生産者の紹介

利根川からとったうなぎの稚魚を通常よりたっぷり時間をかけて、天然同様に育てている印旛沼漁業協同組合さん。純国産どころか純千葉県産で、1年半にわたって育てた周年飼育のものを提供しているのは国内で印旛沼漁協さんだけ。今まで市場に出回ったことのない稀少なもの。隠れた名品として知る人ぞ知る<印旛の郷うなぎ>です。長年にわたる模索のすえにたどり着いた飼育技術の結晶が詰め込まれ、とびっきりの滋味を醸し出している生産者さんをご紹介します。

うまみの源は、厳選素材と秘伝の水!

独自の育て方で、印旛沼漁協さんでしか手に入れることができない<印旛の郷うなぎ>。利根川の河口付近でとられた、わずか6センチほどの稚魚から育てられます。早春から春にかけて、まだ冷たい雪解け水のなかを上流へさかのぼる半透明の木の葉のような小魚たち。謎に包まれた神秘的な生き方と美味なものに「変身」してゆく稚魚は、まさに「白いダイヤ」のよう。

この稚魚たちは、黒潮に乗って長い長い旅路のはてに利根川にたどり着いたもの。その距離はなんと5000キロにも及びます。うなぎは「黒潮からの贈り物」なのです。利根川は、うなぎの稚魚がさかのぼる北限。いくつもの困難を乗り越えて生き残った稚魚が印旛沼漁協の皆さんによって育てられるのです。いずれも生命力の豊かな稚魚ばかり。それをたっぷり時間をかけて大事に育ててから、皆さんにお届けするのです。

50年以上、うなぎと付き合ってきた椿さんは「昔、祖父に教えてもらいながら利根川でとった天然うなぎの深みのある味わいが忘れられず、多くの人たちにその味を知ってほしいと思った。だからできるだけ天然同様のうなぎを育てたかったのです」と思いを語ります。

かむほどに深い味わいが広がる【純千葉県産】印旛の郷うなぎの蒲焼き(写真上)
5千キロに及ぶ旅路の果てに利根川にたどり着いた稚魚。印旛沼漁協のいけすで育てられる前は半透明
いい水を浸透させればおいしくなる!
 昔、利根川でとった天然うなぎの懐かしい味わいを目指し、うなぎの飼育一筋の椿さん
「生臭さがないっ」と、うなぎの入ったビク(かご)にびっくり顔の早川店長(写真下)

皆さんはうなぎの生き方をご存知でしょうか。
じつは謎の多い神秘の生き物です。うなぎは赤道付近のマリアナ諸島沖で産卵、ふ化しフィリピン海溝をへてから黒潮にのって日本に近づきます。一部は10月ごろに台湾や中国の川をさかのぼります。そこで養殖されたうなぎは7月の土用の丑の日に間に合うよう餌を大量に与えて急速に成長します。これは育てる期間が数カ月と短い単年飼育とよばれるもの。つまり、日本に輸入されているうなぎの多くは、中国や台湾で育てられています。

一方で、黒潮にのったうなぎは、国内には九州・四国の川に12月ごろ、利根川には1月から4月にかけてそれぞれ川をさかのぼります。そじょうする時期が他の河川より遅いため、その年の土用の丑の日までには大きくなりません。天然同様のうなぎを目指していることもあり、椿さんは1年半近くに及ぶ周年飼育で、じっくり育てます。この長い飼育期間が、弾力ある心地よい食感とうなぎ本来の旨みと甘みをつくりだしてゆくのです。

「ここのうなぎは食感がよく、普通のうなぎと違って脂っぽくない。もちろん旨みと絶妙の甘みは格別です。昔食べたウナギの懐かしい味わいを楽しめますよ」と椿さん。
確かにかめばかむほど深い味わいが広がって「うなぎの本来の味ってこうなんだ」と感じます。

「命」を見つめた干物づくり

育て方にも徹底したこだわりを見せています。 ハウス内で育て、水温と室温は一定に保ちます。 育てる水は、きれいな地下水を活用。病気を予防するための薬は使わず、適度な塩水にして予防策を講じています。これもうなぎをより元気にするため。
天然同様の味を醸し出し、さらに滋味豊かな旨みを増すため餌は脂分の多い魚粉は使わず、良質のイワシの魚粉を与えています。もちろん抗菌剤や抗生物質などは使っていません。このイワシの魚粉がまた香ばしく、ダシとしても活用できそうなくらいです。早川店長も少し手にとって味見すると「いい香りですね~」とひとしきり感心していました。良質な餌をたっぷり吸収しているのですから、食べてうれしくなるうなぎができるのです。

いけすで餌を与える椿さん。うなぎを見つめる眼差しは温かさに満ちています

気軽に使いやすい、お客さま目線の商品開発を
地下水で泥抜きをしさばいた後、丁寧に焼いていきます。加工場は香ばしさでいっぱい!

こうして愛情を注いで育てたうなぎをいよいよ加工します。まずは泥ぬき。3日間、かごに入れて地下水を使って体のなかをきれいに。その後、素早く丁寧にさばかれたあとは、腹側は1度焼き、背側はこんがり感を出すため2度焼きする念の入れようです。
加工場はもう、したたるばかりの香ばしさにあふれています。焼き上がったばかりのうなぎは、ちょっとした焦げ目と程よく脂がにじんで「早くご飯を持ってきて~」とひと声かけたくなります。
一つ一つの工程を丁寧に行う皆さんの真剣なまなざしからうなぎへの思いが伝わってきます。

「命」を見つめた干物づくり

「くせがなくどんどん食べ進むことができます」「これだったら、うなぎが食べられない人もすんなり食べることができる」「皮までこんなに味わいのあるものは初めて」とのうれしい声がたくさん。
家庭では「今日も印旛の郷うなぎが食べた~い」とお子さんの声。「じゃあ みんなで食べようか」。そんなほのぼのとした気持ちにさせてくれます。
我が家でも白焼、蒲焼ともにいただいたところ、白焼はわさびなどをつけてもうなぎ本来の味が引き立ち、うなぎ好きな子どもは普段より、たくさん頬張っていました。「このうなぎ本当にいいね」と言うと「うん」とうなずきながら次々と箸を伸ばしました。
ご家族であるいは親しい人たちと美味なものを食べて喜びを分かち合ってください!!

うなぎの蒲焼きを食べる早川店長。もう、食べることに夢中で大満足

仕込み中のサンマの干物

「印旛沼はうなぎのふる里だったんだ」。半世紀以上にわたり、うなぎと向き合う毎日を送ってきた椿さんの何気ない一言にもうなぎへの深い思いが感じられます。印旛沼のうなぎを名を高めて「うなぎの里」を復興し、多くの皆さんに食していただきたい、との思いをずっと胸に秘めてきました。「うなぎを思う毎日だねぇ」と椿さん。無添加の蒲焼のたれも椿さん一人で「印旛の郷うなぎ」に合うよう2年ほどかけてつくったほどです。「印旛の郷うなぎ」は、私が今まで食したうなぎのなかで一番、味わいがありました。生産者の方々に感謝の気持ちがわいています。
取材者:松本 一直
年月日:2009年3月3日

 
お客様の声
 
mati3939様(2009年04月09日 00時00分)
私は野菜類は何でも食しますが、ウナギとはもだけは
食べません。他の魚類も好き好きが有り 食べない品も
有ります。購入出来なくて済みません。


 
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