取材の当日は、今にも泣き出しそうなどんよりした曇り空。畑に降り立つと、椿さんと奥様、跡継ぎの息子さんがにんじんの収穫に勤しまれていました。
「今日はたまたま息子が休みだったんで、手伝ってもらってるんだよ」
畑の遠くで黙々と作業を進める息子さんと、その少し手前で掘り出したばかりのにんじんの葉をカットしていく奥様。
よっこらせ、と畑の横に腰を下ろした椿さんに習い、私も邪魔にならないように腰をおろし、お話を伺うことにしました。
「うちのにんじんねぇ~・・・お客さんはみんなそう言うよねぇ、うまいって。俺はずっとこれを食ってるからよくわかんないんだけどね」
なんとも贅沢な話です。
これほど美味しいにんじんが育つのですから、何かきっとヒミツがあるに違いない!と質問すると・・・
「この辺の土によく合っているんだろうね。当たり外れはあるけど、大体よく育ってくれるから」
と、ちょっと拍子抜けするお言葉が。
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