豊な自然が育む新米

昨年、取材に伺った自然派ネットワークの代表、秋葉義光さんの田んぼで稲刈りがあるというので、さっそく取材の予定を組ませてもらい、取材日を指折り数えて楽しみにしてました。ところが、台風14号の影響で、1日目の約束が雨で流れ2日目も局地的な大雨で流れてしまいました。もう今回の取材は無理かな?・・・と思っていた3日目にようやく晴れて、どうにか稲刈りの取材が実現できました。太陽は真夏のようにカンカン照り。足元は大雨の影響でぬかるんでいたので写真を撮るのもヨロケながらでしたが、青空の下で間近に稲刈りの様子を見せていただくことができ、とても面白かったです♪

 

自然派ネットワークの代表、秋葉 義光さんの田んぼで稲刈りを取材しました。

 

ミレー風子)
おはようございます。台風が去ってよくやく晴れましたが、よすぎるくらいのお天気で暑いですね~。昨日の台風の影響は大丈夫でしたか?

秋葉)
思ったほどではなかったけど、多少、倒れてしまった稲があるんだ。それとこの場所は雨の影響でぬかるみがすごくて、コンバインが入れないので手刈りするしかないんだよ。

風子が長靴を履いて田んぼの中に入っていこうとすると、ズボズボズボーっと足が土に中に沈んでしまいました。

ミ)
うわーすごい!思ったよりも深いぬかるみなんですね。足が抜けない~!!

秋)
長靴だとつま先を土に取られてしまって抜け出せなくなるから、ここの土の中には入らない方がいいよ。

やっとの思いで足を抜き、田んぼのぬかるみの中から脱出できた風子。ズボンの裾はすでに泥だらけです。でも秋葉さんはじめ、自然派ネットワークの方たちは膝までぬかるみに入って、手で稲を刈っていました。

ミ)
この場所をみんな手で刈っていくのですか?大変ですね。手で刈ったものはどうするのですか?

秋)
手刈りした稲は田んぼの畦(あぜ:畦道)に置いておいて、後からコンバインの中に入れて脱穀するんだよ。

ミ)
コンバインで刈り取っていくと、中で自動的に脱穀されるのですか?

秋)
そうだよ。コンバインをかけていくと、稲の先にある籾が脱穀されてコンバインのタンクの中にたまっていくんだ。コンバインの後ろから吐き出されているのは籾以外の稲ワラだよ。

ミ)
脱穀した後の稲ワラはそのまま田んぼに残しておくのですか?

秋)
そうだね。本当はそのまま使うと窒素過多になりやすいので、燃やしてからすきこんだ方がいいと言われているんだけど、うちではしばらくそのまま置いてから田んぼにすき込んで肥料にしているんだよ。

ぬかるんでいる田んぼで秋葉さんがコンバインを動かそうとしましたが、ちょっと動かしただけで、柔らかい土の中にコンバインが沈んでいきそうになりました。やはりこの田んぼは手刈りでなければ無理そうです。

 

 

生産物:米
生産地:千葉県芝山町

 

秋葉さん
自然派ネットワークの代表、秋葉 義光さんです。稲刈りを見せていただきました。

 

田んぼ
台風の後で、稲が少し倒れていました。

 

ぬかるんだ田んぼ
田んぼはとてもぬかるんでいました。

 

手で稲を刈ります
コンバインがぬかるみにはまってしまうため、大部分は手作業で稲を刈ります。

 

稲を刈る人々
人手を動員して、一斉に刈入れです。

 

減農薬無化学肥料で作っています。粘りと甘さとツヤがあるお米です。

 

ミ)
コンバインの中のお米がいっぱいになったらどうするのですか?

秋)
あそこに車が止まっているだろう?あの車にはグレインタンクと言うお米などを運ぶためのタンクが積んであるんだけど、その上にコンバインから筒を伸ばして、刈った籾を流し込むんだ。細かいワラなんかが飛んでくるから近づかない方がいいよ。その後は車ごと乾燥庫に運んで24時間乾燥させるんだ。刈った籾をそのまま置いておくと湿気てしまうから、乾燥機に入れる時間に合わせてタイミングよく刈り取っていくんだよ。

ミ)
その後、籾すりをしてようやく玄米になるわけですね。今年のお米はどうですか?

秋)
稲刈り間際に台風が来て驚いたけれど、思ったほどの被害もなかったし、今年は天候も雨量も順調だったので、豊作だと思う。とてもよくできている感じだよ。向こう側の田んぼなんか何も薬をかけていないのに、今年は虫も少なかった。きっと土に力がついてきたんだろうね。

ミ)
自然派ネットワークのお米の特徴を教えてください。

秋)
田植えをしてから1回除草剤をかけただけの減農薬無化学肥料のお米だよ。肥料はJAS認定の有機肥料を使っている。品種はコシヒカリで、粘りと甘さとツヤのある美味しいお米なんだ。このあたりは昔からの谷津田(やつだ:山の谷あいにある湿地)で、今でもしっかり自然が残っているから、虫やヘビ、キジなんかもたくさんいるよ。田んぼの土は、隣の多古町と同じで粘土質のいい土なので、地名こそ芝山町だけれども、多古米に負けない美味しいお米がとれるんだよ。

お話している途中に、秋葉さんのコンバインにヘビがひっかかってしまいました。長いヘビに風子もビックリ!まさにヘビや虫がたくさん生息している自然あふれる田んぼです!ヘビをつまんでいるのは自然派ネットワークの山下さんです。

 

 

コンバインを動かす秋葉さん
コンバインを動かす秋葉さんです。

 

脱穀の様子
刈り取った稲を、コンバインに持って行き、脱穀します。

 

順番に脱穀します。
みんなで順番に稲を持って行き、脱穀します。地道な作業です。

 

脱穀するコンバイン
コンバインが脱穀しています。

 

グレインタンク
たまったお米は、グレインタンクに移動します。

 

美味しいコシヒカリです。ぜひ食べてみてください。

 

ミ)
頭の上を成田空港に離着陸する飛行機が飛んでいなければ、ものすごくのんびりした田んぼですねえ。林に囲まれていてすごく気持ちのいい場所なのでいろんな生き物たちも住んでみたくなるのでしょうね~。

秋)
来週は自然派ネットワークで収穫祭をやるんだよ。みんなで稲刈りをして今回は新米で手巻き寿司を作るんだ。参加した子供たちは毎年、虫やカエルを見つけて喜んでいるよ。子供たちにはもっと土に触れるような体験をして欲しいなあと思うんだ。

ミ)
あちらこちらに刈り取った後の田んぼがあるようですが、稲刈りはいつ頃からやっていらしたのですか?

秋)
今年は9月3日から始めたんだよ。途中、台風が来てしまい中断していたけれど、9月の2週目くらいには全部、終わらせる予定なんだ。お米も9月中旬くらいからミレーにも出荷できると思うよ。

ミ)
ミレーのお客様にお伝えしたいことがありましたら、お願いします。

秋)
今年も美味しいお米ができました。ホンモノのお米をぜひ食べてみてください。

秋葉さんは、広い田んぼをぐるぐると回るようにコンバインで稲を刈り取っていきます。他の皆さんは、コンバインが入れない場所の稲を手で刈っていきます。

秋葉さんがコンバインを端の方に寄せると、皆さんで手刈りした稲をコンバインまで運び込み中に入れて脱穀させていました。

本来なら全てコンバインでできる作業なのですが、ぬかるみがひどい場合は、こうした一手間がかかってしまいます。

その後、満杯になったコンバインをグレインタンクに横付けし煙突のような筒を伸ばして、籾をタンクの中に移していきます。

秋葉さんはコンバインを自在に動かしながら常に手早く作業していました。

朝来た時は一面に稲穂がありましたが、あっという間に稲が刈られいつもまにかグレインタンクも満杯になっていました。

この後、乾燥機にかけて籾すりをして精米し、皆さんのところへ美味しいお米が届けられるのです。

一連の作業を見ていたら、私自身も皆さんと一緒にお米作りをしたくなってきました。自然派ネットワークの美味しいコシヒカリ、いよいよ新米の登場です。どうぞお楽しみに!

取材:2005年9月5日

 

 

ヘビを持つ山下さん
秋葉さんのコンバインに、ヘビが絡まってしまいました。

 

カマキリ
田んぼのまわりは、たくさんの生き物が元気に生息しています。

 

谷津田
このあたりは、谷津田とよばれる山の谷あいにある湿地です。田んぼの土質もお米を作るのに好条件です。

 

指示を出す秋葉さん
指示を出す秋葉さん。稲刈りはチームワークです。

 

一休み
稲刈りの合間に、一息入れます。みんなで力をあわせて刈り取った新米、お楽しみに。

 

 
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