千葉県香取市 加瀬 嘉男さん

収穫を終えたばかりの有機栽培の畑に行くと、必ず目にする光景があります。
それは、土の上に散らばった作物の姿。デコボコして形が悪かったり、大きすぎたり、小さすぎたり・・・。特に有機栽培のにんじん畑では、収穫を迎えた作物の約3割が、規格に合わないという理由で廃棄されています。農薬や化学肥料を使わないためため、規格を外れるものがたくさん出来てしまう。これが有機農業の現実です。
「形が良くないだけで、味わいは全く同じ。捨てるんじゃなくて、何かに使えたらいいのに・・・」 そんな有機農業や無農薬栽培に取組む農家さんたちの長年の願いが、あるにんじんジュースを作り出しました。

おいしいにんじんだからこそ

「にんじんそのものがおいしくなかったら、ジュースにしようなんて考えなかったと思います。」
ミレーと15年来のお付き合いのある農業生産者団体で、にんじん農家さんのリーダーを務める加瀬嘉男さん。加瀬さんの指導の下、20件の農家さんが育てるにんじんは、みずみずしく大変味が良いことで地元でも有名です。
このにんじんのおいしさに惚れこむスタッフと共に、規格外のにんじんを丸ごとしぼったジュースを作ろうと決断したのは2年前。
「安心でおいしいにんじんで作るジュースだから、保存料も合成添加物も使わず、それでいて誰にでも飲んでもらえるような味のいいジュースにしたかったんです。」

にんじん生産者の加瀬さんの畑にお邪魔しました(写真上)/ぷっくり膨らんだ加瀬さん自慢のにんじん(写真下)
にんじん嫌いも大喜び!
とろーり濃厚な喉ごし。にんじん丸ごとの美味しさです(写真上)/ラベルの細部にまで、作り手の思いが詰まっています(写真下)

にんじんの味にうるさい農家さんも納得する、日本一のジュース作りを目指して研究に研究を重ねること1年。にんじん果汁「98%」という大変珍しい濃厚なジュースが完成!
水分は一切加えず、ジュース1本あたり、100gのにんじん4本分の繊維と果汁が丸ごと入ります。にんじん特有の臭みがなく、しっかり甘くて後味も爽やか。
実は、特別栽培されたデコポンなどから作った「企業秘密」の天然酵母が隠し味。
とっても優しい味わいのおかげで、にんじん嫌いなお子さんも、このジュースなら喜んで飲むというから驚きます。

頑張れるのは、このジュースのおかげです

有機農業は、普通の栽培方法に比べると、病気や害虫への有効な対処が出来ないためリスクが高く、草刈りや土作りに大変な手間がかかります。それでも安心でおいしい作物をお届けするため、農薬を使わない農業に取り組んできた加瀬さん他20名の農家さん。
「形が悪くても、手塩にかけて育てたものだから、捨てるしかないなんて本当に悔しくってね。でも今はこのジュースのおかげで、また来年も有機農業で頑張っていこう、もっともっとおいしいにんじんを育ててやるぞって思えるんだよ。」
そう笑顔で力強く語る加瀬さんの姿がとても印象的でした。

にんじんを掘りながら、笑顔でお話し下さる加瀬さん(写真上)/加瀬さんと、ジュース考案者の守永さん(写真下)
デコちゃんの甘熟にんじん搾り

このジュースを飲むことが、生産者さんを元気に、そして自分の体も元気にしてくれる。一口一口に大切な意味を持つこのにんじんジュースで、厳しい有機農業の現場で頑張る農家さんを応援してみませんか?

取材者:米久保 和美
年月日:2009年1月19日

 
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