千葉県産 パッションフルーツ

風子の住む千葉県成田市から車で2時間ほど走ると、南房総の入り口とも言える温暖な海岸地帯、大原町に出ます。ミレーではおいしいチーズでお馴染みの駒形さんの住んでいらっしゃる町でもあります。その温暖な大原町で、おいしそうなパッションフルーツがたくさん実っていました。

 

南国の果実、パッションフルーツの生産者 高橋 勝浩さんです。

 

ミレー風子)
こんにちは。ハーブの花がたくさん咲いていて、とてもいい場所ですね。

高橋)
思ったより到着が早かったですね。さっそくですが、あちらのハウスを見てください。青いパッションフルーツがたくさん実っていますから。

ミ)
私、パッションフルーツは以前にも食べたことはあるのですが、木に実っているのは初めて見ました。こんなふうになっているのですね。

高)
パッションフルーツは、和名ではクダモノトケイソウ(果物時計草)と呼ばれる蔓性の果物なんです。キウイフルーツのように棚を作ってぶら下げてもいいのですが、果実が重いので棚が壊れそうなくらいしなるんですよ。それで支柱を立てて垣根のように実らせるようにしました。

ミ)
ずいぶんたくさんの支柱が立っていますが、このハウスにはどのくらいのパッションフルーツが栽培されているのですか?

高)
実はね、これで3年目なのですが全部つながっている1本の木なんですよ。真ん中あたりに根っこがあるのですが、どんどん蔓が伸びていくのでそれに合わせて支柱を立てているのです。

ミ)
えーっ!?これで1本の木なんて信じられないですね!?青い果実があちらこちらになっていますが、この後、赤くなっていくのですか?

高)
そうです。いくつか赤い実がありますが、青い実が完熟すると赤くなってポトンポトンと下に落ちてくるのです。それを毎朝、拾って収穫しています。自然落果した実がいちばんおいしいんですよ。

ミ)
蔓はどんどん伸びていくし、完熟したものは下に勝手に落ちていくなんて本当に自然のままの果物なんですね。

高)
割と丈夫な果物なのですが、全く放っておいたら実がならないので、花が咲くとハケを使って受粉させていくんですよ。

ミ)
花はいつ頃咲くのですか?

高)
花が咲くのは5月頃からですね。雌花と雄花が分かれている花ではないので一つの花の中の受粉させていきます。

ミ)
一度蔓が伸びてきたら、ずっとそのまま伸び続けるのですか?

高)
そうなんですが、丈夫な蔓なので、これがまた放っておくとジャングルのように茂ってしまうんです。たくさんの花を咲かせるために、適度に葉を落として風通しを良くしたり、挿し木や接ぎ木をして蔓の本数を調整するのが結構大変です。

 

 

生産物:パッションフルーツ
生産地:千葉県大原町

 

高橋さんのハウス
高橋 勝浩さんのハウスにやってきました。

 

高橋勝浩さん
パッションフルーツの生産者、高橋 勝浩さんです。

 

パッションフルーツの実
パッションフルーツの実がたくさんできていました。完熟して地面に落ちたものが、いちばんおいしいそうです。

 

蔓
無数にある蔓は、全て一つの木から派生しているそうです。

 

完熟した実
完熟した実です。とても甘そう。

 

堆肥は自家製のものを使い、無農薬で作っています。

 

ミ)
パッションフルーツは南国のフルーツですよね。千葉県で栽培できるなんてちょっと意外な感じがしますが・・・。

高)
ここ南房総は気候が温暖なので作れちゃうんです。他にも栽培している人はいるみたいですよ。でもやはり寒さには弱いので、霜に当たらないように注意は必要です。毎年11月から12月にかけては「切り戻し」と言って、伸びている蔓を切って、ハウスの中にさらにトンネルをかけて保温して、根が寒さにやられて枯れないようにしています。

ミ)
無農薬、無化学肥料で作っていらっしゃるのですか?

高)
そうです。私は以前、ミレーさんでも取引している大多喜のハーブアイランドで仕事をしていました。その後独立したので作るなら無農薬でと最初から決めていました。

ミ)
堆肥などはどうしているのですか?

高)
もみがら、ぼかし、燻炭、牛糞、鶏糞などを合わせて自分で作っています。肥料も時々、木の間に穴を開けて入れています。

ミ)
何がきっかけでパッションフルーツを栽培しようと思ったのですか?

高)
私は山形県生まれで、昔は会社に勤めたこともあるのですが、やっぱり作物を育てることが好きなんですね。それでハーブ園やサボテン屋さんなどで仕事をしていました。以前、旅行に行った時、初めてパッションフルーツを食べたのですが、そのおいしさに感動しました。それで本格的に作ってみたいと思って、実際に苗を買って植えてみたんです。

ミ)
やはり最初からハウスの中で栽培されたのですか?

高)
無農薬で作るのでハウスでないと防虫できないし、温度管理も難しいのではないかと思ったので、最初からハウスで栽培しました。でもそれでよかったと思います。暑いハウスの中での草取りは大変ですが、虫が付きにくいですからね。

 

 

ハウス栽培
パッションフルーツは、防虫と防寒のためにハウス栽培です。

 

パッションフルーツの葉っぱ
パッションフルーツの葉です。

 

作業中の高橋さん
高橋さんは、旅行先でパッションフルーツのおいしさに感動して、それがきっかけで生産者になったそうです。

 

草取り
ハウスの中での草取りは大変です。

 

フルーティーで薫り高く、甘いパッションフルーツを、ぜひお試しください。

 

ミ)
他にもいろいろハーブや野菜を栽培されていますね。

高)
地元に生産者の名前を書いて野菜を売っている直売所があるんですよ。そこで野菜やハーブを販売したり、産直でお送りしている方もいます。妻がガーデニングやハーブが好きなので、ここにあるハーブは出荷するというよりも楽しみのために植えているようなものです。

ミ)
本当に植物を育てるのがお好きなんですね。

高)
好きですね。農場の名前も妻が朱見というので、そこからアケミガルテンという名前にしているんですよ。来てくれた方が花を見て楽しんでいただけたらと思っています。だから野菜でもハーブでも種があるとすぐに植えてみたくなりますね。少量多品目でたくさんの有機野菜を作りたいと思っています。

ミ)
パッションフルーツを食べる時、どういうことに気をつければいいですか?

高)
完熟で出荷していますが、さらに甘みを高めるためにそのまましばらく追熟させてください。表面の赤い色が小豆のように濃い色になってシワが入ってきたら食べ頃ですね。下の部分をよく見るとうっすら切れ目が入っているので、それを見て包丁でカットすると実が割れずに食べられます。皮ごと手で持ち、中身の果肉と種を一緒に吸いながら食べてください。

ミ)
ミレーのお客様にお伝えしたいことは何かありますか?

高)
パッションフルーツは見慣れない果物ですが、とてもフルーティーで薫り高いおいしいフルーツです。特にうちのは甘くて味が濃いと思ってます。ぜひ食べてみてくださいね。

高橋さんはとても明るいお人柄で、本当に作物を育てるのが楽しくて仕方ないという感じの方でした。ハウスの回りにはたくさんのハーブや花が植えられていて、とても気持ちがよかったです。もしかしたら野菜よりも花の方が多い・・・?と、思うくらいお花がいっぱいで、風子も楽しい取材でした。パッションフルーツ、かぶりついて食べました。おいしいです!みなさんもぜひお試しくださいね~!!

取材:2005年7月11日

 

 

完熟したパッションフルーツ
パッションフルーツは、表面の赤い色が小豆のように濃い色になって、シワが入ってきたら食べごろだそうです。

 

パッションフルーツを割ったところ
実の下の部分にうっすらと切れ目が入っているので、そこを包丁でカットすると、実が割れずに切れます。

 

試食する早川店長
果肉と種を一緒に吸いながら食べます。早川店長もおすすめです。

 

ぜひお試しください。
フルーティーで薫り高く、甘いパッションフルーツを、ぜひお試しください。

 

 
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