お料理に使い方いろいろ 私市醸造
前回は私市醸造の工場全体を取材して、お酢の造り方について簡単にご紹介しました。私市醸造では、製造されたお酢をさらに加工して様々なお酢の製品を造っています。今回は主に加工酢について研究室長の北さんにお話を伺いました。
鎌ヶ谷市の私市醸造でいろいろな加工酢のお話を聞きました。

ミレー風子)
前回に引き続き、今回もまたお酢のことをいろいろ教えてくださいね。実は前回、醸造酢で合わせ酢を作って、簡単なちらし寿司をミレーのサイトのレシピコーナーにアップしたのですが、私市醸造ではもっと手軽にお寿司ができるようなすし酢があるそうですね。

北)
はい。「すし酢こんぶだし入り」という商品で、ご家庭で手軽に寿司飯を作ることができます。吟醸酒の酒粕を3年間熟成させた後、木桶で静置発酵(伝統的な木桶を使った昔ながらの発酵方法。)をさせた米酢をベースに、昆布エキスと塩と砂糖を加えたものです。炊きあがったご飯1合に対して25cc~30ccほど混ぜるだけで、美味しいすし飯ができあがるようになっています。江戸前寿司の職人が絶妙なバランスで配合した寿司用の合わせ酢なんですよ。

ミ)
それは便利ですね。自分ですし酢を作るとなると、酢と塩と砂糖を計量してあわせ酢を作る必要がありますが、これならすごく手軽に酢飯ができていいですね。

北)
ご自分で作るとその都度、味が変わることもあると思いますが、これなら大丈夫ですよ。昆布エキス入りなので旨みもありますし、いつも一定の味の寿司飯ができるというのが一番の利点ですね。

ミ)
りんご酢や梨の酢についても教えていただけますか?

北)
りんご酢は、りんご果汁だけで作った酢です。りんご酒を発酵させて酢にしたもので、アルコールで増量していない純りんご酢です。梨の酢は、鎌ヶ谷市の名産品である梨で造ったオリジナル酢で、ほのかな梨の香りが特徴です。

ミ)
先ほど研究室で、培養している酢酸菌を見せていただいたのですが、それを使って作られた紫芋のお酢というものもありましたね。材料はどんなものでもお酢になるのでしょうか?

北)
お酢はお酒(アルコール)が主原料となるので、お酒になるものは全てお酢になります。アルコール、酒粕、穀物、米、果物(りんご、ぶどう、柿、梨)麦芽などからお酢を造ることができます。

北さんと木桶
私市醸造の北さんに加工酢についてお話しをうかがいました。


すし酢
すし酢は昆布エキスが入っていて、お手軽にすし飯が作れます。


製造ライン
りんご酢は、果汁だけで作っています。アルコールで増量していませんので、自然な風味です。


製造ライン
お酢の製造ラインの様子です。様々な加工酢が作られています。

酢酸菌

研究室にある酢酸菌です。これを使い紫芋の酢を作っています。
人気の黒酢もあります。ハチミツを水を加えれば黒酢ドリンクができます。

ミ)
お酢造りの世界も奥が深いのですね。

北)
例えば、ぶどうが酵母によってアルコール発酵を経てワインになりますね。さらに酢酸菌による酢酸発酵を経てワインビネガーになるというように、りんごや梨でも同様のプロセスでお酢を造る事ができるのです。目に見えない微生物の働きによってお酢は造られていくのですよ。

ミ)
果物から造られたフルーティーな風味のお酢は、どのような使い方がおすすめでしょうか?

北)
りんご酢はドレッシングやマリネの時に用いると、香りがフルーティでとても美味しいですが、それ以外のご利用方法としてはバーモントドリンクをおすすめしています。りんご酢も梨の酢も水で薄めてハチミツを加えるだけでとても飲みやすくて美味しいバーモントドリンクができるんですよ。特に梨の酢は、ほのかに梨の香りがするまろやかな味のオリジナル酢なので、地元千葉県の特産品としてもオススメしています。

ミ)
私は黒酢ドリンクが好きなのですが、私市醸造では黒酢もお造りになっているのですよね。

北)
はい。玄米で造ったお酒に酢酸菌を加えて、伝統的な表面静置発酵法(桶の中で表面に菌膜を張った酢酸菌の働きでゆっくりと発酵させる昔ながらの発酵方法)で仕込んでいます。ゆっくりと3ヶ月以上の期間をかけて醸造しています。黒酢はアミノ酸とミネラル分が通常のお酢に比べて多いので、最近では愛用されている方が増えてきました。こちらもハチミツと水を加えていただくことで美味しい黒酢ドリンクがお作りいただけます。焼酎で割って飲むという方もいらっしゃいますね。最近、健康志向の方が増えてきたせいか、黒酢は静かなブームになっているみたいですよ。

研究室
お酢は目に見えない微生物の動きによって作られています。研究室は、まるで実験室のようです。


梨の酢
梨の酢は地元、鎌ヶ谷市の名産である梨を使ったオリジナル商品です。


黒酢
人気の黒酢です。アミノ酸とミネラル分が通常のお酢に比べて多いので、健康に良い言われています。
様々な酢の加工品を作っています。ぜひお料理にお役立てください。

ミ)
私も黒酢のツーンとした酸味とコクのある味がすごく好きで、料理に使うよりドリンクとして飲むことの方が多いです。最後にマヨネーズについても教えてください。

北)
原材料は醸造酢、りんご果汁、レモン果汁、水あめ、全卵、なたね油、砂糖(粗製糖)、天塩、香辛料です。うちのマヨネーズは圧搾法で抽出した一番絞りのなたね油を使用しているので、なたね油の自然な成分が豊富に残っています。もちろん化学調味料は使用せず、素材本来の味を生かしたマイルドで美味しいマヨネーズになっています。卵は黄身だけでなく全卵を使用しています。

ミ)
マヨネーズは使う原材料によって本当に味が変わってきますからね。添加物の入っていない安心して使える美味しいマヨネーズがあるのはすごく嬉しいです。

北)
今は消費者の方のニーズが様々なので、昔のようにお寿司屋さん用の寿司酢だけを作るのではなく、お酢を利用した様々な酢の加工品を研究開発しています。ベーシックな食酢から、日常で使いやすい調味酢、そして飲むお酢としてのハニーバーモント、さらにマヨネーズやドレッシングまで、製品も多岐にわたって作られていますが、全て自信を持ってお届けできるものだと思っていますので、どうぞよろしくお願い致します。

ミ)
ありがとうございました。たくさんの種類のお酢がありますので、少しずつミレーのお客様にもご紹介していきたいと思っています。2度にわたっていろいろご説明してくださりどうもありがとうございました。

マヨネーズ
素材の味が生きたマヨネーズです。


カボチャのりんご酢マリネ
カボチャのりんご酢マリネを作りました。私市醸造のお酢で料理のレパートリーが広がります。


商品
お手軽、使い方いろいろ、私市醸造のお酢です。ぜひお試しください。
風子 いつもは農家さんの取材に行って、畑の土の中の微生物の話をお聞きしているのですが私市醸造の工場の中でも発酵に伴う微生物の働きについてお話をお聞きすることになりました。まさにこれからの健康のキーワードは「微生物」だと風子は思っています。いかに体内にいい微生物(発酵食品)を取り入れて腸内細菌をいい状態に保てるかが、健康の秘訣にもつながります。お酢を使ったさっぱりとしたメニューは暑い日でも食欲を後押ししてくれます。皆さんもお酢を上手に生活の中に取り入れて、真夏を元気に乗りこえてくださいね!
取材者:川端 えい子(風子)
年月日:2006年8月3日
 
お客様の声
 


 
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