫だけでもないし、種まきだけでもなくて、いつも先の季節を見越して続いていくものなんです。なかなか予定通りには仕事が進まないですけどね~。

種をまく岡田さん
直接、畑に種をまくのではなく、まずはセルトレイ(種まき用に区切られたプラスチックのトレイ)にまきます。

レタスの種
セルトレイの四角いマスに一粒ずつ種がまかれました。
コート種子の中
コート種子を割ると中にはちゃんと種が入っています。
実際に食べ比べてみて、違いがわかっていただけるといいですね。
ミ)
岡田君は新規就農者としてはかなりうまくいっているケースだから、その体験を何かに生かしたいっていつもお話していますよね。今回もそのあたりのことをお聞きしたいのですが・・・。
語る岡田さん
「農業じゃ食えないという先入観を変えていきたい」岡田さんは語ります。

岡田さんとお子さん
岡田さんのお子さんもお手伝いです。美味しい野菜をたくさん食べてすくすく育っていますね。

岡)
都市部には、自分と同世代で農業に興味があってやってみたいという人がたくさんいると思うんですよね。だけどどうやっていいかわかわらない。それに、農業じゃ食えないという先入観があるでしょ?それを変えていけたらって思うんです。日本の農業の未来はない、現実は厳しいっていう話ばかりじゃ希望が持てないじゃないですか?

ミ)
でも実際には、岡田君のように楽しく好きなことをしながら、収益をあげて家族を養っているという人もいるわけだしね。多かれ少なかれ、都会の人たちの中には田舎暮らしへの憧れがあると思いますよ。上昇志向だけでないもの、回帰志向というようなものなのでしょうか。だけどなかなかきっかけがないし、方法がわからなかったりして、次に進めない人たちもいるのでしょうね。

岡)
そういう人たちのためにも、ミレーという媒体を通して、農業の面白さを伝えていきたいと思っているし、風子さんにもそのあたりのこと、どんどん書いて欲しいなあ。

ミ)
野菜の食べ比べという点においては、特にほうれん草とにんじんは、有機のものとそうでないものとの違いが一番わかりやすい野菜だなあと思いますね。

岡)
でも、今の子供たちって野菜嫌いだと言うでしょう? ほうれん草とか、実際に食べているのかなあ・・・?

ミ)
私は日常的に無農薬野菜ばかりでお料理しているから、味の濃い有機のほうれん草の美味しさはわかっているつもりです。でも、もし香りの強いほうれん草が嫌いな人だったら、岡田君のほうれん草は食べづらいかもしれませんね。市販の野菜は味と香りが薄いものが多いから・・・。

岡)
実際に食べ比べてみて、違いのわかる目を持った消費者が増えていくといいですね。

・・・そんなことを話しながら種まきを終え、 ほうれん草の畑に行くことにしました。

栄養満点のほうれん草です。お子さんにも食べさせてください。
ミ)
この畑は、道路からちょっと入った所にあるし、高台になっているから、畑が広がっているという感じがしていい場所ですね~。どこまで岡田君の畑なんですか?

岡)
あそこまで。ほら、はっきりわかるでしょ? 僕の畑は草だらけだけど、向こうの畑はとてもきれいで草が生えてないでしょ?

ミ)
本当だ。違いがはっきりわかる! 草の生え方が全然違っていますものね。それにしてもいいお天気ですねえ~。のどかだなあ・・・。

岡)
今日も暖かいから、お天気がよすぎてほうれん草の育ちすぎが心配なくらいですよ。あれれ、もうこんなに大きくなっちゃっている~。

ミ)
それにしても青々としていて元気いっぱいで本当に美味しそうなほうれん草!葉っぱも肉厚ですねえ。

岡田さんの畑
岡田さんの畑(手前)は草が一杯生えています。奥の畑には草がありません。違いは明らかです。

ほうれん草の様子を見る岡田さん
ほうれん草は、この時期、霜にあたってどんどん甘くなっています。
栄養いっぱいのほうれん草
青々として栄養いっぱいのほうれん草です。かじってみると肉厚なのがよくわかります。

ぜひ食べてください
お子さんにぜひ食べさせてあげてください。

岡)
今が一番の旬だからね。霜にあたってほうれん草はどんどん甘くなるんです。霜が降りて朝はぐったりとしていてもお日様が上ってくると、ほうれん草もそれに合わせたかのようにピンと立ってきて、元気いっぱいになるんですよ。

ミ)
ほうれん草はβカロチンやビタミンCがたっぷり含まれているので、子供たちにもたくさん食べてもらいたいですね。

岡)
昔、ほうれん草の缶詰を食べたら、力こぶが大きくなって元気百倍になる・・・なんてマンガのキャラクターがあったでしょ? そんないいイメージが広がって、「ほうれん草をたくさん食べて強くなりたいな」って思う子供たちが増えていったらいいなあ・・・(笑)

ミ)
最後にミレーのお客様に一言お願いします。

岡)
とにかく今がいちばん美味しい露地栽培のほうれん草です。霜にあたりながら、太陽の光をたっぷり浴びて元気よく育っています。栄養満点なのでお子さんにも食べさせてあげてくださいね。

ほうれん草とにんじんのピーナッツ酢がけ
ほうれん草とにんじんのピーナッツ酢がけを作りました。栄養バランスがとれた一品です。
風子 岡田君は子供の頃から農業をやりたくて仕方なかったと言います。だから、好きなことができて、奥さんと可愛い盛りの双子のお子さんに囲まれて暮らしている今の生活が楽しくて仕方ないという感じでした。そして、できることなら、同じような生活を目指して、農業をやりたいなあと思う人たちが増えていってくれたらいいなあと何度も話してくれました。そんな岡田君の育てたほうれん草、皆さんもたっぷり食べてくださいね!
取材者:川端 えい子(風子)
年月日:2007年2月1日
 
お客様の声
 


 
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