風)
どのくらいの面積を作っていらっしゃるのですか?
五)
全部で8町歩。うちは農協とかには出さずに、ミレー以外は産直だけでやっているんだけど、毎年、新米ができる前にはもう、お米が足りなくなってしまうことも多いんだよ。
ミ)
それだけおいしいということを知っている方が増えてきたということですよね。本当に五木田さんのお米はツヤもあるし、炊きたてなんかおいしくって、もうたまりませんよ。
五)
産直でやっていると食べてくれる人のそういう声が直接聞けるから、作っている者としてもとても励みになって、嬉しいねえ。市場なんかに出荷したら、どこの誰が食べているのか、全然わからないからねえ。
風)
ところでこの粘り気はお米の成分と関係あるのでしょうか?
ミ)
お米はたんぱく質が少なければ少ないほど、粘りと甘みがあると言われているんだよ。粘りはアミロースというアミノ酸の数値が低いほど、強くなるんだよ。多古米は粒は小さいけれど、アミロースが少ないから、ほどよい粘りがあるんだよ。
風)
こんなにたわわに実っていますが、田植えはいつだったのですか?
五)
5月6日頃だよ。4月に入ったらハウスで苗床を作り始める。乳苗(にゅうびょう)と言って発芽してから10日くらいの小さな苗を植える方法もあるんだけど、うちでは遅苗(ちびょう)と言って発芽してから20日くらいたった15センチほどに育った苗を植えているんだ。早く植えるとどうしても病気や天災による危険が高くなってしまうからね。
ミ)
お米作りは田植えをする前からもう始まっているというわけですね。
五)
田植えの前から作業はたくさんあるんだよ。まず稲刈りが終わってから年内に耕起(こうき)という作業がある。これは収穫の時に出た藁や籾殻などを、土に混ぜ込むことを言うんだけど、田んぼから出たものはやはり田んぼにお返しして、それが肥料にもなっていくんだよ。それから春の足音を聞いてから、苗床を作りながら代(しろ)かきをする。代かきというのは田に水をはってどろどろのところを平らにしていく作業のことを言うんだよ。代かきが終わってからは田植えまで水を3~5センチくらいはっておくんだ。それから田植えをするんだけど、6月にブンケツしてからまた水を抜いて、その後は天気の加減によって水を入れたり抜いたりしてくんだ。
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