国産米粉100%パン

最近、話題の米粉をご存知ですか?読んで字のごとくお米の粉なのですが、日本はお米の国だけあって、米粉の原料となるお米もたっぷりあります。今までは和菓子の材料などに使われることが多かったのですが、最近では米粉を使ってパンを作ろうという動きが各地で広がっています。そんな中で、いち早く美味しい米粉のパンを作リはじめた「シーアールサプライ」の社長である伊藤智代さんにお話を伺ってきました。

米粉でパンを作っている浦安市のシーアールサプライにやってきました。

ミレー風子)
こんにちは~。焼きたてパンのいい匂いがしますね~!今日は米粉のパンの美味しさについていろいろお話を聞かせてくださいね。

伊藤智代さん)
ちょうどパンができたので、まずは焼きたてを食べてみてくださいね。

ミ)
うわあ~フワフワで柔らかいんですね~。いただきま~す!

さっそくパンを試食させていただきました。もっちりとしていて、それでいて柔らかくて美味しいパンでした。

ミ)
半分に割ると中が真っ白でモチモチ!ほんのり甘くてまるでかるかん饅頭みたいですね。それにずいぶんきめが細かくてしっとりしていますね~!

伊)
そうなんです。うちのパンは米粉100%で作っているのに、よくふくらんでいて食感も柔らかくてとっても美味しいんですよ。

ミ)
米粉100%ということは、グルテンも添加していないんですか?

伊)
はい。米粉にはパン生地の粘りの特徴であるグルテン成分が含まれていないので、たいていは小麦粉からできたグルテンを添加して作られていますが、うちはアレルギー物質25品目を除去して作っているので、小麦グルテンも使っていないんです。

ミ)
実は私も米粉100%のパンを作ったことがあるのですが、いくら長い時間発酵させても膨らまなかったんですよ。焼けるには焼けたのですが、パン型の半分くらいまでしか高さがなくて、失敗した固いパウンドケーキみたいになっちゃいました。だから米粉100%ではパンを作ることはできないと思っていました。どうやってこのふっくら感を出すのでしょうか?

伊)
それは企業秘密なのでお教えできません(笑)。この仕事を始めて3年ほどになりますが、最初の頃は随分試行錯誤して、どうやったら膨らませることができるか、いろいろ研究した結果ですから。

伊藤智代さんと早川店長
シーアールサプライ社長の伊藤智代さんにお話を伺いました。

焼きたてのパン
ちょうどパンが焼きあがりました。

割るとモチモチ
半分に割るととてもモチモチです。きめ細かくてしっとりしています。

米粉
これがパンの生地に使われる米粉です。
きっかけは、アレルギーを持つ方々にも安心して食べられるもの作ること。

ミ)
ベーキングパウダーもホイップした卵も入っていないんですよね?

伊)
はい。原材料は米粉(うるち米)とてんさい糖、食塩、生イースト、オリーブオイルだけです。しいて言えば、いろいろ試行した結果、当社の米粉パンには北海道産の生イーストがとてもよく合うのではないかなと思っていますが・・・。

ミ)
そんなシンプルな材料でこれだけの味を出せるなんてすごいなあと思います!伊藤さんはもともと飲食のお仕事をされていたのですか?

伊)
いいえ。全く畑違いの分野です。でも、自分で起業したくて請負業の会社を設立しました。当時から会社名は「シーアールサプライ」でした。そしてパンを作るようになって、そうだ、これは「クリエイティブ(C)・ライス(R)」の略だなんて思ったんですよ。その名の通り、お米をご飯としてだけでなく形を変えて提供していくという意味でピッタリだなあと思っています。

ミ)
特に飲食のお仕事ではなかったのに、どうして米粉パンを作ることになったのですか?

伊)
私も子供たちも特に食物アレルギーがあるわけではないんですよ。でもある時、頭痛薬を飲んで、ショック症状を起こし呼吸ができなくなって病院に運ばれたことがあるんです。その時、初めてアレルギーって大変なんだなあって思いました。それでアレルギーを持つ方たちが安心して食べられるものがあったらなあと、いろいろ試行して米粉パンにたどりつきました。

早川店長と伊藤社長
アレルギーを持つ方たちが安心して食べられるものがあったら、それがきっかけで米粉パンを作りました。

ミ)
米粉パンを作る時は上新粉を使うのですか?

伊)
上新粉と米粉は原材料は同じなのですが、厳密に言うと製粉方法が違います。上新粉の用途は主に和菓子なのでざらざらとしていますが、パン用の米粉はパウダーのように軽くて細かい粉なんです。

国産の米粉だけを使っています。もっちりした食感をお楽しみください。
米粉パンはなるべく早めに食べましょう
米粉パンは小麦パンに比べると水分が抜けやすいので、なるべく早くお召し上がりください。

ドッグパン
ホットドッグを作るのに最適。ドッグパンです。

ミ)
米粉はその性質から言って、時間が経つと固くなりやすいと思うのですが、その点で何か注意することはありますか?

伊)
確かに米粉パンは小麦パンに比べると水分が抜けやすいという特徴があります。だからなるべく早く食べていただきたいですね。食べきれない場合は常温で置いておくよりも冷凍をおすすめしています。開封は食べる直前にお願いします。トースターなどで軽く焼いていただけると、より美味しくなりますよ。パサつきが気になるようでしたら、焼く前に霧吹きをかけたり、蒸し器で蒸したりするとふっくらします。また電子レンジでの加熱は30秒以内にしてくださいね。蜂蜜やオリゴ糖などととてもよく似合います。

ミ)
米粉の性質をわかっていただいた上で美味しく食べていただけるといいですね。こんなにふっくらもっちりとした米粉パンなのでお客様からもたくさんのお声が寄せられていることでしょうね。

伊)
はい。今まで小麦アレルギーでパン食ができなかったお子さんが、一緒にパンを食べられるようになったとか、小麦粉だけでなく25品目のアレルゲンを除去しているので、卵や牛乳のアレルギーをお持ちのお子さんも、安心して食べられて嬉しいと言っていただいています。それに、原料がお米なのでとても腹持ちがいいと喜んでくださる方もいらっしゃるんですよ。

ミ)
私も自然食レストランをやってますので、お店にはアレルギーをお持ちのお子さんはとても多くいらっしゃいます。個別にアレルゲンを除去したお食事をご用意しているのですが、本当にそういう方たちは食事にとても気を使っていらっしゃるので、ご家族で同じものが食べられるだけでも嬉しいと喜んでくださいますね。

プチロールパン
お子様におすすめ。プチロールパンです。

米粉パンサンドイッチ
米粉パンを使って美味しいサンドイッチを作りました。米粉パンならお醤油味のお惣菜とも合いますよ。

伊)
そうなんですよ。このパンを通してご家族みんなが同じ食卓で同じものを食べていただけるようになる・・・。美味しいものを一緒に食べて、お子さんたちの笑顔が増えていったら、とても幸せですね。

ミ)
最後にミレーのお客様に一言お願い致します。

伊)
米粉パンと一口に言っても、グルテンを添加していたり、小麦粉に米粉をほんの少し加えて作っているものもあるので、米粉100%のパンはとても珍しいかと思います。うちのパンは国産の米粉だけを使っているので、どうぞ安心して食べてくださいね。そしてこんがりと焼いた美味しい米粉パンの食感を楽しんでいただけたらと思っています

川端えい子(風子)

輸入小麦粉の値上げで、パン屋さんに限らず小麦製品は軒並み値上げが続いています。こんなご時世でも、国内産のお米を原料にしている米粉パンだったら、安心して食べられますね。お米だけあって、和食にも意外と似合いそうですよ。皆さんもぜひお試しくださいね!

取材者:川端 えい子(風子)
年月日:2008年3月10日
 
お客様の声
 


 
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