ミ)
お芋の皮をむいて加熱して、マッシュして・・・野菜を使うケーキというのは、野菜をまず加工しなくてはいけないから、普通のケーキを作るよりも手間がかかりますね。
サ)
でも、食べていただく方の喜ぶ姿を思い浮かべると、そうした手間がおいしさを作るんだって思うんですよね。料理は手間隙かけないと、おいしいものはできないと思いますよ。手間隙かければそれだけおいしくなります。
ミ)
サッチーのそういう姿勢はさすが年の功?!というか、一緒に仕事していても、いつも見習わなければいけないなあと思います。
サ)
お菓子もお料理もちょっとした手間でぐーんとおいしくなるってことがあるからね・・・。それにこのサツマイモはとっても甘いから砂糖も控え目でいいし、栄養たっぷり。食物繊維もあるし、ビタミンB1、B2、Cなども豊富だから、積極的に摂りたい食品ですよね。こんないいお芋を分けていただいているのだから、その素材を最大限に生かして作っていこうと思う気持ちは忘れたくないですね。
ミ)
本当にそう思いますね。お芋と言ったら、ふかし芋や焼き芋が定番ですが、他にもいろいろおいしい食べ方をご紹介していけたらなあと思って、今回はタルトを作ってみました。サッチーはこのタルトのおいしさの秘密って何だと思う?
サ)
素材がいいというのが一番!。味はサツマイモだけだと単調になりやすいので、相性のいい紅玉をリザーブ(リンゴを砂糖と一緒に甘く煮たもの)にして中に入れている所がポイントですね。甘さと酸味のバランスがとてもいいから、おいしいんだと思うわ。
ミ)
今回のタルトはお菓子の本を見ながら作ったのではなく、レシピからおこしたオリジナルだから、味はサッチーと分量を量りながら、このくらいがいいかな、もう少しかな・・・って味を見て決めていったでしょ?おかげでこのところ、ずーっとタルトばかり食べていて、ますます太ってしまいましたが、サッチーはどんな点が大変だった?
サ)
そうね。お芋の種類によって甘さが違ったり、蒸す、茹でる、焼くなど、加熱の方法によっても味や固さ変わるから、その度に分量を変えていかなくてはならなかったことかな。それにムラサキ芋のタルトも作ったでしょ?同じお芋でも紫いもとサツマイモでは全然味が違うので、レシピをかえなくちゃいけなかったよね。ムラサキ芋はそれ自体には甘みが少ないけれど、特にリンゴの酸味がとっても引きたつってこともわかったし、合わせるものによって味がどんどんよくなっていくから、とても加工のしがいのあるお芋ですね。
ミ)
でもあのムラサキ芋の色って、本当に鮮やかなムラサキだよね?
サ)
加熱されると、より鮮やかなムラサキになっていくから、タルトが焼きあがってオーブンを開けた瞬間はビックリでしたねえ・・・。まるで着色したみたいな色だったから。
ミ)
自然の色だけでここまでの色が出るというのも不思議ですよね。まさにアントシアニン(ポリフェノール)。抗酸化作用があって、今、健康志向の方には話題ですよね。そう言えば田中さんが言っていたけれど、ムラサキ芋のこの色が虫やネズミを寄せ付けないんですって。一緒に納屋に置いておいてもネズミはサツマイモの方だけをかじるんだそうですよ。虫もつきにくいそうですよ。
サ)
店の玄米に入れている黒米もそうよね。普通の玄米よりも虫がつきにくいと思うわ。黒米もアントシアニンがたっぷりだものね。
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