完熟柿・奈良県五條市 堀内 俊孝さん

奈良県五條市。美しい川が流れる、自然豊かな山すそに広がる西吉野町。昔から、おいしい柿の産地として全国的にも有名な場所です。標高280m前後、気持ちの良い澄んだ風の吹くこの町で、人一倍の手間と愛情を注ぎながら、おいしい柿の栽培に懸命に取組む生産者さんがいます。

自分で食べたい柿を作る

堀内俊孝さん。250年前から続く農家に生まれ、100年前から始まった柿の栽培に特に熱心に取組んでいます。
作るのは「自分が食べたいと思える柿」。
そのため、相当な覚悟の上で、驚くほどの人手と手間をかけて栽培しています。
まず驚くのは、その手間のかけ具合。おいしさの要である剪定作業を、とにかく丁寧に丁寧に行います。
「太陽が良く当たり、風が通るようにするんです。農薬も半分で済むようになるし、何よりおいしくなるんですよ。」と堀内さん。
農園にある4000本の柿の木を、全て同じような品質に実らせるのは簡単なことではありません。プロの技術と努力に唖然とします。
おいしく安心であることは柿作りの基本だと話す堀内さん。
柿は早くもいで流通させるのが一般的ですが、堀内さんは甘みや旨みがしっかりのるまで絶対に収穫しないのです。
「普通の栽培している人に言わせたら、何やっとんのかという話だけどね、何度も畑に足を運んで、おいしくなるまで待つんですよ。早くもいだら何にもおいしくないですから。」
堀内さんの言葉に、おいしい柿を作りたいという真っ直ぐで強い想いをひしひしと感じます。

生産者の堀内俊孝さん
生産者の堀内俊孝さん。ミレーでは、青梅の生産者さんとしてもお馴染みです。

木の上でじっくりと熟していく柿
秋の陽に染まる柿の実。しっかりと味や旨みがのるまで、木の上で熟させます。
捨てられる柿に涙した日々
カゴいっぱい、穫れたての柿
カゴいっぱいに穫れた柿。今年も無事実りました。

有機堆肥のみを使い、農薬は基準の半分。
代々受け継がれてきた柿の木々を守り、安心でおいしい柿を作り続ける堀内さんの柿への愛情は人一倍です。
ただし農薬を減らすと、手間をかけても約3割は見た目や形が悪くなってしまうため、かつては捨てざるを得なかったと話します。
「まだ継いだばかりの頃。親父が、見た目が悪い柿はほかす(捨てる)って言うたんです。信じられなくてね。涙が出てきてね・・・。せっかく育てたのに悔しくて。」

百姓、好きでやってます

一口食べると、しっかりとした歯ごたえのある果肉から、じゅわりじゅわりとまろやかな旨みをもった甘い果汁がにじみ出てきます。
「百姓、好きでやってるんですもん。ええの作って、皆に喜んでもらわにゃね。」
樹齢百年の柿の木が、堀内さんの真っ直ぐな想いに応えるかのように、今年も大変おいしい実を実らせました。堀内さん自慢の柿を、ぜひお召し上がりくださいね。

柿に見守られながら、記念写真
家族や仲間と、愛情いっぱいに育てています!皆さん良い笑顔ですね。

取材者:米久保 和美
年月日:2008年10月6日
 
お客様の声
 


 
トラックバック
 
clear.gif