無農薬米 芝山町 斉藤晴記さん

お米の種まきと聞いて、一体どうやってやるんだろう・・・?風子は想像もつきませんでした。まさかこんなに早い時期に、田んぼに直接種を蒔いていくわけじゃないだろうなあ・・・?それともポットに一粒ずつ種を蒔いていくのかなあ・・・?種まきを見るのが初めての風子は取材に行くのがとても楽しみでした!百聞は一見にしかず。取材に行ってやっと風子もお米の種まきの方法がわかりました。

無農薬のアイガモ米が大人気、芝山町の斉藤晴記さんにお話を伺いました。

 

ミレー風子)
こんにちは~。これが種籾ですか?種まきの前に干しておくのですか?

斉)
それはね、機械に入れる前に種籾が湿っているとやりにくいので、乾かしているだけなんだよ。

ミ)
えっ?機械に入れるって何ですか?確か今日はお米の種まきをする日ですよね?田んぼには行かないのですか?

斉)
種まきと言っても田んぼに直接種を蒔いていくわけじゃないんだよ。苗床を作るための機械があって、それを使うんだよ。家庭菜園ならともかく、うちくらいの規模になってしまうと、苗床を機械で作らなければとても作業が間に合わないからね。今日は向こうにある自動播種(はしゅ)機という機械を使って種まきをするからじっくり見ていってよ。

ミ)
それでこの種を干して乾燥させているんですね。実は私、お米の種ってどうやって蒔くのかまったく想像がつかなかったんです。あっ!よく見ると種籾から芽が出ているようなのですが・・・。

斉)
そうなんだよ。鳩胸状態といって、種がちょっとだけ発芽している状態を言うのだけれど、この状態で種を蒔くと、よく発芽するんだよ。おいしいお米を作る第一歩ってところだね。

ミ)
斉藤さんのお米は、薬を使った種籾消毒は一切していないとお聞きしましたが・・・。

斉)
そうだよ。通常のお米では、病気にかかりにくくするために、種籾の段階でも薬をかけるんだけど、うちは無農薬でお米を作っているので、種籾の消毒にも薬は一切使わずに温湯殺菌という方法をとっているんだ。

ミ)
どういう方法で消毒するのですか?

斉)
種籾をお湯に漬けて消毒するんだ。ここに種籾消毒機というのがあるでしょ?お湯に漬ける時間や温度を設定して管理できる機械なんだけど、この機械で60度のお湯に10分間、種籾をつけておくんだよ。

ミ)
温湯消毒が終わったらすぐに種まきをするのですか?

斉)
種籾は保存の段階で、水分の割合が14~15%になるように乾燥させているから、蒔く前に元の状態に戻してやらなければならないんだ。そのために1週間ほど12~13度の水に漬け込んでおく必要があるんだよ。

 

 

生産物:米
所在地:千葉県山武郡芝山町

 

斉藤晴記さん
アイガモ米が大人気、芝山町の斉藤晴記さんにお話を伺いました。

 

斉藤さんの奥様
お米の種まきを見学しました。斉藤さんの奥様も手伝っていました。

 

種籾
種籾が干してあります。

 

発芽した種
手に取ると少し発芽しているのがわかります。

 

種籾消毒機
種籾消毒機です。消毒と言っても薬を使わず、お湯を使って消毒します。

 

種籾を湯温消毒します。農薬は使用しません。

 

ミ)
種籾は水に漬けているうちに発芽するのでしょうか?

斉)
まだまだ。その後、32度の温水に12時間種籾を漬け込んでからなんだよ。発芽玄米ってあるでしょ?あんな風にほんの少しだけ種籾から発芽するんだよ。そうすると種を蒔いたとき発芽率がすごくよくなるんだ。そこまでの工程が終わって、機械に入れやすくするために干してあるのが、このシートの上の種籾なんだよ。これを種まきに使うんだ。

ミ)
その後にあの自動播種機を使うというわけなんですね。

斉)
そうだよ。この機械と最低3人の人手があれば種まきは一日でできるんだ。

ミ)
この機械はどうやって種まきをしていくのですか?

斉)
この黒いトレイが苗床になるんだけど、これをベルトコンベアに乗せると、自動的に土が撒かれて、その上に均一に種が落ちる。それから水が撒かれて種籾に土をかぶせて出来上がり。トレイをベルトコンベアに乗せる人、種籾と土を機械に入れる人、出来上がったトレイをトラックに運ぶ人、その3人がずっと同じ作業を続けていく。この機械はトレイに蒔く種籾はもちろん、土や水の量も細かく調節できるんだ。

ミ)
トレイを入れるだけで自動的に種まきが完了するなんてスゴイですね。種を蒔くための機械があるなんて初めて知りました。

斉)
うちの田んぼは、ほとんど俺一人でやっているから、機械化できるところはしていかないと作業が追いつかないんだよね。この機械を使うと200枚の苗床を作るのもおよそ3時間でできるんだよ。

ミ)
種籾はどのくらい必要なのですか?

斉)
1反歩用でトレイ20枚。種籾は3キロくらい必要かな。

ミ)
この後、苗床はどうするのですか?

斉)
軽トラックに乗せてハウスに運ぶんだよ。ハウスの中に並べて、水をやりながら20日間育苗し、いよいよ4月15日から20日の間が田植えの期間になるんだよ。

 

 

自動播種(はしゅ)機
これが自動播種(はしゅ)機です。

 

種籾を入れる
種籾を機械に入れます。

 

種籾
種籾が一杯になりました。

 

斉藤さんご夫婦
機械で自動的に苗床ができると言っても、作業は一人ではできません。

 

苗床
黒いトレイに種がまかれます。

 

今年は無農薬のアイガモを多く作ります。お楽しみに。

 

ミ)
田植えをする頃は稲が大きくなっているのでしょうか?

斉)
田植えの頃には10センチから15センチくらいに育っているよ。

ミ)
田植えの前にも作業はあるのですか?

斉)
育苗している間にも、田起こしや代かきをして、田植えまでに田んぼに水が張れるように準備をするんだよ。

ミ)
これからお忙しい時期になっていくのですね。

斉)
そうだね。まず種まきをして、それから田んぼを整えるから、本格的な作業はこれからだね。

ミ)
今年は無農薬のお米を増やしていくそうですが・・・。

斉)
昨年はミレーのお客様にたくさん買っていただいて、すぐに売り切れてしまったから、今年は無農薬のアイガモ米の量を多くしようかと思っているんだよ。そのために育苗用のハウスも新しく建てたからね。田植えが終わって5月中旬になったら田んぼにアイガモも放つから、また見においでよ。その頃の田んぼが一番きれいだしさ。

ミ)
可愛いアイガモたちも泳いでいる頃ですね。ぜひまた見に来たいです。最後にミレーのお客様に一言お願いします。

斉)
今年もまた美味しいお米を作りますので、たくさん食べてくださいね~。

お米作りをしたことのない風子にとって、お米の種まき作業を見せていただくのは初めてのことでした。田植えの時によく見かける四角いトレイにびっしりと生えた苗を見て、きっと手で種を蒔いたものなのだろうなと思っていた私にとって、種まき機があるとは大発見!お天気もよく、斉藤さんの奥様も動員して、とても和やかな種まきでした。

これからこの種籾が美味しいお米に育っていきます。みなさんお楽しみに~!

取材:2006年3月15日

 

 

できあがった苗床
黒いトレイに土と種が撒かれ、苗床になります。

 

トラックに載せる
出来上がった苗床をトラックに運び込んで行きます。

 

トラクター
トラクターが、田植えの時期が早く来るのをを待ち望んでいるように感じられました。

 

お米
秋の収穫が今から楽しみです。

 

 
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