しぼりたて牛乳

今回は千葉県のほぼ中央に位置する農村地帯、大多喜町に行ってきました。そこの道の駅である「たけゆらの里」は入り口に牛の人形があって、とれたての生乳で「れんげの里牛乳」を作っているんですよ。今回はおいしい牛乳のお話でーす!

「たけゆらの里」の店内には、野菜やお米などの農産物の他、生花や鉢物、祭り寿し、お菓子やパン、ジャムなどの加工品や調理品、竹炭、陶器、手作り品などが所狭しと並んでいます。その中でも目を引くのは併設されている牛乳工場です。その乳製品部門を担当している若松正光係長と牧場の中村さんにお話を伺ってきました。

 

れんげの里牛乳はとっても濃厚な味です。

ミレー風子)
こんにちは。先日、ミレーの早川店長がここに来て、「れんげの里牛乳」を飲んだらとてもおいしいと言っていたので、今日は牛乳についていろいろ教えて下さい。

若松)
普通の牛乳は120℃で2秒殺菌している「超高温短時間殺菌法」の牛乳なのですが、うちは65℃で30分間殺菌している低温殺菌牛乳なんです。低温殺菌だと日持ちはしないのですが、生乳のよさがそのまま残っていておいしいんですよ。

ミ)
生乳のままだと飲めないんですか?

若)
搾ってすぐだったら飲めないこともないでしょうが、雑菌が繁殖しやすいので、普通は殺菌してからすぐに冷却するという方法をとっていますね。でも殺菌しすぎると本来持っている牛乳の旨さを壊してしまうので、殺菌方法もいろいろ研究されているようですね。

ミ)
牛乳と一言で言ってもその殺菌の加減や調整の加減によって分類されているのですね。

若)
そうですね。うちのように生乳を搾ったままで何も取り除いてはいないものを調整成分無調整牛乳と言います。濃厚さを出すためにクリームや濃縮乳などを加えた加工乳というものもありますが、うちは加工乳でもないのに生乳に近くとても味が濃いので、ファンの方が多く、すぐに売切れてしまいます。高たんぱくでカルシウムたっぷりなので健康のため一日2本、飲んでいらっしゃる方もいるようでね。

 

生産物:牛乳
所在地:千葉県大多喜町

 

森と田んぼ
千葉県のほぼ中央に位置する農村地帯、大多喜町にやってきました。 木々の緑が一面に広がっています。

 

たけゆらの里
大多喜の道の駅「たけゆらの里」です。

 

自家配合飼料を使っています。

ミ)
この牛乳工場は見学ができるのですか?

若)
はい。外の通路からガラスごしの見学となりますが、ここでは搾りたての牛乳を使用してヨーグルトやアイスクリーム、ソフトクリームなども作っているので、その様子を見ていただくことができます。

ミ)
牧場はこの近くにあるんですか?

若)
そうですね。千葉県は北海道に次ぐ、酪農県なんですよ。うちでは大多喜町にあるこちらの中村牧場さんから乳を分けてもらっています。それに何件も牧場があると何かあった時に、生乳の出所がわかりませんが、一件だとすぐにわかるから安心です。

ミ)
牧場の方にもお話をお聞きしたいので、いろいろ教えて下さい。中村さんの牧場では牛のエサはどういうものを食べているのでしょうか?

中村)
うちでは輸入された干草(牧草のミックス)と栄養たっぷりの自家配合飼料を与えています。その中には麦やとうもろこし、大豆などがバランスよく入っています。もちろん狂牛病で問題になった肉骨粉などは入っていません。自家配合というのは中味がはっきりわかるので安心なんですよ。

ミ)
エサはどのようなあげ方をしているのでしょうか? 牧場というと草原に放牧して自由に草を食んでいるというイメージがあるのですが・・・。 

中)
いいえ。牧場と言っても広い北海道でもない限り、自由に放牧できるような牧草地は千葉にはなかなかないので、牛舎で飼っています。サイレージと言って刈り取った草をサイロで乳酸発酵させたエサを与えていたこともあるのですが、千葉で牧草を大量に育てること自体がとても大変なので、今はもうやっていません。エサは全部で4回、朝晩の搾乳の前後に与えています。

ミ)
牛は食べた重量の分だけお乳も出すとお聞きしたのですが、そんなにたくさんの牧草をあげるのだとしたら、エサやりだけでも大変でしょうね。

中)
本当に同じ分量かどうかは量ったことがないからわかりませんし、牛の体調や妊娠の回数によって乳量が違うのでなんとも言えませんね。でも牛には胃袋が4つあるので、その4つ全部を効率よく動かして、より栄養バランスがいい状態で与えるにはどうしたらよいのか、繊維分を先に与えてから固形分を与えたらどうだろうかなど、いろいろ考えながら与えています。

 

牛乳工場入り口
「たけゆらの里」に併設されている牛乳工場の入り口です。

 

工場内
若松係長にお話を伺いました。

 

工場内の設備
近代的で設備ととても衛生的な工場です。

 

低温殺菌牛乳
「れんげの里牛乳」は65℃で30分間殺菌している低温殺菌牛乳です。

 

ヨーグルト
新鮮な生乳を使ってヨーグルトも作っています。

 

いいエサで牛も元気、おいしい生乳が出ています。

ミ)
何頭くらい牛を飼育していらっしゃるのですか?

中)
全部で65頭くらいですが、子牛、種付けをするまでの間の育成牛、そして成牛など、成長段階があるので、実際に搾乳できるのは、それだけいても半分くらいになります。

ミ)
牛は妊娠している状態で、お乳が出るということは、中には雄牛もいるのですか?

中)
雄は飼っていません。自然な交尾ではなく種付けで出産させていくので、いるのは雌牛だけなんです。でも妊娠から出産、そしてそれが雌牛だったら成牛になるまでうちで育てているので、牛の健康状態や食べているものが全部、うちは把握できているのです。

ミ)
牛の妊娠期間というのはどのくらいなのですか?

中)
人間と同じでほぼ10ヶ月ですね。でも生まれてから成牛になるまでは14ヶ月かかるし、妊娠できる回数も一頭で5回くらいまでだし、出産の2ヶ月前後は搾乳できないので、本当に牛乳を搾れる時期というのは限られているのですよ。

ミ)
れんげの里牛乳はとてもおいしいのですが、やっぱり原料となる生乳がおいしいからなのでしょうね。おいしい生乳の条件というものはあるのでしょうか?

中)
やはりいいエサがいい牛を育て、いいお乳になるんですよ。だからエサというのはとても大切なんです。あと健康に育っているかということを絶えず管理していくことですね。健康な牛はお乳の出もいいんですよ。そして乳質は乳脂肪分、無脂固形、乳糖、乳タンパクの4つのバランスによって決まるのですが、この乳質というのも牧場によって実はみんな異なるんです。

ミ)
どうもありがとうございました。これからミレーでも事務所の移転に合わせて、乳製品の取り扱いの免許を取得し、れんげの里牛乳を販売させていただく予定ですので、どうぞよろしくお願い致します。

取材:2004年9月6日

 

アイスクリーム
アイスクリームもありました。

 

名産品
「たけゆらの里」では食事をするところや、地元の名産も手に入ります。竹細工の置物です。

 

地元の生産物
地元野菜や生産物が並んでいます。牛乳はなかでも人気ですぐに売切れてしまうそうです。

 

 
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