風子のタイ買い付け旅行記

風子のお店「風楽」ではオーガニックレストランの他、風子がアジアに直接買い付けに行って、仕入れてきたアジア雑貨の販売コーナーも常設しています。そのため年に数回、東南アジアに買い付けに行っているのですが、今回もまた夏の服などいろいろ仕入れてくるために単身タイへ。店が終わってから荷物をさっとスポーツバックに詰めて、いぐさの草履をはいて散歩にでも行くような格好で、成田空港へ向かいました。

 

バンコクからチェンマイへ、単身で買い付けの旅に行ってきました。

 

格安チケットを買ったため出発時刻は夕方、バンコクまでは6時間かかるので到着は深夜になります。時差は2時間なので、いつもならもう寝ている時間。タイに着いてからは、バンコク国際空港で適当な場所のベンチを見つけて朝まで寝転がっていました。数時間そこで過ごすと、朝一番のチェンマイへの飛行機に乗れるので、この方が効率よく回れるからです。バンコク国際空港は24時間オープン。寒いくらいに冷房が効いている明るくて広い空港なので女の一人寝も安心?(ただしほとんどそういう人はいませんし、これは決しておすすめできる方法ではありません)

チェンマイはバンコクから北へ700km。飛行機だと1時間ちょっとですが、夜行バスや列車でも行くことができます。山岳民族のトレッキングへの起点でもあり、文化や手工芸の町でもあり長期滞在者の多いリゾート地でもあります。高速道路や渋滞する道路、高層ビルなどが立ち並ぶバンコクと違って、遠くには山も見えるし、水辺も多く、どこかほっとする町なので、もっぱら仕入れはチェンマイ中心に行っています。

チェンマイは、ターペー門という城壁を境にして中と外に市街地が広がっています。空港に着いたらソンテウと呼ばれる赤い乗り合いタクシーで街中へ。タクシーだと100バーツくらいはかかりますが、このソンテウだと20バーツと安上がり。ただし同じ方向に行く人がバンの荷台席に同乗します。この他トォクトォクと呼ばれる屋根つきバイクのような乗り物も庶民の足。これも乗ってみるのは面白いですが、値段は交渉次第なので、初めてタイに行かれる方は、相当高い金額を言われるかもしれませんのでご注意を。

タイの通貨はバーツと呼ばれ、1バーツが現在約3円。街中での平均的な時給は20バーツなので、1万円は月給くらいの価値になります。

タイは熱帯モンスーン気候なので今は雨期。夕方になるとスコールのような雨が降り、平均気温も30度を超える一年中で一番暑い時期です。ここ数日、日本は寒い日が続いていたので、バンコク国際空港から1歩出ると、いきなりサウナにでも入ったかのような暑さです。安いホテルを探してチェックイン。高級ホテルから安宿までありますが、最近は、1泊800円前後のエアコンとホットシャワー付の安ホテルが私の定宿です。さっそく荷物を置いて屋台にご飯を食べに。

タイの魅力はこの屋台にあると言ってもいいでしょう。どんなに高級なホテルが立ち並んでいても裏路地には屋台がたくさん並んでいて、安くておいしいものがたくさんあるのですから。センミンと呼ばれる米粉で作った汁つきの麺が庶民の食事の定番で、私もタイにきたらまずセンミンを食べます。口に入れるといきなりパクチの強烈な匂いがしますが、値段も20バーツと格安!屋台の食堂の机の上に必ず並んでいるのが、ナンプラーとプリックと呼ばれる唐辛子の酢漬け、そして某メーカーの化学調味料。化学調味料が大嫌いな私は作る時に使わないで、とお願いするのですが、なぜかタイの屋台の人たちは化学調味料が大好き。たくさん使うのがサービスだと思っているようです。でもセンミンを作るスープは地鶏のガラでしっかり採ったスープです。

 

 

バンコクの夜景
バンコク到着は深夜でした。

 

ソンテウ
赤い乗り合いタクシー「ソンテウ」で街中へ出ます。

 

トォクトォク
トォクトォクは屋根つきバイクで庶民の足です。

 

屋根つき自転車
自転車と一体になったものもあります。

 

町の様子
町へ繰り出すと二人乗りのバイクや、タクシーが渋滞しています。

 

屋台
タイの魅力は屋台と言ってもいいでしょう。様々なものが食べられます。

 

屋台では種々雑多なものが売られていて、とても楽しいです。

 

果物の王国でもあるタイは、今、南国フルーツが旬。ドリアンはじめマンゴスティン、ランプータン、バナナ、マンゴなどが屋台にはたくさん並んでいます。ソムという、みかんの皮をむいて圧縮機で絞ったジュースが風子は大好きで、街角で何度も買っては飲んでいました。果汁100%のフレッシュジュースが20バーツ。ミネラルウォーターとほぼ同じ値段です。

空港のベンチではほとんど寝られなかったので、歩き回る前にまず柔軟体操?街角のマッサージ屋さんで体をほぐしてもらうのです。風子のお気に入りは、ロイカオと言ってマッサージスクールもやっている老舗のマッサージ屋さん。建物も地味ですが技術は確かなので、私はここのマッサージが大好き。全身を軽くマッサージしてから、薬草をガーゼに包んでスチームしたアツアツのものを体にパッテイングしてもらいます。2時間で500バーツ。施術の後は、全身、真黄色になります。以前、帰国する日の午前中にこれをやってもらってそのまま帰ってきたら、空港に迎えに来た友人が私の顔色を見て、タイに行って黄疸が出たのではないかと真剣に驚かれてしまったという笑い話もあるほどです。でも薬草の成分が体に染み渡って本当に「効く~」と言う感じなのです。いわゆる「タイマッサージ」というのは、体を大きくひねったり伸ばしたりと激しい動きをするので風子は好きではありません。

体がラクになったので、そのまま町を歩きながら馴染みの店を見て回り、夏物の衣類などをいろいろ買っていきます。タイの洋服屋さんは、ほとんどの店にレジがなく、買ったものを一つずつ伝票に書いていくので精算にとても時間がかかります。もう顔なじみなので商品はホテルまで運んでくれるため、荷物は持たないで大丈夫。以前は暑い中、重たい荷物を抱えながらホテルまで歩いていたのですから、ラクになったものです。

それにしても本当に暑いです。お化粧をしない風子ですが、さすがにこの紫外線が気になるので、日焼け止めを何度も塗りたくり、帽子を深くかぶって日焼け予防。

お昼はインド人のやっているカレー屋さんへ。タイは仏教国なのであちらこちらに寺院がありますが、この辺りにはイスラム教徒も多く、ベジタリアンレストランも多いので、風子は大助かり。タイに来たら、屋台という最も安くて手軽な食文化に触れること、そして一流ホテルの高級レストランにもせっかくだから入ってみること。これがタイのおいしさを両面から楽しむ秘訣だと思います。

私は市場を歩きながら屋台で売られているものを見るのが好きです。こんなものまで売っているの?と思うもの、たとえばビニール袋に入れて飲むインスタントコーヒー、ジューサーにかけたジュース、ココナッツミルクを入れて作るタイ風フルーツポンチ、ガイヤーンと言われる焼き鳥、なまずのから揚げ、アヒルの焼き物、腸詰の肉(ウインナー)の丸焼き、揚げ菓子や焼きバナナ、色とりどりの怪しげな粉(着色料の宝庫!)を混ぜて作るドリンク・・・などなど屋台だけでもあらゆるものが食べられます。

3時すぎた頃から通りにリヤカーのようなものが集まってきます。これがチェンマイで有名なナイトバザールの準備です。あれよあれよと言う間に通りの左右にはリヤカーが立ち並び、そのままお店に変身。服からブランドのコピー商品、おもちゃ、食べ物までたくさんのおみやげものが、こうこうと光る裸電球の下に並べられていきます。

ほとんどが観光客相手のおみやげもの屋さんなので、店で売れるようなものはあまりないのですが、それでも歩いていると掘り出し物がたくさんあって面白い。山岳民族のアカ族も自分たちで作ったアクセサリーや衣装などを売りに現れます。

夕食はバザールの中にある店で、野菜炒めとフライドライス(チャーハン)を食べました。数あるタイ料理の中でも私は野菜炒めが一番好きで、タイの野菜文化の豊富さにいつも感心してしまいます。

 

 

ライチやみかん
ライチやみかんなど、様々な果物が並んでいます。

 

フレッシュジュースを作る女性
果物をその場で絞って、フレッシュジュースを作ってくれます。

 

ジュース
ミネラルウォーターと同じ値段で安いし、新鮮です。

 

衣料店
買い付けのために衣料品を見て回ります。

 

カレー
お昼はインド人の作っているカレーです。

 

焼き鳥
タイの食文化は、みるだけでも楽しめます。

 

腸詰め
ウインナーなども屋台で手に入ります。

 

手仕事の文化はタイの大きな魅力です。

 

夜遅くまで歩いて、次の日もまた歩き、ホテルには着々と仕入れたものが集まってきます。全部が揃ったところで、夕方、荷物を送るため国際宅急便の事務所に行きました。手荷物でも持ち帰るのですが、やはり持ちきれない分は宅急便で日本に送ります。20キロで15000円くらいでしょうか。人間の航空運賃並みに高いです。輸入手続きをするためインボイスという商品リストを作成します。これを元に日本についてから関税を払うわけです。ホテルにいる間は商品を素材ごとに分別し、部屋中商品だらけにしながらインボイスを書くのに一人格闘しています。

でもこれを発送してしまえば、とりあえずチェンマイでの仕事は終わり。慣れてきたせいかとても早く仕入れができるようになりました。ちょっと時間ができたので、明日は一度くらいエステを体験しようといろいろパンフレットを見ていました。

そして見つけたのが、シナテイバスパというチェンマイでも老舗のスパ。ハーブサウナ、ジャグジー、フェイシャル、ボデイマッサージ、ボデイパックが3時間で1600バーツという優待コースがありました。何とホテルまで送迎付です。

30種類のハーブをスチームしたサウナに入って、バラの花びらたっぷりのジャグジーに15分。それから1時間かけて顔のマッサージとパック。その後はオイルを使ってボデイマッサージをして、ココナッツと蜂蜜を混ぜたミルクで全身をパック。気持ちよくて思わずウトウト・・・。こんな時間、タイにいるからこそできるというもの。買い付けは、確かに大変な仕事ではあるのですが、日頃、忙しい風子にとっては意外と束の間の休息だったりするんですよね。すっかり体もリラックス。

次の日はバンコクに戻り、またバンコクでも買い付けの続きです。バンコクではいつも観光もせずにショッピングセンターを歩き回っています。最後は日本へのおみやげを伊勢丹の中にあるスーパーマーケットで買います。空港で買う10分の1くらいの値段でドライマンゴーやチョコレートなどを買うことができます。

それにしてもおいしいタイ料理を食べて、大好きな足マッサージを毎晩やってもらって、時にはオイルマッサージ・・・。重たいものを持って暑い中、歩き回るのは疲れますが、その分、体も格安料金でしっかりケアすることができるので、帰国早々、休むことなく仕事に復帰できるようです。

タイにはもう20回以上行っていますが、ずっと飽きずに行っていられるのは、タイの手仕事の文化が好きだからだと思います。手織り、手編み、手刺繍、草木染・・・・。人の手のぬくもりが伝わる、伝統的なタイの文化をなくしてほしくないと思うし、また体にも気持ちのいいコットンやシルクの製品を、みなさんにも知っていただくことができたらと思って、毎回せっせと通っているのです。

タイは時間がゆったりと流れ、とてもリラックスできます。みなさんもぜひ行ってみてくださいね。

取材:2005年5月2日

 

 

山岳民族 アカ族
山岳民族のアカ族もアクセサリーや衣料を販売しています。

 

野菜炒めとチャーハン
夕食は野菜炒めとチャーハンです。

 

国際宅急便の事務所
国際宅急便の事務所で、荷物の発送手続きをします。これが終われば、買い付けも一段落です。

 

シナティスパ
シナティスパはチェンマイでも老舗のスパです。旅の疲れを癒してくれました。

 

 
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