幻の多古米 五木田繁

五木田(ごきた)さんファンの方、お待たせしました!もうすぐ稲刈りというご連絡を受けて、収穫間際の、多古米の田んぼにおじゃましてきました。こうべを垂れた黄金色の稲穂が、田んぼ中いっぱいに広がっていて、稲刈りを今か今かと待っています。そんな今頃の田んぼの様子は風子の大好きな風景です。ミレーでもすっかりお馴染み、五木田さんのお米じゃなきゃダメという固定ファンも多い多古米の生産者、五木田繁さんにお話を伺ってきましたよ~。

 

幻の多古米の生産者、五木田繁さんです。

ミレー早川)
こんにちは。五木田さんもうすぐ稲刈りなんですね。ミレーのお客さまからも新米はいつ?と最近、よく聞かれるんです。いつ頃から分けていただけそうですか?

五)
一応9月の上旬に稲刈りを考えているんだけど、雨が降ったりしたらわかんないな。でも2週目くらいからは多分、出せると思うよ。

ミ)
今年は本当に暑かったですが、お米はどうですか?

五)
まあ、順調かな。でも暑すぎると高温障害といって、米がもち米のように真っ白になってしまって、品質が落ちるということもあるんだよ。だから去年のように雨ばかりでもよくないし、今年のように晴ればかりでもいいというわけではないんだ。

風子)
私は今回、多古米の取材は初めてなので、もう何度も皆さんにお伝えしていることとは思いますが、多古米について教えていただけますか?

五)
多古米というのは多古のこの周辺で作られているコシヒカリのことを総称して呼んでいるんだけど、ほのかな香りと適度な粘り、そしてほどよい甘みがあると言われているおいしいお米なんだよ。「全国自主米品評会」で食味日本一になったこともあるし、皇室献上米にもなっているんだ。でも生産量が多くないから中々一般の流通にはのらないんで、「幻の多古米」なんて言われることもあるよ。

風)
素朴な疑問なのですが、なんで多古米っておいしいんでしょうか?

五)
やっぱり土だよね。この辺の土は粘土質でミネラルが多いんだよ。砂地なんかだと水はけがよすぎて、旨い米は作れないんだ。それにうちでは田植えの後に1回、除草剤をまくのと、町がやっている農薬の空中散布以外には薬を使わない減農薬のお米だし、肥料なんかも化学肥料を使わずに植物性の有機肥料を使っているから、おいしいんだと思うよ。

ミ)
ミレーでも五木田さんのお米でなければ、お休みします・・・なーんて言う、根強い多古米ファンの方もいるくらいですからね。みなさんおいしいって口を揃えておっしゃっていただいていますよ。

 

生産物:多古米
所在地:千葉県香取郡多古町

収穫間近の田んぼ
収穫間近の田んぼにおじゃましました。

 

五木田さん
固定ファンも多い多古米の生産者、五木田繁(ごきたしげる)さん

 

稲穂
黄金色の稲穂がこうべを垂れています。

 

土
多古米のおいしさの理由の一つが、粘土質でミネラルの多い土だそうです。

 

ツヤがあって炊きたてなんて最高です!

風)
どのくらいの面積を作っていらっしゃるのですか?

五)
全部で8町歩。うちは農協とかには出さずに、ミレー以外は産直だけでやっているんだけど、毎年、新米ができる前にはもう、お米が足りなくなってしまうことも多いんだよ。

ミ)
それだけおいしいということを知っている方が増えてきたということですよね。本当に五木田さんのお米はツヤもあるし、炊きたてなんかおいしくって、もうたまりませんよ。

五)
産直でやっていると食べてくれる人のそういう声が直接聞けるから、作っている者としてもとても励みになって、嬉しいねえ。市場なんかに出荷したら、どこの誰が食べているのか、全然わからないからねえ。

風)
ところでこの粘り気はお米の成分と関係あるのでしょうか?

ミ)
お米はたんぱく質が少なければ少ないほど、粘りと甘みがあると言われているんだよ。粘りはアミロースというアミノ酸の数値が低いほど、強くなるんだよ。多古米は粒は小さいけれど、アミロースが少ないから、ほどよい粘りがあるんだよ。

風)
こんなにたわわに実っていますが、田植えはいつだったのですか?

五)
5月6日頃だよ。4月に入ったらハウスで苗床を作り始める。乳苗(にゅうびょう)と言って発芽してから10日くらいの小さな苗を植える方法もあるんだけど、うちでは遅苗(ちびょう)と言って発芽してから20日くらいたった15センチほどに育った苗を植えているんだ。早く植えるとどうしても病気や天災による危険が高くなってしまうからね。

ミ)
お米作りは田植えをする前からもう始まっているというわけですね。

五)
田植えの前から作業はたくさんあるんだよ。まず稲刈りが終わってから年内に耕起(こうき)という作業がある。これは収穫の時に出た藁や籾殻などを、土に混ぜ込むことを言うんだけど、田んぼから出たものはやはり田んぼにお返しして、それが肥料にもなっていくんだよ。それから春の足音を聞いてから、苗床を作りながら代(しろ)かきをする。代かきというのは田に水をはってどろどろのところを平らにしていく作業のことを言うんだよ。代かきが終わってからは田植えまで水を3~5センチくらいはっておくんだ。それから田植えをするんだけど、6月にブンケツしてからまた水を抜いて、その後は天気の加減によって水を入れたり抜いたりしてくんだ。

 

 

広大な田んぼ
右も左も黄金色のじゅうたんのようです。

 

ハウス
4月にはハウスで苗床を作りはじめます。田植えの前からたくさんの作業があります。

 

看板
多古米の生育状況についての看板がありました。

 

肥料についての説明
肥料名には「多古米コシヒカリ専用有機」と書かれています。

 

多古米作りは病気と害虫とのたたかいです。

ミ)
今はこんなにたくさん稲穂が実っているのですが、田植えの時は何本くらいの苗だったのですか?

五)
田植えの時は3~5本づつ。それが実る頃には30本くらいになっている。
10倍くらいに育っていくのだから、生き物の力は大きいよね。

ミ)
五木田さんが減農薬でのお米作りで苦労されていることは何ですか?

五)
病気と害虫とのたたかいだよね。減農薬の米作りに変えてからもう10年以上になるけど、最初、作り方を変えた時は収穫がずいぶん減ったよ。でも土作りや堆肥にもいろいろ工夫して、この頃では平均的な収量ができるようになってきたよ。土に力がついてきたのだろうね。それに一坪に60株植えるところを45株に減らして風通しをよくして稲を育てると強くて病気にもなりにくくなるんだよ。

ミ)
稲刈りが終わったらお米ってすぐに食べられるんですか?脱穀とかはいつするんですか?

五)
脱穀は刈り取るときにコンバインが一緒にやってくれるんだよ。その後に乾燥させてから、もみすりをして玄米になる。もみの状態は種と同じなので常温で保存しているけれど、もみすりした後は、貯蔵庫で保管して、注文を受けてから精米しているんだ。15度に保って保管しているから、1年たっても品質は保証できるよ。

ミ)
でもやっぱり早く新米が食べたいです。楽しみにしていますので、よろしくお願いしまーす。

風)
最後に五木田さん、やっぱり五木田さんもご飯党ですよね? 毎日ご自分のお米を食べていらっしゃって、いかがですか?

五)
うちはもう朝からご飯だよ。毎日食べているとね、おいしさがわかんなくなっちゃうんだけど、時々、外食するでしょ?そうしたら、ああ、よそはこんな米食べているんだ。やっぱりうちの米は旨いなあって思うよ。そんな多古米をみなさんにも食べてもらいたいね。
 
「米力」と言って、お米には理屈にはならないはかり知れない力があると言われています。毎日、朝からそんなパワーのあるお米をたっぷり食べている五木田さん。お孫さんがいらっしゃるようにはとても思えないお元気な方でした。取材の日はとても暑い日でしたが、田んぼを吹く風はもう秋の匂い。もうすぐ新米の登場です。楽しみにお待ちくださいね!まとめは風子でした。

取材:2004年8月20日

 

コンバイン
稲刈りはもう間近です。(写真は昨年の様子)

 

脱穀も同時に
刈り取るときに脱穀も同時に行います。

 

早川店長と五木田さん
「新米が本当に楽しみです」と早川店長。

 

五木田さん
五木田さんの多古米。どうぞお楽しみに。

 

 
お客様の声
 


 
トラックバック
 
clear.gif