金のとうもろこし

川島さんは「みみずの会」の設立当初からのメンバーで、有機農業の大ベテランです。今回、ミレーのお客様のために初めてのとうもろこし作りに挑戦してくださいました。

みみずの会のメンバーで成田市の川島幹夫さんを訪れました。

ミレー風子)
こんにちは~。お久しぶりです。川島さんがハウスでとうもろこしをお作りになったということで、ミレーのスタッフ一同、とても楽しみにしているんですよ。今日は初めてのとうもろこし栽培について、いろいろお話を聞かせてくださいね!

川島さん)
そうなんだよ~。とうもろこしを出荷用に作るのは初めてなんだ。だからあんまり取材にならないかもよ・・・?(笑)

ミ)
(え~取材にならない?!困っちゃうなあ・・・なんて思いつつ)いえいえ。川島さんはベテランですから、どんな作物でも育て方の基本がわかっていらっしゃるのだと思いますよ~。ところでどうしてとうもろこしをハウスで作ることになったのですか?

川)
ここではサニーレタスを作ってたんだけど、この時期はいつも空いていてもったいないから何か作るべえ~ってことになってさ。「みみずの会」にもとうもろこしを作っている人はいないから、ちょっとやってみっかって感じで作り始めたんだ。

ミ)
そうそう川島さんのサニーレタス。甘くて美味しい~ってミレーのお客様からもとても好評でしたよ。そんな野菜作りの名人である川島さんがとうもろこし作りの名乗りを上げたんですね!

川)
いやあ、わざわざ立候補したってわけじゃないよ(笑)。だけどさ、とうもろこしのようなイネ科の野菜は、植えると土のお掃除をしてくれるからさ、これはいいかなって思ったんだ。

ハウスの中
とうもろこしが元気よく育つハウスに入りました。

川島さん
みみずの会の川島さんです。有機農業の大ベテランです。

説明する川島さん
今年初めてとうもろこしを育てたそうです。

ミ)
よく麦や牧草などを空いている畑に蒔きますが、あれと同じですか?

川)
そうだね。根っこがしっかり地中に伸びるから、悪い養分などを吸収してくれると言われているんだよ。麦や牧草はセンチュウ対策にもなるしね。とうもろこしが終わった後、このハウスは太陽熱消毒をして、その後も他の野菜を植える予定だから、とうもろこしを作った事で土がより良くなってくれたらいい事尽くしだなと思っているんだ。

グングンと育つとうもろこし
順調に育っているように見えるとうもろこしですが、虫の影響が心配されているそうです。

ミ)
元気よくグングンと育っていて、すごく順調のようですね。

川)
今のところはね。だけど収穫まであと2週間。これからが勝負だね。ここ数日、梅雨の中休みで晴れの日が続いたでしょ?畑の方には急にモンシロチョウが増えてきたね。それに他の虫も何だか今年は多いなあって、板橋(みみずの会の代表)とも話してたんだよ。

ミ)
この時期にそんなに多いようでは、これからがちょっと思いやられますね。

川)
そうなんだよ。アブラムシも多くてさ、隣りのハウスに植えた坊ちゃんカボチャは全滅だよ。もう全面にビニールを覆ってダメにさせちゃうんだ。何しろ隣りだからさ、アブラムシがとうもろこしの方に広がったら困るからね。

防虫ネットと粘着テープを使って虫を防いでいます。

ミ)
ハウスの中は雑草もさすがに育ちやすいようで、随分元気に生えてますね。

川)
草刈りが大変です~なんて、これじゃあ言えないよね(笑)。もう諦めてるよ。草は気にしない。それに今、ヘタに草を刈っちゃうと、とうもろこしの根を傷めるから、もうできないんだ。

ミ)
とうもろこしは全部で何本くらい植えてあるのですか?

川)
全部で1500本くらいあるかな。3月の下旬に直蒔きしたけど、とても発芽率が良かったみたいだね。

ミ)
一本の木から一つずつ収穫するとしても、すごい数のとうもろこしを皆さんに食べていただけそうですね!

川)
素人はそう考えるんだけどね(笑)。有機農業やってたら、植えた分が全部を収穫できるなんてことは全く考えてないよ。せいぜいここから半分が収穫できたら万々歳だね。それにこの程度の量じゃ、収穫が始ったら1週間もしないうちに終わっちゃうよ。

ミ)
とうもろこし栽培で工夫されている点を教えていただけますか?

川)
この防虫ネットだね。普通、ハウスは暑くなったら、横のビニールを丸め上げて風を通すんだけど、それじゃ虫が入って実を食べてしまうから、横と入り口に全部この防虫ネットを張ったんだよ。それと虫取りの粘着テープをぶら下げてあるんだ。ほら、けっこう引っかかっているでしょ?

地面には雑草がたくさん
ハウスの中は雑草がたくさん生えています。草を刈ろうとすると、とうもろこしの根も痛めてしまうので、なかなか草刈りができないそうです。

とうもろこしの実
大きくなってきたとうもろこし。全部で1500本ほど育っています。半分くらいが収穫できれば上出来です。

虫取りの粘着テープ
虫取り用の粘着テープです。農薬を使わずに虫を取る工夫をしています。

ミ)
そうですね。でもネットがあるおかげで今のところ、害虫にやられていないのですね。

川)
まあね。だけどこれから実が大きくなってくると、甘い匂いをかぎつけていつのまにか虫が寄ってくるから油断できないね。それとこの辺りにはハクビシンがけっこういるんだよ。奴らはとうもろこしをもいで皮をむいて実だけ食べるんだ。ご丁寧に芯は捨ててあるよ。ここはハウスだから心配ないけど、うっかり夜に戸を閉め忘れたら入ってきちゃうね。

ミ)
ハクビシンは見たことありませんが、そんなに賢いんですか?皮をむいて食べて芯を残すなんて生意気ですねえ~。そういえば、一番上にあるフワフワしたものは雄花でしたよね。

川)
そうだよ。雄花の方が先に咲くんだ。雌花も花の形をしているわけではなくて、ヒゲのついた小さなとうもろこしのようなものだよ。露地だと風が花粉を飛ばして受粉するんだけど、ハウスの中って風がないでしょ?だから自分でとうもろこしの木を一本ずつ揺らして花粉をバラ撒いたんだよ。

ミ)
手動受粉ですね(笑)

川)
それとね、ハウスだから雨にあたらない分、水を切らしてはいけないと思って、けっこう張り切って水やりもしたよ。とうもろこしは乾燥に弱いから、畝ごとにポンプを動かしながら一日中水を出しているよ。

とうもろこし、順調に育っています。どうぞお楽しみに。

ミ)
ところで品種は何ですか?

川)
ゴールドラッシュという品種で、とにかく甘いとうもろこしなんだ。

ミ)
川島さんが手をかけて育てたとうもろこしですもの。きっとこの後も虫に負けず元気よく成長し、美味しいとうもろこしになると信じてま~す。最後にミレーのお客様に一言お願いします。

川)
よく大変ですね。とか言われるんだけどさ、まあ、この有機農業のやり方が俺たちにとっては普通だからさ、特に大変なんて思ってないんだよ。長いことやってきたから、もう当たり前になっちゃったね。今回は初めて作った品種だけど、順調に育っているからきっと甘くて美味しいとうもろこしになると思うよ。大勢のお客さんにたくさん食べてほしいなあ。

とうもろこし
ゴールドラッシュという品種のとうもろこしです。甘くて美味しい、そして安全、安心です。

スティックブロッコリーとコーンのサラダ
甘いとうもろこしの粒をふんだんに使ったスティックブロッコリーとコーンのサラダを作りました。夏の風味をお楽しみください。
川端えい子(風子)

どうもありがとうございました。初めて手がけたとうもろこしということで、川島さんは「わかんねえなあ~」を連発していましたが、ハウスの中では立派なとうもろこしが天井に届きそうな勢いで伸びていました。ちょっぴり照れながらも、嬉しそうに成長を見守っている川島さんのお顔が印象的でした。皆さんもどうぞお楽しみに!

取材者:川端 えい子(風子)
年月日:2008年6月14日
 
お客様の声
 
とうもろこし大好きっこ!様(2008年10月28日 18時37分)
とうもろこしが上手く育って良かったですね。
文を読んでみると、とても分かりやすくてスラスラ読めました!
これからもがんばってください!
イチゴミルク様(2010年05月25日 11時46分)
とうもろこしがハウスの中で育つとは、思いませんでした。
この文を読んで私もハウスの中でとうもろこし育ててみようかなー!!


 
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