五木田さんの多古米 田植え

幻の多古米の生産者、五木田さんのゴールデンウィークは大忙し。毎年、ご家族総出で田植えを行うからです。五木田さんの田植えの取材は初めてだったので、4月に取材した種まきの稲がどう育っているか、まずは育苗ハウスから見せていただきました。

五木田さんの田植えの様子を取材しました。家族総出の作業でした。
苗
前回種まきした苗がびっしり大きく育っていました。

軽トラック
苗は軽トラックの棚に積み込んで田んぼまで運びます。

ミレー風子)
こんにちは~。先日の苗が、もうこんなに大きくなったんですね。種まきの時はトレイが広く見えましたが、こんなにびっしりと育って、狭く見えるくらいですね。

五木田さん)
だいたい3週間で田植えができるくらいに苗が育つんだよ。うちの場合は発芽してから、高さが13~15cmくらいになった稚苗(ちびょう)を植えていくんだよ。

ミ)
確か稚苗の時期に田植えをすると、田んぼに根っこがつきやすいとお聞きしたのを覚えています。このトレイを田んぼに運ぶのですね。

五)
そこの軽トラックに棚が積まれているいるでしょ?棚の溝に一段一段トレイを差し込んでいくと、重ならない状態でたくさんの苗を田んぼまで運ぶことができるんだよ。

育苗ハウスの前に止まっている軽トラックには、苗を載せるための8段の棚が荷台に積まれています。まずはハウスの中の苗をみんなで棚に運んでいきます。64枚ものトレイを軽トラックに積み終わると田んぼへと出発です。

「キャーッ、ヘビ!!」
畦道を歩いていたら、五木田さんのお嬢さんの叫ぶ声が聞こえました。見ると長いヘビが優雅に田んぼの畦道を歩いて?いました。どこへ行くのかなあと見ていたら、そのまま田んぼの水の中にいっていってしまいました。農薬をほとんど使っていない田んぼなのでヘビの他にもたくさんの生き物がいそうです。

ミ)
これだけの苗を植えるのにどのくらい時間がかかるんですか?

五)
これを今度は田植え機に乗せるんだけど、順調に行けば2時間くらいで終わるかなあ。田植え機を運転するのは自分一人だけど、苗を積んだり、機械に運んだりするのに人手は多い方がいいから、毎年、息子たちにも手伝ってもらっているんだよ。

取材した日も、五木田さんの次男のご夫婦とお子さん、お嫁に行ったお嬢さんのご夫婦が来ていらして、とても賑やかでした。

軽トラックを田んぼの脇に止めて、奥さんたちは枚数を数えながら、田んぼの畦道にトレイを下ろしました。その間に五木田さんは田植え機に燃料を入れて 田んぼまで運転してきました。五木田さんが到着すると田植え機の後ろに、苗を積んでいきます。

ヘビ
ヘビも元気に田んぼの畦道を移動していました。

作業中の五木田さんの家族

苗を手渡しして下ろし、準備します。家族総出での作業です。

田植え機で次々と苗を植えながら田んぼを進みます。
田植え機と五木田さん
田植え機を動かす五木田さん。

トレイが納まった様子
苗のトレイが田植え機に納まり、田植え開始です。

ミ)
これが田植え機なんですね。実際に田植え機を使って田植えをする工程をじっくり見るのは初めてです。この後ろの部分に苗を積んでトレイを縦にしているのに、苗がダランとならないんですね。

五)
苗の下の部分を見てごらん。すごくしっかりと根っこが出ているでしょ?とても元気よく育っているから、大丈夫なんだよ。

トレイはほぼ垂直に近い斜めにした状態で、12枚ずつ田植え機の所定位置に納まりました。田植え機の後部が黄緑色になったみたいです。準備が終わると五木田さんはエンジンをかけて田植え機で田んぼに入りました。

ミ)
スゴイ!一度に6本の苗が植えられていく~!

田植え機が進むと、後ろの部分から苗が一本一本、次々に田んぼの中に植えられていきます。しばらく五木田さんが田植えをしている様子を見ていました。

後ろに積んだ稲があっという間になくなったので、畦道に田植え機を寄せて、再び、苗を積みます。

今度はお孫さんも一緒に乗ることになりました。五木田さんの足の間に挟まれて、小さな運転手が登場しました。ハンドルをしっかり握って、すっかり自分で運転した気になっている得意げな様子がとっても可愛いです~。

ミ)
本当にあっという間に終わってしまうので、驚きました。

五)
田植えをしながら有機肥料も一緒にまけるから、機械だと便利であっという間だけど、ここまでの準備が大変だよね。それにこの田んぼは家のすぐ前にあるからいいけれど、あっちこっちといろいろな場所に田んぼや育苗ハウスもあるからね。雨が降らない限り、連休明けまでずっとこの仕事が続くんだよ。

苗が植えられていく様子
田植え機が進むと、一度に6本の苗が植えられていきます。

五木田さんとお孫さん
お孫さんを乗せて田んぼの中を進む五木田さん。わくわくのお孫さん。
田植え機での作業はあっという間。その後田んぼの縁に手で苗を植えます。
苗アップ
田んぼの外側の縁は手作業で苗を植えます。

田んぼの縁の土を整える作業
田植えの後、田んぼの縁の土を整える作業を行います。

柳川風どんぶり
秋には美味しい多古米ができるでしょう。お米のおいしさ実感。柳川風どんぶりを作りました。

ミ)
最初、どうして端っこには植えないのかなあと思って見ていたのですが、一枚の田んぼを中の植え方を見て納得しました。

五)
最後に外側のフチの部分を植えていくようにしないと、全面を機械で植えられないからね。

ミ)
でも一番最後はどうしても機械でできない部分がありますよね。

五)
機械で植えられなかったところは手で植えるんだよ。それが終わったら奥さんたちがレーキ(熊手のようなもの)で田んぼの縁の土を整えていくんだ。

ミ)
田んぼに入っている水の量も田植えの前には調整するのですか?

五)
そうだね。田植えの5日くらい前から水を入れるんだけど、実際に田植えをする時は少し水を抜いて、地面にひたひたくらいの状態にしておくんだよ。あまり深く入れると機械が動かしにくいからね。昔はこれを全部手でやっていたんだから、今の時代は便利になったよね。

ミ)
本当ですね。けど、こうしてたくましく育っていくお米の生命力ってすごいですねえ。秋にはたくさんのお米が実る稲も、最初はこんなに小さいんですから。この後、苗がどんなふうに育つのか、また稲刈りの前に取材をさせてくださいね。今日はお忙しい田植えの時期にどうもありがとうございました。

風子

毎年、田植えや稲刈りには五木田さんのお子さんたちが手伝いに来てくれるそうです。「子供の時からずっと田植えを見ているので、体がしっかり覚えているみたいですね」と奥さんが言っていました。お忙しいには違いないのですが、ご家族総出で、とてもほのぼのとして楽しそうな田植えでした。また苗の成長に合わせて田んぼに行きたいなあと思っています。

取材者:川端 えい子(風子)
年月日:2007年5月3日
 
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