成田市 川島幹男さん

「みみずの会」の設立当初からのメンバーだった川島さんは有機農業のベテランです。今年は初めてハウスでサニーレタスを作ったということでお話をお聞きしてきました。

有機農業のベテラン、成田市の川島 幹男さんにお話を聞きました。
川島幹男さん
サニーレタスを栽培している、川島 幹男さんです。

ハウスの中
ハウスの中には、サニーレタスがきれいに並んでいます。除草剤を使っていないため、雑草が生えています。

ミレー風子)
こんにちは~。今日はいいお天気なのでハウスの中も温かいですね。

川島さん)
温かいを通り越して暑いくらいだよ。あんまり暑いとサニーレタスの葉がだらりと横に広がってしまうので、戸を開けて、横のビニールも上げて、中に風を入れているんだよ。

ミ)
川島さんのようなベテランが始めてハウスでサニーレタスを作ったというのが、とても意外な感じだったのですが・・・。

川)
今まではいつも春と秋に玉レタスを出荷していたんだけどね・・・。ちょうど息子たちが花を栽培していたハウスがあるから、これを利用してちょっと作ってみることにしたんだ。今年は温かいから、予想以上に生育が早くて、ここら辺なんかはもう、今すぐに出荷してもいいくらい大きく育っちゃったね。

ミ)
きちんと並んで育っていて、発芽率や定着率がかなりいいのではないですか?

川)
今の時期は虫も少ないからね。比較的うまくいったよね。定植させても途中でポコポコって虫にやられたのがあったりして、露地栽培なら列に穴が開いてしまうんだけどね・・・。

ミ)
全体的に葉っぱもモリモリと茂っているという感じだし、張りもあるし、大成功といった感じで出荷を待っている状態ですね!

川)
ちょっと食べてみてよ。けっこう甘みもあって美味しいんだ。みずみずしいし、よくできている方だと思っているんだよ。

風子、川島さんからサニーレタスを受け取り、葉っぱをちぎって口に入れる。

ミ)
本当ですね。サニーレタスって玉レタスに比べると少し大味だと思っていたのですが、このサニーレタスはしっかり味がして、甘味もありますね。美味しいです。特別な品種なのですか?

サニーレタス
出荷間近のサニーレタス。葉がとっても元気です。

川)
サニーレタスにもいろいろあってね。これはレッドファルダーと言う名前で、寒さに強いと品種なんだよ。好きな品種を選んでいるというよりも、作る時期に合わせて品種を決めているって感じかな。春に作るときはとう立ちしにくい品種を選んだりしているよ。

芯の部分に水分が残っているものが美味しいです。
作業中の川島さん
収穫作業を進める川島さん。

ミ)
レタス類って、小さい時は霜にあたっても大丈夫だそうですね。

川)
そうなんだよ。小さい頃はいくら霜にあたっても平気なんだ。だけど大きくなってからあたってしまうとみんな溶けてしまうんだよ。葉が巻くことによって弱くなっていくんだろうねえ。

ミ)
サニーレタスの栽培では、どんなところが大変ですか?

川)
この時期はそれほど大変なことはないんだよ。だけどね、今年は暖かいから、2月中に青虫を見たという話も聞いたよ。・・・ってことは、もうじき大発生するってことでしょう?虫の発生も早くなっていくようだね。それと前倒しで収穫が早まった分、春になってから野菜の端境期がどうなっていくのかちょっと心配だね。まあ、こちらは間をあけないようにせっせと種まきをしていくしかないんだけどね・・・。

ミ)
2月に青虫がいたなんて、かなり異常気象ですよね。びっくりです!桜の花が咲く前に、虫との戦いはすでに始まっているんですね。

川)
有機農業をやっている以上、種を蒔いた分、全部を収穫できるなんて、最初から思っちゃいないし、虫がいることも当たり前だから、まあ覚悟はしているけどね・・・。

ミ)
先ほど、サニーレタスを包丁でカットしながら収穫していましたが、その段階で、美味しいレタスを見分ける秘訣ってあるのですか?

川)
やっぱりみずみずしいのが一番だね。外見にはほとんど変わりないでしょ?この芯の部分に水分が残っているようなものがいいんじゃないかな。だからなるべく早く食べてほしいんだけどな。それともう一つ、根っこを掘ってみて、4つの方向に根っこがうまく伸びているものは、とてもよく育っていると聞いたことがあるんだけど・・・。

ミ)
えっ?!上に実っている葉の部分ではなく根っこを見て判断するんですか?

川)
やっぱり葉っぱを支えているのは根っこだからね。いくら葉っぱが茂っていても、根っこが貧弱だとうまく育たないでしょう?

ミ)
そうですね。根っこが4本ということは、しっかりバランスよく立っているということですものね。実際にどんな根っこだか見てみたいのですが・・・。

川島さんはいくつかサニーレタスの茎を掘り出して、そこから根っこの伸びている方向を確かめようとするのですが、なかなか4方向に伸びている根は見つけられません。

レタスの芯
芯に水分が残っているものが美味しいです。たしかに川島さんのサニーレタスはみずみずしさを実感できます。

レタスの根
残念ながら見つかりませんでしたが、サニーレタスの根っこが4方向に伸びているものも美味しいそうです。
いいものを作れるよう努力しています。たくさん食べてください。
ガーベラ
少し離れたところの別のハウスでは、息子さんたちがガーベラを育てていました。

サニーレタスのアップ
「農家も最大限、いいものを作れるよう努力しているので、たくさん食べてほしい」川島さんはおっしゃいました。

サニーレタスのミモザサラダ
サニーレタスのミモザサラダを作りました。みずみずしい葉の食感をお楽しみください。

川)
やっぱりハウスの中だと、育つ条件が露地に比べると厳しくないでしょう?だから、それほどしっかりと根を張っているものが見当たらないんだろうね。前は露地のレタスで4本の根っこが張っているのを見つけたんだよ。

ミ)
残念!どんな根っこか見たかったです。今度、露地のレタスの取材の時にぜひ見せてくださいね。ところでこのハウスはとても立派ですねえ。

川)
息子たちが花を作るために建てたからね。息子と2人で他の仕事もしながら建てたんだけど、10日くらいかかったかなあ。ハウスを建てることだけに集中して作っても、完成するまでには2人で3日以上かかると思うよ。

ミ)
大きいと野菜をたくさん植えることができていいですね。

川)
広いから作業しやすいんだけど、今はビニール資材が高騰しているし、加温ハウスの場合、燃料費も上がっているから、経費がかさんで大変だよ。これから始める若者たちが新規でハウスを建てるとなると、経費がかかりすぎて、なかなかそれに見合う収入につながらないから、大変だろうと思うよ。

ミ)
そうですね。川島さんはこんなに大きなハウスが連棟で建っているので、これからもいろいろな作物を作っていけそうですね。

川)
そうだね。息子たちも花ばかりじゃなくて、野菜を作って「みみずの会」にも出荷するようになったから、よかったなあと思っているよ。

ミ)
お客様にはどんなことをお伝えしたいですか?

川)
やっぱりね、いくら無農薬で作っているからと言っても、虫食いだったり、形が悪い野菜は出したくないんだよ。農家も最大限、いいものを作れるように努力しているので、安心してたくさん食べて欲しいと思っています。

風子

少し離れたところのハウスでは、息子さんたちが育てているという真っ赤なガーベラが咲いていました。野菜を収穫しているすぐ近くで、花が咲いているのを見られるなんて、何だかとっても贅沢な気分でした。お花たちも野菜と同様、ボカシ肥料がたっぷりと土に中に入っているそうです。だからとっても元気いっぱいでしたよ。暖かくなってきたので、レタスをたっぷり使ったお弁当を作って、お出かけになりませんか?

取材者:川端 えい子(風子)
年月日:2007年3月8日
 
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