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平飼い卵(有精卵) 千葉県香取郡多古町 佐藤 國友 さん

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ストレスのない環境が大事だね

平飼い卵(有精卵)
千葉県香取郡多古町 佐藤 國友 さん

▲平飼い歴30年の佐藤さん。なるべく自然な環境で鶏を育てたいという想いで日々奮闘中です。奥に見えるのは見張り役のワンちゃん。頼もしい!
▲鶏舎の中はゆったり。ストレスが少なく病気にもかかりにくいそう。
▲鶏舎の中には立派な雄鶏が。雄と雌が共存して有精卵を産みます。
▲奥様と二人三脚。一年を通してほぼ休みなしでの作業です。

◆のびのびと暮らす健康なにわとり!

約30年間、平飼いの有精卵を出荷している、多古町「にわとり村」の佐藤國友さんの鶏舎にお邪魔してきました。広い山の中に田畑が広がり、その一角に國友さんが作った独特の形の鶏舎が並んでいます。

――お久しぶりで〜す。ニワトリさんたちは元気ですか?

「ウチの鶏たちはストレスが少ないので一年中、元気だよ〜。鶏は暑さには弱いんだけど寒さには意外と強いんだ」

――卵を産む量は冬と夏で変動があるのですか?

「産卵は日照時間に応じて春になると増えて、秋になると落ちると言われているんだけど、うちは、意外と減らないんだよね。でもなぜか寒い時期の寒の卵はゆっくり生まれるから美味しいと言われているみたいだね」

――にわとり村の飼育法はどのような特徴があるのですか?

「うちはこの通り、カーブしている斜めの屋根で作ったにわとり小屋なので、気温に応じて風が抜けるようになっているんだよ。夏の暑い時期には特にこの小屋は空気の対流で風が動いてくれるのでいいね。台風や雨が強い時は床を湿らせたくないので、カーテンを閉める時もあるけど、基本は風通しをよくして広々とした室内を自由に歩き回らせているよ。そのせいか病気にもなりにくいね。うちの基準では、10坪の部屋に100羽だからかなりゆったりした方だと思うよ。多いところでは平飼いと言っても同じ面積に300羽入れているところもあるみたいだからね」

――鶏を飼っていると匂いが気になりますが、この鶏舎は臭くありませんね。

「よくそう言われるよ。土と藁を敷き詰めた床に鶏糞がたまり、鶏たちが歩き回ることで切り返されていくから、ほどよく発酵するんだろうね。サラサラの発酵完熟鶏糞が自然にできるんだ。これを肥料として使っている農家もいるね」

◆自然な環境で育ててあげたい

――ヒヨコから育てていらっしゃるのですか?

「そうだよ。今ではヒヨコから育成している養鶏家は少ないみたいだね。ヒヨコがいるとやっぱり手間がかかるからね。でもヒヨコの時から安全なエサと環境で育てたいと思って、生まれた次の日のヒヨコを年に5回、300羽ずつ迎えているんだよ。ヒナの時は加温しなくちゃいけないから別の部屋で育て、150日で成鳥になるので、こちらに移す。鶏舎の部屋は年齢ごとに別れているんだよ。ヒナがきたらね、最初に古米の上に下ろしてやるんだ。餌付けというか、最初に食べたものに体が適応すると言われているからね」

――雄鶏も一緒にいるのですね。

「ヒヨコを迎える時に、わざとオスももらってるんだよ。鶏たちにとってはオスとメスが共存している方が自然でしょう?全体の5%くらいはオスだよ。あ、そうそう普通は鶏どうしが喧嘩するからってクチバシをカットしちゃうんだけど、うちはクチバシを切らないでそのままにしているよ。快適な環境でストレスフリーだから喧嘩も少ないんだね。餌も輸入飼料は使わないで、干し草を刻んだものや古米、NONーGMOのとうもろこしなどを与えているよ」

◆卵かけごはんにぴったりの卵

――にわとり村の卵の特徴を教えてください。

「まず殻が厚くてしっかりしているんだ。そして黄身の色は意外と薄い。色素のある食べ物を与えれば濃い黄色になるんだけど、うちは自然のままでいいと思っているので、黄身の色を調整していないんだ。そして雄鶏もいるので自然に有精卵も生まれる。匂いもなく美味しい卵だから、おススメは生だね。卵ごはんにはぴったりだよ!」

取材の時間はちょうど奥様が卵を集めていらっしゃいました。扉を開けると元気な鶏たちが外に飛び出してきました。それを追いかけ、また鶏舎の中に入れ、卵の回収はとても大変そうです。

「そう。朝昼夕方の1日3回。産卵場所を小屋の隅に用意してあげれば、本能的に卵は守りたいって思うんだろうね。ほとんど産卵場所で産んでいるよ。それを早く集めないと卵を踏んだり、割れたりして後が大変だから、こまめに集めているよ。生き物相手の仕事だから養鶏業には一年中、休みがないんだよ」

にわとり村の敷地内にはスモモや夏みかん、梅などの果樹がたくさん植えられています。鶏糞を根っこに撒いているせいか、なんでもよく育つそうです。ワイヤーを張ってわんちゃんたちも走り回っていますが、それはペットというよりもトリたちの番犬の役目があるそうです。山里で生き物たちも自然に近い状態でそこで暮らしていました。

◆栄養満点!卵は庶民の味方です

「昭和30年代は豆腐が一丁15円、卵が一個15円。お風呂屋さんの入浴料と同じだった。50年たった今も卵の値段はほとんど変わっていないから卵は物価の優等生だよね。煮てもいいし、焼いても、茹でても、生でも美味しくて栄養豊富な卵。飼料にこだわった元気なにわとり村の有精卵をたっぷり食べて欲しいね。それと向こうに農業研修生用の建物があるんだけど、家族で住み込んで農業をやりたい人を募集中です。私も歳をとってきたから、養鶏を手伝ってもらいながら、田畑を使ってもらえたらと思っているんだけどな~」

農業研修生のご希望の方は、ぜひミレーまでお問い合わせくださいね!

(風子)


【取材後記】

私がにわとり村に来たのは約15年ぶり。國友さんの変わらない穏やかさが、鶏たちの落ち着いた雰囲気に表れているような、逆に國友さんが鶏に似たのか?と思うほど、にわとり村は別世界のようなゆったりとした時間が流れる場所です。研修生の家も、囲炉裏や手づくり薪ストーブもある本当に素敵な所で、私が住みたいくらい。ぜひ次世代へと繋がって欲しいです!

編集責任者 中村 彰宏

野菜をもっと美味しくもっと楽しく!津々浦々

だし巻きたまご

■材料
卵 4個
砂糖 大さじ3
出し汁 40cc
塩小さじ 1/4
みりん 大さじ1
醤油 大さじ1

①材料をよく混ぜて卵焼き器を熱し、油を敷いたら、少しずつ卵液を流し入れ、焼けたら端から巻いていき、空いた場所にまた油を塗り、卵液を流し入れ、少しずつ巻いていく
②全部焼けたらラップを敷いた巻きすに乗せてしっかりと巻き、輪ゴムで止めてしばらく置く
③適当な大きさにカットしていただく

巻きすを使わなくてもできますが、外側に文様ができて形がしっかりしますので、少しの時間でいいので巻いてみてください。

レシピ担当:古民家空間「風楽」店主 風子



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