しめじ

今回の取材は遠かったです~。風子の家から約2時間!茨城県の鉾田市で美味しいしめじを作っている鬼澤食菌さんまで行ってきました。

茨城県鉾田市でしめじを作っている鬼澤宏さんに尾花氏を伺いました。
しめじ工場
しめじ工場は近代的で立派でした。

鬼澤さん
鬼澤さんに工場内を案内していただきました。手にしているのは菌床のボトルです。

ミレー風子)
こんにちは~初めまして。ずいぶん大きくて立派なしめじ工場ですね。

鬼澤さん)
この工場は7年ほど前に建て替えたのでそう見えるのかもしれませんが、それほど大規模ではありません。うちは祖父の代からきのこ農家なのですが、茨城県ではあまりしめじの菌床栽培をやっているところがないんです。長野県などでは規模も大きく軒数もずっと多いですよ。

ミ)
何という種類のきのこを作っているのですか?

鬼)
うちはぶなしめじ1種類だけを菌床栽培で作っています。傘の部分が黒くてしっかりとしたしめじですよ。

ミ)
しめじの土台となる菌床の材料について教えてください。

鬼)
おが屑を中心に、6種類の材料をブレンドして菌床を作っています。米ぬか、ふすま、豆皮、おから、コーンコブミール(とうもろこしを砕いたもの)を加えています。

ミ)
菌床の消毒はどのようにやっていらっしゃるのですか?

鬼)
うちは殺菌剤などの薬品を使わないので、ブレンドした菌床をしめじが育つボトルの中に入れて蓋をして摂氏100度の蒸圧殺菌を7~8時間しています。これにより雑菌の繁殖を防ぐことができるんです。

ミ)
その後、すぐにしめじの菌を植え付けるのですか?

鬼)
いいえ。殺菌した後はボトルがとても高温になっているので、一晩放置して冷まします。その後、雑菌が繁殖しづらい朝方の4時頃からしめじの菌を植え付けていくんです。その作業を「接種」と言います。

ミ)
接種されたボトルは培養室に入れられるんですね。

鬼)
そうです。室温が20度に保たれた培養室で90日間、蓋をしたままで寝かせます。この間、ボトルの中でしめじの菌が繁殖していくんです。

ミ)
ボトルの蓋はいつ頃あけるのでしょうか?

鬼)
3ヶ月たってから初めて蓋をあけます。その後、しめじが発芽しやすいように菌床の上の部分をちょっと削るんです。それからしめじが本格的に育つ発生室に移動します。

しめじの栽培では衛生管理が最も大変です。掃除を徹底しています。

ミ)
発生室の温度は何度くらいなのですか?

鬼)
ここはしめじがぐんぐん育つ場所ですから、温度は15度、湿度は80~100%にと、絶えず温度と湿度を機械で管理しています。でもここに移動したばかりのしめじはまだ芽が出ていないので、最初は棚の上の段に置き、乾燥しないようにビニールをかけて発芽するのを待っているんです。小さな芽が出てから、下の段に下ろし、成育後の形が整うようにボトルにカップのようなエリを付けるんです。

ミ)
蛍光灯がついていますが、これには何かわけがあるのでしょうか?

鬼)
しめじは、放っておくと足ばかり伸びていくんですよ。それで頭の方に蛍光灯の光を照らしてあげると傘の方が成長するんです。だから順番に蛍光灯をつけたり消したりしながら、傘が育つようにしているんです。

ミ)
発生室で何日くらい過ごしたら、出荷できるのでしょうか?

鬼)
外気の温度によって多少異なるのですが、だいたい20日から23日です。

ミ)
接種後の培養している時間も含めると、しめじがお客様の手元に届くまで3ヵ月半もの時間がかかっているんですね!

鬼)
そうなんですよ。一年中休みなくずっと工場は稼動しています。夜通し温度や湿度を管理しているので電気を切ることもありません。

しめじとカップのようなエリ
しめじは芽が出てから生育後の形が整うように、ボトルにカップのようなエリをつけます。

蛍光灯に照らされるしめじ
蛍光灯の光がしめじを照らしています。

工場内の様子
工場内は一年中湿度や温度の管理が必要です。

ミ)
しめじの栽培では、何が一番大変ですか?

鬼)
衛生管理ですね。雑菌が繁殖するとしめじが全滅することだって有り得るんです。そんな時、すぐに他のしめじを出荷しようとしても育つのに時間がかかるのでできません。だから外気をむやみに入れず、掃除機で小まめに掃除をしています。ホコリやおが屑一つにしても床に落ちていないよう掃除を徹底しているんですよ。おかげでうちは雑菌によって培養が失敗するしめじの確率もほんの数パーセントで済んでいます。

ミ)
しめじを収穫した後、おが屑はどうするのですか?

鬼)
敷地内にあるおが屑置き場に積んでおくのですが、自然に発酵していくようですね。それを農家さんが持ち帰り、さらに発酵させて堆肥として使っています。

適度な水分があり煮崩れしにくく、とても美味しいです。
しめじ
色は少し黒いです。しっかりとしていて歯ごたえがあります。

しめじを持つ鬼澤さん
秋と春はしめじの生育にふさわしいようです。温度管理も一定に行っていても、秋はとくによく育ちます。

しめじの料理例
様々な料理に使いやすいしめじです。高野豆腐の煮物に使ってみました。

ミ)
菌床がいいから、いい堆肥になりそうですね。鬼澤さんのしめじの特徴についても教えてください。

鬼)
色は黒めなのですが、しっかりとしていて歯ごたえのあるしめじです。適度な水分があり煮崩れしません。とても美味しいですよ。水分を必要以上に与えたしめじは水っぽくて美味しくないんですよ。

ミ)
秋はきのこの季節と言われますが、やはり秋の需要が一番多いですか?

鬼)
菌床栽培なので本当は一年中、変わらずに栽培されているのですが、なぜか秋のきのこは人気がありますねえ。秋と春は気候がいいから、しめじの生育にもふさわしいようです。温度管理も一定に行っているのですが、秋の外気はしめじに微妙な影響を与えているようで秋はとてもよく育つんですよ。

ミ)
最後にミレーのお客様に一言お願いします。

鬼)
衛生管理を徹底した工場で時間をかけて菌床栽培している美味しいしめじです。しめじご飯やしめじソテーや鍋物などいろいろな料理に利用して、たくさん食べてほしいなあと思いますね。

ミ)
鬼澤さんのしめじはとてもプリプリしていて美味しそうです。私も今日はしめじご飯にしようかな~。なぜか秋はきのこが恋しくなるみたいですねえ。これからも美味しいしめじをたくさん作ってくださいね。どうもありがとうございました。

風子

広くて清潔な発生室では、小さなしめじから大きく育ったしめじまでが、仲良く並んで元気よく育っていました。その姿を見て思わず「可愛い~!」と言ってしまいました。鬼澤さんの美味しいしめじを皆さんもたくさん召し上がってくださいね~!

取材者:川端 えい子(風子)
年月日:2007年11月3日
 
お客様の声
 


 
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