五木田さんの多古米
五木田さんから稲刈りが始まるよ~というお知らせを受けたのですが、千葉県では秋の長雨が続き、なかなか取材に行けませんでした。そして、久しぶりに晴れた日の夕方、やっと五木田さんの田んぼに行く事ができました。

折しも台風13号が接近中。五木田さんは晴れている間に少しでも多く稲を刈ってしまおうと、朝から夕方暗くなるまでずっとコンバインに乗っていました。

多古米で大人気、五木田さんの田んぼの稲刈りを取材しました。

ミレー風子)
こんにちは。今回で五木田さんの所に伺うのは3回目になります。でも今まで五木田さんが農作業をしている姿を見た事はなかったので、今回の取材はとても楽しみにしてきたんですよ~。

五木田)
せっかく来てもらったんだけど、台風の影響で今夜からまたお天気も下り坂というしさ、今日はできるだけ一気に刈ってしまおうと思っているんだ。取材も稲刈りしながらでいいかな。

ミ)
はい。ジャマにならないように少し離れてますね。今年は台風が直撃しなかった代わりに、雨の日が続いてしまいましたからね。

五)
さっそく向こうの田んぼを刈るから、そこでまあ、じっくり見ていてよ。

五木田さん
五木田繁さんの稲刈りの様子を取材しました。
用水路のわきを進むコンバイン
用水路のわき、ぎりぎりのところを進むコンバインです。

そう言って五木田さんは、稲刈りの終った田んぼから 隣りの田んぼへとコンバインを動かしていきました。

 田んぼの脇の農道はとても狭く、横には用水路もあって、大きなコンバインを移動させるのはとても大変そうです (風子が運転したら、きっと用水路に落ちてしまう事でしょう)。

 コンバインでの刈り取りは、 まず、田んぼの畦道に沿って外周を刈り取りながら回り、どんどん内側へと刈り進みます。

 五木田さんはコンバインの椅子に座らずに、立ったまま運転しています。 みるみるうちに稲が刈られていきました。

 コンバインの中には刈られた稲穂の部分(籾)が次々に入り、 後ろから稲わらの部分が排出されていきます。

 コンバインのタンクがいっぱいになると、道路脇に止めてあるトラックのコンテナに筒を伸ばし籾を移し入れます。

稲を刈りながら進むコンバイン

コンバインの中に、稲穂が次々と吸い込まれていきます。
夏の後半、天気に恵まれ、おいしいお米ができました。
穂先
頭を垂れる穂先。ことしも美味しいお米ができました。

ミ)
今年のお米の出来はどうでしたか?

五)
この前、初めて食べてみたけど美味しかったよ。田植えからしばらくの間は気温が上がらなかったから、どうなることかと心配したけど、夏の後半はお天気にも恵まれたので、昨年に負けない美味しいお米になったと思うよ。

ミ)
収穫量の方はどうでしょうか?

五)
成長期の気温が低かった影響で、分けつが少なかったから、例年よりも2割程度は減る見込みかな。

ミ)
ところで、五木田さんはコンバインに乗っている時、どうして立っているのですか?

五)
私は昔からずっとこのスタイルでね。慣れると立っている方が稲の様子が見やすいんだよ。うちではコンバインは私だけしか運転できないし、確かにずっと立っていると疲れるんだけど、この方がやりやすいんだ。

ミ)
先ほど、奥様が「私は絶対に乗せてもらえないんですよ」なんておっしゃってましたよ(笑)。でもコンテナの中に籾を移してからの作業は奥様の担当なんですね。

五)
そうだね。私がずっとコンバインを運転しているから。その間にコンテナの中に入っている籾をトラックで運んで乾燥機にかけてくるんだよ。

コンバインを運転する五木田さん

コンバインを立ったまま運転する五木田さんです。

籾を乾燥させる

刈ったばかりの稲の籾を五木田さんの奥様が乾燥させています。
収穫量は少なめですが、美味しい新米です。ぜひお楽しみください。

ミ)
お米の乾燥にはどのくらいの時間がかかるのですか?

五)
うちでは一晩かけてじっくり乾燥させるんだよ。大きい方の乾燥機は、8反歩分のお米が入るんだ。コンテナには1反歩分しか積めないから、乾燥機が満タンになるまで田んぼと乾燥室を8往復することになるね。

乾燥機と穀倉

お米の乾燥機と穀倉。いろいろな機械や設備があります。

ミ)
乾燥機の横にあったものは何ですか?

五)
すぐ隣りが乾燥したお米を貯蔵する穀倉で、そこから籾すり機につながっているんだよ。お米が必要になったときに、必要な量を入力すると、穀倉から機械で計量されたお米が籾すり機を通って、玄米になってから、下にセットされた大きな米袋に入るんだ。いつもご注文をいただいた分だけ、ここからお米を出すんだよ。玄米は精米機にかけた後、さらに色彩選別機にかけて、良いお米だけを米袋に入れて、ミレーに持っていくんだよ。

ミ)
ところでbayfm(ベイエフエム:千葉県のFMラジオ局)で、五木田さんのお米作りの様子が連続で放送されていたそうですね。

五)
そうなんだよ。「POWER BAY MORNING」という番組でね。最初、多古町の方に、多古米を作っている農家を紹介してほしいという依頼があって、その話がうちに来たんだ。田植えの前から月に2回、取材に来て、パーソナリテイの小島嵩弘さんも農作業に参加してたんだよ。

ミ)
どうしてそのお話をお受けしようと思ったのですか?

五)
テレビじゃないから顔は映らないし(笑)、お米作りの話をいろいろな人に聞いてもらえたらいいなあと思ってね。放送後は局の方にはいろいろ反響があったみたいだよ。

ミ)
いろいろな方にお米作りの様子を知っていただくことができてよかったですね。

五)
放送時間が朝早かったから、つい聞きそびれちゃって、私はあまり聞いてないんだけどね(笑)。

ミ)
今回、稲刈りの様子を見せていただいて、籾を乾燥室に運んだり、鎌で端の方に生えている稲穂を刈ったりと、細かなお仕事もあるのだなあと思いました。これだけ面積があると大変な仕事ですね。

五)
昔は家族総出で全て手作業でやっていたのだから、それに比べたら楽なんだろうけれど、やっぱり稲刈りは大変だよね。それに、台風で稲穂が倒れたりするとそれを起こしたり、稲穂がコンバインの方に倒れていたら、その向きを変えたりという仕事もあるんだよ。

ミ)
取材の最中、五木田さんのお孫さんたちが、元気に田んぼの周りで遊んでいたので、子供の時から当たり前にお米が育つ様子を見ることができるっていいなあと思いました。最後にミレーのお客様に一言どうぞ。

五)
今年は日照不足で稲の生育が心配されていましたが、無事に育ち、もうすぐ稲刈りも終わります。今年もとても美味しいお米になりましたので、皆さんぜひたくさん食べてくださいね。

五木田さんのお孫さん

五木田さんのお孫さん達。田んぼの周りで遊んでいました。


コンバインに乗る風子

風子もちょこっとだけコンバインに乗せていただきました。

栗ご飯

黒米を入れて、ほんのり色をつけて栗ご飯を作りました。食欲の秋にぴったり、五木田さんの多古米をぜひお試しください。

風子 五木田さん、どうもありがとうございました。最後にちょっとだけコンバインに乗せていただきました(もちろん初体験ですよ!)。思ってたより稲が近くに見えるのでビックリしました。

今年の新米は、収穫量は少なめですが味は昨年に負けない美味しさです!

皆さんもぜひ新米の美味しさをお試しくださいね。

取材者:川端 えい子(風子)
年月日:2006年9月13日
 
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