千葉県香取郡 ミレー代表 早川 世治

日ごろからミレーをご利用いただき誠にありがとうございます。生産者さんの心のこもった野菜や食材をお届けすることで皆さまとご縁ができましたことに心から感謝しております。 ミレーはこの9月に9周年を迎えることができました。これもひとえに皆さまの厚いご支持をいただいた賜物と思っております。心より御礼申し上げます。
この「今週の生産者さん」では、日ごろは生産者さんの活動や生き方などをご紹介しています。今回は皆さまへの御礼とともにミレーについて改めてご紹介させていただきたく早川店長にご登場願いました。

ミレーが創業したのは平成7年のこと。早川店長が個人経営として無農薬野菜の宅配事業を開始。無農薬野菜の美味しさに感動した早川店長は「この素晴らしさを多くの方々と共有したい」と、たったひとりで始めたのです。
創業当初は早朝、農家さんを手伝い、収穫した野菜を梱包してお客さまにお届けする毎日でした。労を惜しまず仕事に打ち込んだそうです。たくさんの困難にも直面し、挫けそうになったことも。その時、いつも支えになったのはお客さまの「野菜おいしかったよ」「また楽しみにしているよ」との喜びの声と笑顔でした。
早川店長と長年、苦楽を共にしてきた仕分け担当の嶋田統子リーダーは当時を次のように振り返ります。「社長が集荷し私たちが仕分けするといった毎日でしたね。当時はたいへんな環境だったけれども、従業員全員で一丸となって頑張りました。つねにお客様の笑顔を第一に考え、喜ぶ姿を想像しながら仕分けをさせていただいております」。

(写真上)お客さまの喜びを支えに生産者さんとともに歩んできました。左は加藤びわ園の加藤繁さん/(写真下)加藤さんが育てたびわ。ご贈答用としても大変ご好評いただきました

生産現場に赴いて現場の様子を確認。生産者さんとのつながりを広めています。(写真上・右はミレーに有機JAS認定の野菜をお届けいただいているナチュラルシードの石井吉彦事務局長)

平成13年、法人化に伴い社名をミレーとしてスタート。収穫した後の畑で落ち穂を拾う女性たちの姿を繰り返し描いた、フランスの画家ジャン・フランソワ・ミレーから名付けました。
翌年、インターネットをはじめとした通信販売業に本格的に乗り出し、全国各地のお客さまとのご縁がさらに広がることに。
早川店長は「メール等を通じてより多くのお客さまとのコミュニケーションを深め、生産者さんとお客さまにしっかりご支持いただけるようになりたいと思いました」と話します。
平成17年には本店を現在の多古町に移転。すぐ近くに農家さんがいるという利点を生かして、毎朝届く穫れたての野菜をその日のうちに発送しています。
美味しさを損なわずに召し上がっていただけるよう収穫から発送までスピードを重視。
仕入れの時間や物流コストをかけずに適正な価格を心がけ、皆さまに無農薬野菜の美味しさが伝わるよう努めています。

早川店長は、生産者さんの現場に赴く際は満足いただける食材をより多く探し当てるため、あらゆる感覚を研ぎ澄ませながら思い切った行動に出ることもあります。
例えばこんなエピソードは茶飯事。今年3月、南房総市でびわ園を営む加藤繁さんをお訪ねした時のこと。
高さ7、8メートルにもなるびわの樹の上で、豊かな実りを迎えるための「摘果」を黙々と行っている現場に遭遇。命がけの作業に度肝を抜かれ、感動冷めやらぬ状態で取材を終えました。
帰路に就くかと思ったところ、早川店長は「天然の洞窟でアワビやサザエを休ませている場所が勝浦にあるんだ。これから行こう」と唐突に提案。いきなり天然洞窟に赴いて、渡辺水産さんの渡辺一浩社長にお会いしました。
早川店長は、天然洞窟の静かな環境で活きの良さを取り戻しているアワビとサザエをお客さまにお届けしたいという思いを、半年ほど前から温めていたとのこと。

(写真上:びわ園で取材を終えた後、いきなり足を運んだ勝浦市鵜原海岸にある天然洞窟。/写真下:突然の訪問にもかかわらず、快く迎えてくださった渡辺水産さんの渡辺社長)

渡辺社長は笑顔を見せながら「来る前に連絡くらいしてよ~」と冗談交じりに話しつつも、「実際に来ることは大事なんだ」と心意気を十分感じたらしく、商談は即座にまとまりました。この日は朝、多古町を出発し房総半島を一周。走行距離は360キロにも及びました。
こうして生産者さんと膝を交えて話し合い、信頼を構築してきたことでネットワークを広げてきたのです。

お客さまの笑顔を思い浮かべながら、丁寧にかつ手際よく仕分けをしていきます。

9周年を迎えた今年は「原点回帰、基本の徹底」を掲げて意思疎通や連携を素早くし、サービス向上への意識を一段と高めています。創業時のように初心を忘れず一つ一つ出来ることを力を尽くして取り組んでいます。
早川店長は今後のミレーについて「品質、鮮度、価格、利便性、交流の5つにこだわりながら生産者さんとのネットワークをいっそう広げていきます。そして利便性の向上と交流を深めていくことに力を注いでまいります」と意気込みを語ります。今後もミレーは品揃えなどをいっそう充実させ、皆さまにご支持いただける店舗づくりに励んでまいります。皆さまからの温かいご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。


箱詰めがほぼ完了し、あとは発送されるだけになったお荷物!

今回お伝えしたようにミレーは9周年を迎えることができました。日々、生産者さんからお届けいただく鮮度抜群の野菜を目にするたびに、ミレーは有機栽培や無農薬栽培のメッカと言える場所にあるのだと改めて実感します。生産者さんとお客さまからはいつも感動と励ましのお声・お便りをいただいています。このような恵み豊かな場所でこれまで生産者さんとお客さまに支えられてきたのだと、感謝の気持ちでいっぱいです。

取材者:松本 一直
年月日:2009年9月8日

 
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