みずみずしく、あまーい 巨峰

昨年のちょうど今頃、まさえさんが取材した伊地山ぶどう園の鴇田さんのことを覚えていますか?美味しいぶどうをたっぷりといただき風子も大感激でした。鴇田さんとお会いするのは、冬の自然薯堀りの同行取材以来。久しぶりの取材なので、ワクワクドキドキしながら鴇田さんのぶどう畑に足を運びました。

 

佐原市の鴇田 彦明さんのぶどう園にやってきました。

 

ミレー風子)
こんにちは。お久しぶりでーす。また美味しいぶどうのことをいろいろ聞かせてくださいね。とても楽しみにしてきました。

鴇田)
オレ、写真は相変わらずダメだからさ、オヤジ(鴇田さんのお父様の鴇田喜久雄さん)の方をカッコよく撮ってやってよ~(笑)。今年は春が寒かったから例年よりも生育が遅れているんだよ。巨峰は、ちょっとした気象条件の変動で味が変化するんだ。甘くなっていくのは日照りが続くこれからだと思うけれど、まあひとつ食べてみてよ。

と言って鴇田さんは採れたての巨峰を出してくださいました。とてもみずみずしくって美味しいぶどうでした。

ミ)
こんなに美味しいぶどうを千葉県で作っているなんてすごいですね~。鴇田さんが巨峰を作り始めたきっかけはどんなことだったのですか?

鴇)
昭和49年頃からぶどう園を始めたんだけど、最初はハウスじゃなかったんだ。木を植えても花が咲くまでに1~2年かかるし、その後、実がなっても酸っぱくてとても食べられるようなものじゃなかった。なかなかうまく作れなくて、最初の何年かはぶどう園としての収入も全くなかったんだよ。でもハウスを建ててからは観光ぶどう園としてなんとか慣行栽培で作っていけるようにはなってきたんだ。その後、平成に入ってからオヤジが蛸壺型の炭焼き窯を作って炭を焼くようになって、それからだね、炭を使っていろいろやり出したのは・・・。

ミ)
炭ですか!?その炭はどのようにぶどう園で活用するのですか?

鴇)
そうだね。炭を砕いて土に中に入れていくんだよ。炭はゆっくりと自然な形で土壌改良をしてくれる優れモノなんだ。ぶどうも人間と同じで弱アルカリ性の土壌が適しているんだよ。そういういい状態に土を変化させていってくれるし、微生物のバランスが取れて虫や病気の予防にもなるし、炭には理屈では計り知れないパワーがたくさん隠されているのかもしれないね。

 

 

生産物:ぶどう
生産地:千葉県佐原市

 

ぶどう園入り口
鴇田さんのぶどう園にやってきました。

 

鴇田彦明さん
鴇田彦明さんです。今回も写真は後姿のみです。残念。

 

鴇田喜久雄さん
鴇田さんのお父さん、喜久雄さんにも案内していただきました。

 

炭焼き釜
土壌改良のために、炭を使います。炭は蛸壺型の炭焼き釜で焼いています。

 

土壌改良には炭を使い、防虫には木酢液を使います。

 

ミ)
木酢液(もくさくえき)も使っているのですか?

鴇)
使ってるよ。うちは竹や木などいろいろな材料で炭を焼いているだろう?。炭を焼く時に抽出される木酢液には防虫効果があるというので、それをうまく利用しているんだ。特に雑木(ケヤキ、白カシ、サクラ)などで作った木酢液は防虫効果が高いみたいだよ。

ミ)
どのような方法で木酢液を使っているのですか?

鴇)
具体的なことは企業秘密(笑)なんだけどさ・・・。普通は希釈して噴霧していくんだよ。まだぶどうが実る前から季節中に10回くらいは使っていると思うよ。

ミ)
でも虫は甘いものに寄ってくるから、木酢液だけではなかなか防げないのではないですか?

鴇)
そうだね。木の中にまで虫が入っているような場合は、木に直接注射器で木酢液を注入することもあるんだよ。それとぶどうに袋をかけて虫を防ぐようにしているなぁ。

ミ)
袋かけのお仕事は大変そうですね。

鴇)
そうなんだよ。ぶどう棚が低いから頭が棚にぶつかっちゃうんだよ。中腰で作業するから腰が痛くなっちゃうよね。でもこれをやっておかないと虫にやられちゃうからさぁ。

 

 

ぶどう園の中
紙袋に入ったぶどうがたくさん下がっています。

 

袋の中のぶどう
袋の中には、形のよいぶどうが見えます。

 

袋かけ作業
袋かけ作業は、腰がとても痛くなります。

 

みずみずしくて、とてもあまいぶどうです。お試しください。

 

ミ)
鴇田さんは自然薯(じねんじょ)堀りの名人だから、そちらの方のお仕事もありますよね?ぶどう園のお仕事は自然薯掘りが終わってからだと思いますが、毎年いつ頃から始めるんですか?

鴇)
4月頃からかな。美味しいぶどうがなるようにつぼみをカットしたりする房作りの仕事が始まるのがその頃なんだ。その後、実がなってきたら袋かけをしていく。除草剤は撒いていないから、その合間には草刈りにも追われるねえ。ぶどう園自体は正味2ヶ月もない短期間の営業なんだけど、仕事はその前からずっと続いているんだよ。

ミ)
ぶどうの収穫が終わってからも作業はあるのですか?

鴇)
終わった後はぶどう畑全体にかけてあるビニールを、一度全部取って自然な状態に戻すんだ。その頃には葉もみんな落ちてしまうよ。それで12月に仮剪定をしてから12月の末に霜に当たらないよう再びビニールをかけるんだよ。その後、1月から2月の間に本剪定をするんだ。

ミ)
とても手がかかるんですね。

鴇)
慣行栽培の時の3倍くらいは手がかかっているだろうね。炭も毎年、土の中に大量に埋めているし。この炭、かなり深く掘って入れているんだよ。でも安心して食べられるものを作ろうと思ったら、手がかかるのは当然でしょ?大変だけどね。

ミ)
炭を使うことによって、農薬をできる限り使わないで育たぶどうだから、甘くて美味しいんでしょうね。炭の力というのは実に不思議ですね。

鴇)
本当だね。データを取っているというわけではないんだけど、炭の力で土が変化してきているみたいだね。それにここら辺のぶどう園のぶどうをみんな食べた人がいるんだけど、うちのが一番甘いって言われたこともあるよ。糖度は確かに高いぶどうだね。

ミ)
ミレーのお客様に何かお伝えしたいことはありますか?

鴇)
まだ完全に無農薬というわけではないけれど、病気にかかった部分に、ほんのちょっと1~2回だけ、ごく少量の殺菌剤を使うだけで、殺虫剤、除草剤は、まったく使わずに作ったとても甘いぶどうです。安心して食べられるので、ぜひ食べてみてください。

本当に美味しくって美味しくって、手がとまらなくなってしまいます。昨年はこの巨峰で、おいしい100%のぶどうジュースを作ったりゼリーにしたり、とても美味しく楽しませていただきました。みなさんもぜひどうぞ!!

取材:2005年7月25日

 

 

温度計
ぶどう園の中の温度は、30度以上。暑い中での作業です。

 

ぶどうの実
こんなに立派なぶどうです。みずみずしくて、とても甘く、必要最低限の殺菌剤を使うだけで育てています。

 

ぜひお試しください。
ぜひお試しください。

 

 
お客様の声
 


 
トラックバック
 
clear.gif