千葉県成田市 石井 繁さん

 最近本当に寒いですが、いちごも飛び切り美味しくなる季節です。3年前にミレーでも扱わせていただくようになり、ミレーの社員からはもちろん、お客様からも「石井さんのいちごは美味しい!」と大評判の石井さんのいちご農園へお邪魔してきました。

 石井さんの農園にお邪魔して、まず、驚いたのがいちごの大きさ!贈答用のいちごは、スーパーで売っているものに比べて倍近くの大きさ!また、かじると「シャクッ」とした実がつまった感触が歯に伝わってきます。その後口の中に広がる甘さと酸味の絶妙なバランス、広がる花のような香り、思わず「美味しい!」と、うなってしまいました。
 石井さんがいちごを育てはじめて30年。なんとこれまで市場にはほとんど出してこなかったそうです。
「ミレーのようなところを通すのは珍しいんだよ。今までずっとお客様に直接販売してきて、そうしたら口コミでお客様が広がって来て、気づいたら6反歩(1反=約300坪)。いつのまにかこの辺りでは1番大きないちご農家になっちゃった(笑)」
 石井さんのいちごは、普通ではなかなか食べれないいちごなんですね。

(写真上)手のひら上の大きないちご!/(写真下)山の中にある「石井いちご農園」のビニールハウス

(写真上)長年かけて改良し続けてきている手作りの土/(写真下)花の大きさや葉の立ち具合などの様子を見る石井さん

  いちごと向き合ってきた石井さん。減農薬無化学肥料で栽培され、農薬は一般のいちご農家より8割ぐらい少なく、千葉エコ認証も取得されています。こういった育て方が普通のいちご農家と比べてどのぐらい大変なことなのか、詳しく聞いてみました。  
 普通のいちご農家は病気を出さないために苗を植える前には毎年、薬を使った土壌消毒や、殺虫剤を土に散布するそうです。しかし、石井さんは全く行いません。
「いちご農家を始めた30年以上前から使ったことがないんだよね。使う必要が無いんだよね~」
 石井さんは、6月末には苗床(石井さんは「いちごのベッド」と言っていました)を作り、そこにビニールをかぶせてじっくり、ゆっくり寝かすことで、病気や虫もほとんど出ないベッドが出来上がるそうです。普通は土も堆肥も買ってくるそうですが、石井さんは、山土と小豆の皮を混ぜて発酵させて作った堆肥を、ベッドつくりの時に入れてじっくり寝かして発酵させています。
   

 堆肥の発酵熱は60℃以上になることもあるそうですが、一番暑い時には、「84℃までいったことがある(笑)」そうです。 「仲間から『それじゃあ、肥料が足りなくなくなっちゃうよ』と言われたけど、窒素量が少ない方が病気も出にくいし、美味しいいちごになるんだよね~」
  また土壌分析もしており、窒素、マンガン、、、などなどの微量元素の数値を測り、時には有機発酵ミネラルを入れています。
「普通の農家は、こんな面倒くさいことやっていないと思うよ」
 そして、一番力を入れられていることが、日当たりと水の加減。一般に流通されているいちごは、「見た目」「大きさ」「重さ」が重視されるため、日当たりも水分も多く与えるため、水ぶくれしてあまり美味しくないいちごになってしまうそうです。石井さんは、水分計や日当たりをみながら「今日は、葉っぱがたっているな~」といった小さな変化を見逃さず、水加減、日当たりを調整しているそうです。
「陽があたりすぎるとすぐに大きくなって美味しくなくなっちゃうんだよ。ゆっくり成長すると、実がぎゅっと詰まって美味しくなるんだよね。水もあんまり与えると美味しくなくなっちゃう。トマトとかも同じだと思うけど、ぎりぎりの水分量が美味しいいちごになるんだよ」
  苗つくりも自分で良い株を選定し、1年かけて翌年の苗を作っています。ハウスの中を飛び交う受粉用のミツバチもご自身で飼っており、今後は自家製ハチミツも作る予定。  
 
 自然と向き合いながら、いちご作りを長年続けたこられたのにも関わらず、「美味しいいちご作りに完成は無いよ」と、今でも美味しいいちごを作るために、他のいちご農家の見学に行ったり新しい栽培法を勉強したり、新しい挑戦を続けているそうです。

 日当たりも水も少なめに温度も低めにじっくり、ゆっくりといちごを育てている石井さんに、お客様への一言を求めると
「できるだけ美味しいものをと思っていちごを作っています。これから、1月末~2月が一番美味しくなりますから期待してください!」
 自然体でいちごを作ってこられた石井さん。30年以上、化学肥料などを一切使わずやってこられたのは、こだわりでもあるのでしょうが、そもそもお金をかけて化学肥料や農薬を使う必要性を感じていない、という印象を受けました。  
 ”頑張って土つくり、頑張って減農薬無化学肥料”ではなく、”一番美味しいいちごを作るために”ということのみを考えてこられた結果が、今のいちごの作り方、美味しさに自然につながってきたのだと思います。だからこそ、スーパーや市場などへの卸ではなく、直売のみでここまでやってこられたのでしょう。

(写真上)石井さんのいちごへの探究心はもの凄いです/(写真下)育てたミツバチがハウスの中を飛び回っています


食べてみなければわからない粒ぞろいのとびきり美味しいいちごです。

 とにかく、シャクッとした歯ざわりの後、口の中に広がる甘みと酸味と香り、とんでもなく美味しいです!うちの家族も、そろって「美味しい!」と絶賛。”myいちご農園”として石井さんのところを使わせてもらいます。

 これから更に美味しくなる石井さんのいちご、是非お試しあれ。

取材者:ミレー 片岡
取材日:2010年1月7日

 
お客様の声
 


 
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