自慢の玄米もちは杵と臼でつきます!!
■ミ
ご自分のお米でお餅も作っているんですよね。
■湯
そうだね。うちの玄米もちは食べた人はみんなおいしいって言ってくれるよ。紫黒米の玄米もちを杵でついている。
■ミ
湯浅さんがつくんですか?
■湯
うん。1回の臼で5キロちょっとのお餅ができるんだけど、それを1日で最高5回ついたことがある。
■ミ
すごい!5回もつくんですか?機械の方がラクじゃありませんか?
■湯
5回休まずについているわけじゃないから。休み休みでしょ。それに体は使っていけば使っていくほど、それなりに使い方を覚えていくもんなんだよ。うちにも機械はあるけど羽に餅がつくと片付けが面倒なんだよ。臼と杵はいいよね。セイロのお湯をはっておけば、すぐ片付けられるし、おいしいから。それに臼や杵みたいな昔の道具というのはやっぱり使っていても味があっていいんだよね。
■ミ
かわり餅もついているとか?
■湯
そう。黒米を入れたり、冬になったらみかんや柚子をいれてかわり餅をついたりするんだ。そういうのは楽しいよね。自分で作ったものでいろいろ作ったりして遊べるっていうのはいいもんだよ。
■ミ
お餅はお米は出荷しているのですか?
■湯
全部産直方式でね、買ってくれる人の所へ届けている。家内工業みたいな所があってね、家族労働でやれることが基本だって思っているの。無理してやっても仕方ないし、できることしかできないでしょ。こうして無農薬のお米を作っていて「おいしかったよ」って言ってもらえる消費者の人たちがいることがありがたいよね。モノには正当な値段があって、やっぱりキチンとしたいいものを作っているのであれば、それなりの価格は妥当だと思うんだ。近くのスーパーなんかで激安のモノを見ると、どうやって作っているんだろうと思うし、そんな値段じゃ、作り手の思いなんか、反映されっこないし、安くて嬉しいと思うよりも悲しくなってしまうよね。あの価格崩壊って何だかお互いの首をしめっこしてるようで、イヤだな。ヘンだよね。
うちの田んぼにはけっこういろんな人が来るんだ。田植えや稲刈りにも仲間たちが来てくれたり、子供たちも参加するんだよ。そういうのって人と人が繋がってるようで楽しいよね。小さな田んぼだと小回りがきていろいろなことができるってこともあるしね。
■ミ
みなさんにお伝えしたいことが何かありますか?
■湯
おいしく食べて元気に!って感じかな。
■ミ
今日はどうもありがとうございました。
パチパチと燃える暖かい薪ストーブの前で、本当に家族を大切にしながら無理せず、自分のやりたい形の農業をやっている湯浅さんの姿勢はとても自然体でした。お子さんたちも田んぼがあってニワトリがいるという暮らしの中で伸び伸び育っているようです。お父さんやお母さんのそういう働く姿を当たり前に生活の中で見つめていけるという、そんな地に足のついた暮らし方がとても素敵でした。湯浅さんが杵でついた玄米餅、みなさんもぜひ召し上がって下さいね。
取材 2003.12.02 |