青首大根 林勝夫さん

おかげさま農場の代表である高柳さんの片腕でもあり、農場運営の中心的なお仕事をされているのが林さんです。今回で風子の取材も2回目となりました。今回の取材は、まだお正月前だったので、ちょうど刺身のツマ用の大根堀りが忙しい時期と重なり、畑で作業しながらの取材となりました。

おかげさま農場のメンバー、林勝夫さんの大根畑にやってきました。
林勝夫さん
林勝夫さんはおかげさま農場のメンバーです。今回は大根の収穫を取材しました。

大根畑
広い大根畑には6000本もの大根が植わっています。

ミレー風子)
こんにちは~。今日は北風が強くて寒いですね。

林)
そうだねえ。ちょうど今、ツマ大根の出荷が最盛期で、昨日から3日間ずっと畑で大根堀りをやっているんだよ。

ミ)
ずいぶん広い大根畑ですねえ!こんなに長い畝に全部大根が植わっているなんてスゴイです!

林)
1反歩に30cm間隔で6000本植えられているよ。この畑は、近くにある大根のツマを作る加工場に頼まれて、ツマ用の大根を作っているんだ。年末はツマの需要が多いので、うちの奥さんと二人がかりで一日中ずっとこの作業をしているんだよ。

ミ)
ツマ用の大根は、普通の大根とは別の品種なのですか?

林)
いやいや、ツマ用と言っても違う品種ではなくて、同じ青首大根なんだよ。

ミ)
青首大根の首は最初から青くなっているのですか?

林)
青首と言っても最初は白いんだよ。どんどん土の中で根の部分が伸びていくうちに頭が土から出てくるでしょ? その頭に日光や霜があたってだんだん青くなっていくんだ。霜にあたると大根は寒さから身を守ろうとするから養分が大根に蓄積されて甘くなっていくんだよ。だから今の時期の青首大根はとっても美味しいよ。

ミ)
根菜は体が温まりますものね。青首大根の今年のできはいかがでしか?

林)
これは昨年の9月上旬に種を蒔いたものなんだけど、台風の被害もなかったし、大根にとっては比較的いい天候に恵まれたので、すごく順調によく育ってくれたよ。大きさも揃っているし、病気も出ていないきれいな大根ができたね。無農薬で作っていると、2割くらいは出荷できないようなものがあるんだけど、今回はそれも少ないみたいだね。

青首大根
青首大根は、最初は白いです。土の中で根が伸びるにつれて、大根の頭に日光や霜があたってだんだん青くなっていきます。また、寒さで甘さも増します。
作っている人の畑を見てください。農場見学は歓迎です。
収穫した大根
収穫した大根を並べています。

トンネル
霜を避けるために、トンネルに入った大根もあります。

ミ)
こうして土の上に並んでいる大根を見ても、ちょうどいい大きさに揃っているし、虫食いも少ないですね。

林)
これからミレーに出荷する青首大根にはトンネル(小さなビニールハウスのような農業資材)もかけてあって、とてもいい状態の大根に育っているよ。葉に霜があたってないから葉付きで出荷できるだろうね。

ミ)
こちらの畑はトンネルなしですが、種まきの時期によってトンネルをかけたり、かけなかったり、栽培の方法や期間も変わるのでしょうか?

林)
寒くなってから蒔いた大根は育つのが遅いからね。これからは寒さもどんどん厳しくなるから、トンネルをかけたり、その後の春大根はハウスで作ったりと、時期に合わせて栽培方法を少しずつ変えていくんだ。

ミ)
生育が順調だったということは、お味の方も美味しいということですよね?

林)
そうだね。水分もたっぷり含んでいるし、煮ると甘くてとろっとしていて美味しいよ。今年はとってもいいできだね。

ミ)
林さんの畑に使っている堆肥は、確か植物を中心に作っていらっしゃるとお聞きしましたが・・・。

林)
野菜自体が植物だからね、堆肥も植物を中心に作っていこうと思ったんだ。だから、うちでは雑草や落葉に米ぬかや油粕を加えて2年かけて発酵させた堆肥を使っているよ。

ミ)
農場の見学をできる限りしてほしいと思っていらっしゃるそうですね。

林)
たくさんの方に見学に来てもらえると、農家の方は大変なんだけど、自分達が食べるものの事だから、作っている人の畑を見て、本当に安心して食べられるものかどうかを確認してほしいと思っているんだ。安心して食べられる野菜を食べたかったら畑を見るのが一番だからね。それに、有機農業は農家ばかりがんばってもできるものではないから、食べる人たちにも、有機農業をやっている農家を応援してほしいんだ。そうでなければ日本で農業をやる人はどんどん減ってしまうよね。

頭を出した大根
今年の大根は成長も順調で、味も甘くて美味しいです。

収穫を終えた畑
収穫作業が終わった畑。「作っている人の畑を見て、本当に安心して食べられるものかどうかを確認してほしい」と林さんはおっしゃいます。

ミ)
本当にそうですね。私はおかげさま農場の野菜が大好きで、作ってくださる農家さんがいなければ、私の仕事もできないので、時間さえあれば畑に行きたいなあと思っています。

旬の野菜を食べることは美味しいし体にもよいです。
ふろふき大根
美味しい大根で料理もはばが広がります。ふろふき大根です。

大根のにんじんドレッシングサラダ
素材の味が生きます。大根のにんじんドレッシングサラダです。

大根と厚揚げのあら汁
寒い冬には大根と厚揚げのあら汁などいかがでしょうか?体が温まります。
ミ)
おかげさま農場の中で大根を作っている方は他にもいらっしゃるのですか?

林)
うちを含めて全部で3人いるよ。おかげさま農場ではみんなで作付け面積と野菜の種類を分担して、種まきの時期を少しずつずらしているんだよ。いくらうちで大根をたくさん作っても全部をまかなうことはできないからね。うちが終ったら今度は誰々さんというように順番に出荷していき、その季節の野菜は途切れず出せるように計画しているんだよ。

ミ)
おかげさま農場の皆さんはとても仲がよくてチームワークもいいみたいですね。

林)
そうだね。出荷も一緒に集まって行っているし、休みの日にはゴルフをやったり歌を歌ったりしているよ。無農薬で野菜を作っていくのはとても大変なことだけど、同じようにがんばっている仲間がいるということで支えになっているのだと思うよ。

ミ)
最後にミレーのお客様に一言お願いします。

林)
旬の野菜を食べることは体にもいいし美味しいし、自然のリズムに合っていることだと思うよ。特に大根は一年中で今が一番美味しいので、これからの季節、どんどん大根を食べてほしいなあと思っています。

風子 取材の日はとても寒かったので、夜は大根を味噌で煮て、アツアツをいただきました。寒い日に大根の煮物を食べると体も温まり心もほっとしてきますね。皆さんもぜひ大根の煮物をお作りください~。
取材者:川端 えい子(風子)
年月日:2006年12月30日