ミ)
搾った後はどうするのですか?
並)
ごまの搾りカスは家畜の餌に回しています。搾った直後のごま油は、そのままではまだカスが混じっているので、一晩放置して沈殿するのを待ちます。それから、こうぞで作った昔ながらの和紙で漉していくのです。搾油もろ過も決して無理な圧力をかけたりしないので、とても時間がかかります。
ミ)
その一連の作業が終わるのにどのくらい時間がかかるのですか?
並)
選別からろ過まで4日間かかります。それに20キロのごまから7キロのごま油しか取れないんですよ。
ミ)
えっ?半分以下しか取れないのですか?
並)
ごまは油分が多く、半分以上は油なのですが、うちの製法では一番搾りの油だけを使っているので、それくらいの量しか取れません。それに搾るのも少しずつしかできないので、二人がかりで一日に4回搾っても一ヶ月に最高で10トンしかできないんですよ。これは大手製油会社に比べてとても少ない量なのです。
ミ)
二番搾りなどは使えないのですか?
並)
大手の製油会社は、たいてい二番搾りのものも使っています。でも匂いもキツイし、後味も悪いんです。やはり一番搾りの香りにはかないません。それに油をたくさん搾るために、溶剤を使って水と油を分離させている場合もあるようですよ。その方が簡単に搾れるからです。また、脱臭や脱酸のために薬品を用いる場合もあるようです。でもうちは昔ながらの製法なので、もちろん添加物や化学調味料、薬品などは一切使っていません。
ミ)
漉すのもゆっくりなのですか?
並)
そうです。和紙の筒は二重になっていて、自然にろ過されるのを待ちます。その方がえぐみが出ないし味がいいんです。
ミ)
このような方法で作っているごま油屋さんは、日本国内に他にもあるのですか?
並)
全国でもごま油の玉締め搾りをしているのはほんの数軒だと思います。この方法は手間がかかるし量は取れないし、それに、原料となるごまそのものに油分が多いものでないとたくさんは搾れないんです。なたね油だと油分が30%と、ごまよりも少ないので、やっているところは1件だけだと思いますね。
ミ)
昔ながらの方法だと道具も古いものなのでしょうね?
並)
そうなんですよ。大正時代のものを修理しながら今も使っています。
ミ)
そういう使い込まれた昔ながらの道具をそのまま使って作るということも美味しさの秘訣なのではないでしょうか?
並)
結果的にはそういうことですね。玉締め搾りは圧力が低いので熱による酸化が少なくなります。それにごまを炒る鉄釜も開放釜(フタがない釜)で羽を回しながら炒るので、余分なものが揮発していい状態になっていきます。また和紙によってゆっくりと入念にろ過されるので、これらの伝統的な製法がうちのごま油の美味しさの秘訣にもなっています。
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贈り物用のごま油は、素敵な包装です。

色とりどりの包装のラー油です。

油茂製油のごま油は、日本テレビの「どっちの料理ショー」でも紹介されたそうです。

「江戸初期創業」、建物は「明治25年」築と書いてあります。

店内の家具は「安政三年」と書かれています。歴史あるものがたくさんあります。
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